福 島 子 ど も 保 養 プ ロ ジ ェ ク ト 福 島 子 ど も 保 養 プ ロ ジ ェ ク ト

第9号
2012年10月1日
発行:静岡県民主医療機関連合会
〒 420-0068 静岡市葵区田町 5-90
TEL:054-253-7275
URL: http://www.shizumin.com/
福島子ども保養プロジェクト
西伊豆
in
~福島から76名の親子が西伊豆へ~
PJ事務局長 服部 正平(静岡東部健康友の会)
8月21日~23日タイトルにある「福島子ども保養プ
ロジェクト 西
in伊豆」を企画し、取り組みました。
福島第一原発事故後、現在でも福島に住まわれている
方々は日々息苦しい生活を送っています。その事実を私は
5月後半現地を訪れ目のあたりにしてきました。
特段子ども達は外での遊び(活動)が制限され、本来あ
るべき姿とはほど遠い環境にいました。親御さんの話を聞
き夏休みを終え日焼けをしていない子ども、ひっそりと県
外・市外へ転校する子ども、週末だけでもと、家族での一
時避難、エ!公園に子どもがいない。この生活が1年半経
過したいまでも続いている。事は深刻化している。
その子ども達、保護者のみなさんに一時でも「こころと
身体を癒せる場」をと計画したのがこのプロジェクトの目
的でした。
そして、もう一つ「富士山がみ
たい」と言った言葉です。
夏休みも間近に迫り本当に出来るか? 悶々として日々が
過ぎるなかで、やはり取り組みたい。福島を訪れその思いは増
すばかり、「ヨシ!実行するぞ」まずは場所の確保が先決と、
あちらこちらにあたり西伊豆町やまびこ荘ゲット。
さて実際どう進めたらよいか、あちらこちらでやりたい、や
るぞと福島の現状を語り賛同者を募り、昨年取り組まれた浜
北医療生協の経験に学び始動。
次はメンバー集め「この指止~まれ」、老若男女が止まって
くれた。現地の下見も数回行い、頭の中が柔らかいメンバー企
画内容もさすが文殊の知恵でこれなら楽しんでもらえる内容
になる中で、資金調達これは難題だと覚悟を決め、様々な方法
でここは頼もしい「共同組織と民医連職員」が奮闘し必要額を
集めてもらえた。
ここまで来ればすでに成功したようなもの、後は流れにま
かせ当日を迎えた。
福島・郡山から76名の参加者が9時間もかけて西伊豆に
訪れてくれた。沿道に歓迎の看板そして町民の方も出迎えに、
スタッフは早朝からの準備の疲れも吹っ飛ぶような子ども達
の笑顔。
-1-
夜はキャンプファイアー、静寂な夜に赤々と火柱を上げた炎
にキャーキャー、みんなで手をつなぎ肩寄せ合ってフォークダ
ンス「こころ一つ」「つながり」を本当に感じた一時。花火も楽
しかった。
「まだ、不安と手探りの中で生活しています。昨年と今年と静岡に来れた。
また来年も是非呼んで下さい。」この言葉にプロジェクトメンバー、支援者の
みんな「やって良かった」よし来年もとの思いへと次のイメージが沸々とわき
上がったようです。最後に帰路の途中で富士山が見えたとの一報が。
1.被災地の方々の思いを知り、求めていることを実現する力と継続
2.共同組織(健康友の会)&地域の連帯、職員パワーこころ一つに
3.微力であってもその力が寄せ集まれば無限の可能性を導きだせる。
‐2‐
今回の企画これで大成功だったことがおわかり頂けたのでは?なぜ成功し
たのか、そして得られたこと
福島子ども保養プロジェク in 西伊豆
早くもお別れの時が、笑顔をたくさん残してくれた子ども達、
涙 の お か あ さ ん か ら 放 射線 量 を 測 定 す る 機 械 の な い と こ ろ で 子
ども達を遊ばさせる事ができる喜びを語ってくれた。
「事故後、家で遊ぶことが多くなり、伊豆市に来てプールや川
で思いっきり遊んでくれ、親子で夏休みのいい思い出になりま
した。」と、子ども達も「川に飛び込んだのは初めて。うれしかっ
た」「メダカとり、とっても楽しかった」「カレーライスお代わ
りした。バーべーキュー最高にうまかった」一言一言が本当に感
無量の思いでスタッフもいっしょに楽しめ、よかった。
福島子ども保養プロジェク in 西伊豆
佐 藤 秀樹
