新規チョウ目害虫防除剤 「プレバソンフロアブル5」について アブラナ科野菜は、コナガやヨトウガ、モンシロチ (5)各種試験結果 ョウ等の幼虫の被害を受けやすいため、確実な防除が 【ホクレン農総研】 必要です。 キャベツ/コナガに対する防除効果(灌注) コナガについては薬剤の抵抗性獲得能力(※)が発 (2009年ホクレン長沼研究農場) 1 12 達しており、過去に道内では、合成ピレスロイド系・ 株 無処理 IGR 系に対する抵抗性個体群が確認されています。ま 当 10 り A顆粒水溶剤 た、コナガは北海道の野外で越冬する事が出来ず、大 の プレバソンフロアブル5 8 コ 部分が春から秋に温暖な地域から飛来してきていると ナ ガ 6 【試験方法】 推定されます。そのため、年次・地域により抵抗性を 寄 処理日:6月3日 4 生 示す薬剤系統が異なると考えられてます。 定植日:6月4日 虫 区制:9.6㎡/区、3連制 2 そのため、確実に防除するためには、効果の高い新 数 発生条件:甚発生 しい薬剤系統の使用が望まれます。平成 21 年に、新 調査方法:各区10株に寄生 0 するコナガ(幼虫、蛹)の頭数 7 14 21 28 規有効成分 (クロラントラニリプロール) を含有した、 を数えた 定植後日数(日) プレバソンフロアブル5が登録認可となり、平成 22 年度より販売されてます。 【メーカー試験】 ※抵抗性とは、同じ殺虫剤を連用した場合、害虫がそ の殺虫剤の作用に耐える性質を発達させ、効果が低下 することをいいます。 【プレバソンフロアブル5について】 (1)有効成分:クロラントラニリプロール5% (2)人畜毒性:普通物 (3)薬剤の特徴 ○作用性:薬剤処理後、昆虫は筋収縮を起こし速や かに活動を停止・死亡します。なお、作用機作は フェニックス剤と同様と考えられてますので、連 用しないよう注意しましょう。 ○残効:極めて長い。特に、灌注処理で長い残効が 期待出来ます。 ○殺虫スペクトラム:チョウ目、ハエ目(ハモグリ バエ等)に効果を示します。 ○浸透性:葉の表に散布した薬剤は葉裏まで到達し ます(浸達性) 。そのため、防除効果の安定が期 待できます。また、根からも高い吸収移行性を示 しますので、セル成型育苗トレイへの灌注処理で 定植後の高い効果が期待できます。 (4)主な登録内容(抜粋)平成 22 年 4 月 9 日現在 作物名 キャベツ はくさい 適用害虫名 コナガ アオムシ ヨトウムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ コナガ アオムシ ヨトウムシ 希釈倍数 使用液量 キャベツの灌注処理 45 日後 (コナガ・アオムシ・ヨトウムシの混発条件) (2003 年 北興化学工業) プレバソンフロアブル 5 100 倍 B顆粒水溶剤 使用時期 100倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペー 育苗期後半~ パーポット1冊(約30×60cm、使用 定植当日 土壌1.5~4ℓ)当り0.5ℓ 2000倍 100~300ℓ/10a 100倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペー 育苗期後半~ パーポット1冊(約30×60cm、使用 定植当日 土壌1.5~4ℓ)当り0.5ℓ 2000倍 100~300ℓ/10a 収穫3日前まで 収穫3日前まで コナガ 2000倍 100~300ℓ/10a 収穫3日前まで アオムシ ※この他、レタス、トマト、きゅうり、なす、いちご、ねぎ、だいず、えだまめで登録があります。 ※実際の使用にあたっては、登録ラベルをご確認下さい。 ブロッコリー Aマイクロカプセル剤 無処理 本剤の 使用回数 クロラントラニリプロールを 使用方法 含む農薬の総使用 回数 1回 灌注 3回以内 散布 1回 灌注 3回以内 散布 3回以内 散布 4回以内 (灌注は1回以内、 散布は3回以内) 3回以内
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