第33回「医学生のつどい」
in 花巻
静岡民医連医学生担当
第33回「民医連の医療と研修を考え
る医学生のつどい」(通称:医学生のつ
どい)が8月16日~18日の3日間、岩手県の花
巻温泉にて開催されました。医学生のつどいの目
的は学習や企画を通して自らの医師像を模索して
いくことです。
↑静岡からの参加者
語り尽くした3日間でした。
今年は全国から医学生が181名参加。静岡か
らは、浜松医大6年生の本田優希さん、助言者とし
て静岡健康友の会理事の新国久代さん、佐藤町診
療所の髙島史全さん、学生担当2名の計5名が参
加しました。
初日はフォトジャーナリストの森住卓氏が講演
し、内部被爆の問題・危険性を伝えていかなければ
ならないと述べていました。二日目の午前中は福
島農民連の三浦草平氏、医師の矢崎とも子氏、ソー
シャルワーカーの朽木暁美氏の三者によるシンポ
ジウムが行われました。午後の分科会では、静岡か
らも「浜岡原発をとりまく現状と市民の意識」とい
う演題発表を行いました。分科会では浜岡廃炉署
名が46筆も集ま
りました。
本田さんは研修
のことや自分の将
来について普段話
し合う機会がな
かったので、非常に
よかったです。」と
感想を述べていま
した。
青木
麻子
「薬害根絶デー」の集会に参加して
静岡県立大学3年
8月24日の薬害根絶デーに東京で行われた集
会に参加してきました。
午 前 中 は 民 医 連 の つ ど い に 参 加 し、薬 害 が 起
こった時代背景について詳しく学ぶことができま
した。他の国が薬害を少数にとどめていたにも関
わらず、日本での薬害はとても大きいケースが多
いと感じました。
午後はワークショップに参加し、薬害被害をう
け今も苦しんでいる人や薬害被害者の遺族の方々
の話を聞くことができました。
被害者の思いを直接聞くとその苦しみは想像以
上で、学校で知ることはできないのでとても貴重
な体験ができました。
薬害被害をうけた方からの直接聞いた話や思い
を忘れてはいけないと思います。私も学校の友達
や家族に伝えようと思います。
私は薬剤師を目指しています。薬剤師になった
ら、副 作 用 報 告 に つ い
て、患者さん、医療関係
者の方々、製薬企業と情
報を共有し合いたいと
思います。副作用と主作
用のバランスを見て、患
者さんに情報をしっか
り伝え、理解してもらう
ことも大切だと思いま
した。
理恵子
DANS in 富山 行って
きました!
静岡民医連医系学生担当 鈴木
第 7 回東 海 北陸 地 協看護 学 生 ゼミ ナ ール
〈DANS〉は、8月19日~20日の2日
間富山県で開催。今年は「ふみだせ一歩~幸
せの架け橋になろう~」というテーマのも
と 、多 く の 看 護 学 生 が 集 ま り 学 習 し 交 流 を
深めました。静岡からは6名の看護学生が
参加しました。
開会式の後、福島民医連の斎藤さんによ
る「福島の現状と原発問題」の講演が行われ
ました。初日はこの他に、グループ対抗の運
動会やゲームを交えた交流会が行われ、大
いに盛り上がりました。学年や県は違うけ
れ ど“看護師”とい う同じ 目標を持 つ仲間
同士で笑ったり語ったり…絆が深まり夜は
更けていきました。
2日目には、各県がそれぞれ準備を進め
てきた学習発表。静岡からは「福島の『今』
を知り静岡の『明日』を考える」というテー
マの発表を行いました。。また、浜岡原発永
久停止・廃炉を求める署名も多くの方から
いただくことがで
きました。
あっという間の
2日間。たくさんの
出 会 い と 学 び…そ
こにはひとまわり
成長した学生たち
の姿がありました。
-3-
企画
レポート
おすすめ
情報☆
樋口 智也
三島共立病院 研修医
静岡県浜松市浜北区西美薗28-6
TEL 053-586-1101
営業時間11:00~23:00
定休日 月曜日
学生 時代によく通 ったお店
を紹介します。
浜松市浜北区に
あるカ ジュアルフレ ンチのカ
フェ『シェ・モア』です。遠州
鉄道線 浜北駅より徒 歩10分
のところ。
フ レ ン チ って 聞 く と 何 か と お 高 い イ メ ー ジ が
つきまといますが、こちらは格式ばったところ
ではなく気軽に入れちゃうお店です。店内はオ
シャレな JAZZ
が流れ、落ち着いた雰囲気が魅力
的です。
おすすめメニューは「海老のアメリケーヌ五
穀米カレー」です。上品な甘みがあり、一度食べ
たらその味は二度と忘れられません。私は初め
てこれを口にした時、カレーの常識が覆りまし
た。ランチではサラダバーが付いて1000円
とお得な価格でいただけます。
コーヒーやカクテルの種類も充実しており
ティータイムやディナー、いつ行っても心地よ
いひとときを過ごせるでしょう。新東名のおか
げで浜北も行きやすくなったので、ぜひ一度、足
を運んでみてください。
カフェバー シェ・モア
<chez moi>
医療情報 in 静岡
「静岡県社保協が14項目要請」
静岡県社会保障推進協議会は9月7日、静岡県に生活保護・医療・介護・福祉に関する14項目の要請書を提出し、
交渉しました。鈴木英治事務局長はじめ11団体13人が参加しました。県への要請を皮切りに市町にも自治体キャラ
バンを行い、要求実現の要請を、紹介議員の協力をえて、年内までに行う予定です。
参加者は、生活保護制度の取り組みの強化・改善を求め、全国的に生活保護の窓口に警察官OBの配置が行われ、
地域住民の申請権の抑制・侵害となりかねないと指摘しました。県担当者は、浜松市中区、島田市、藤枝市、富士
市に配置されていることを明らかにし、不正受給の取り締まりや危機管理の相談に応じていると説明しました。参
加者は「OBがいることで申請する人が後ろめたさを感じ受けづらくなる。専門職のケースワーカーの増員こそすべ
きだ」と求めました。県はケースワーカー不足を認識しているとし、配置する努力をしたいとこたえました。
重度障害者(児)医療助成について、東海4県で唯一1医療機関あたり1ヶ月500円かかる負担の廃止を訴えまし
た。無料にするための費用を問うと、県は無料化には5億円かかると回答しました。参加者らは、2008年度から削減
された5億8000万円の福祉助成予算を復活させて無料化を実現させるべきだと求めました。
「共同組織強化拡大月間のとりくみ」
私たち民医連の病院・診療所等を支えている共同組織の強化拡大月間の取り組みが9月から始まりました。
気になる患者さんや一人暮らしの老人、友の会会員訪問を通して、地域の実情や要望をつかむ中で困難事例に寄
り添い、対市・県要求に反映させるなど、安心して住み続けられる街づくりを推進します。また「無料定額診療事
業」を地域の学校や団体などに宣伝し、利用者を掘り起こします。
今年度は県内で1万世帯の会員になるよう目指し、がんばります。
*しずおか県社保協ニュース参照
イベントスケジュール
イベントスケジュール
第33回全国医学生のつどい
第6回(総括)実行委員会
毎年行われる「医学生のつどい」、今年は「原発問
題から医療と生活を考える」をテーマに8/16~18に行
なわれました。全国から181名の医学生が参加し、交流
を深めました。今回は大阪でふりかえりと次回に向け
ての話し合いを行います。医学生ならどなたでも参加
できます。
参加希望の方は事前に右記連絡先までお問い合せ
下さい。参加費・宿泊費・交通費は無料です。
*日程:2012年10月27日(土)14:00~28日(日)12:30
*場所:大阪市淀川区西中島5丁目5-15
新大阪ワシントンホテルプラザ
静岡民医連学術運動交流集会
*日程:2012年11月23日(金 祝日)
*場所:静岡県もくせい会館(静岡市)
*内容:静岡民医連の各事業所の日頃の取り組みや研
究テーマを発表する場です。学生の皆さんぜひ参加し
てください。終了後に学生交流会を行います。
イベ ントのお申込 み・お問 い合わせ
医学生
静岡民医連浜松事務所
担当:小黒・佐藤
Tel:053-435-5932
e-mail:[email protected]
看護学生・薬学生・リハビリ学生
三島共立病院
Tel:055-973-0882
‐4‐
担当:鈴木
e-mil:[email protected]