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Title
INTRA-SPECIES DIFFERENTITATION OF JAPANESE
HEPATICA NOBILIS( 内容の要旨 )
Author(s)
馬淵, 智生
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(農学) 乙第034号
Issue Date
1999-03-15
Type
博士論文
Version
URL
http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/2279
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
氏
名(本籍)
馬
智
淵
生
学
位
の
種
類
博士(農学)
学
位
記
番
号
農博乙第34号
日
平成11年3月15日
学位授与年
学位授与
学
位
月
の
論
文
要件
題
学位規則第4姦策2項該当
目
DIFFERENTITITION
INTEA-SPECIES
ガ五戸Am
審
査
委
(神奈川県)
貞
岐 阜
大 学
教
授
副査
岐 阜
大 学
教
授
副査
岐 阜
大 学
教
授
副査
静
学
教
授
副査
信 州
大
学
教
授
副査
岐 阜
大
学
教育学轍揆
の
内
岡 大
容
の
要
首
田
喜
文
博
弘
坪
彦
弘一和
主査
本井井原橋
文
〃0βヱ乙∬
藤福中氏高
論
OFJAPANESE
男
弘
旨
上記申約論文は次のような内容と報告できる。
スハマソウはカタクリやフクジュソウと並ぶ野生植物で本邦には一層一種といわれてい
るアネモネの仲間であるが、系統分類学的には統一されていない。男山から中山間地にかけ
ての林床に百姓する関係で、lヨ生地の開発などかう絶滅が危惧されている。本博士論文の実
験は25咋問にわたり岩手暇から村岡県までに至る92集団で操典されたスハマソウ2種類
3変種の地里l!的・生態的分布と種内の抑胸学的とくに染色体変異と外部形態とくに花器構造
と糞の変異を分析し、それらに基づき木椀の集団・変種間の分化を明らかにしている。内容
は次のようにまとめられる。
1.ミスミソウとケスハマソウにおいては糞の形や糞毛の有無と同様に、琴片致、乾燥種子
垂、柱頭の形態、染色休の放と付随休の数やB染色休の形と頻度がこれらの分化に重要な
形質であること、これらの形質については明確な地理的勾配はなく不連挟な変異であるこ
とを指摘した。
2.ミスミソウとケスハマソウは香川県小豆島桃子渓を除いて西部から中部日本に、スハマ
ソウとオオミスミソウは東北地方の太平洋側と日本海側にそれぞれ異所的に分布している。
ケスハマソウの北限が西日本から中部地方までと従来の報告より広いことを見つけた。
3.80集団798個休の染色休観察から19集団が四倍体であること示した。
4.小豆島寒霞渓で50個休の表現型の均一な四倍体を発見。これらはごく少数個体の自家
受により増殖し、ビン首効果が集団分化の重要な一因と推定した。
5.各種の染色体観察と交雑実験の結果から、四倍体ケスハマソウを同質四倍体と結論した。
6.二倍休の減数分裂の観察、とくにキアズマの形態から染色休交叉による遺伝子組み換え
ー163-
が低いこと結果として集団内に高い均一性をもたらすと推定した。
7.四倍休ケスハマソウでは14の二価染色体が観察され、キアズマの形態から減数分裂に
関して渡辺モデルが適用される同質四倍体であろうことを示唆した。
8.スハマソウ、ミスミソウ、オオミスミソウの80集団のうち14集団でB染色体が見ら
れた。t】染色体は端部動原体型で末端に付随休ち核小体(仁)と結合能力をもっていた。
以上の結果に基づき木種の種内変異を考察した。
論文中綿者は放射線遺伝学で一定の研究業績をあげ、カナダの大学院で修士課程を終え
たあと、高等学校で教鞭をとりつつ植物系続分顎学の観点からはぼ単独で本研究を推進した。
審
査
結
の
果
要
旨
本博士論文は岩手県から福岡県までに至る92集団で渓集されたスハマソウ2苺
3変孝の地理的・生腰的分布と苺内の細胞学的とくに染色体変異と外部形態とくに花
器構造と真の変異を分析し、それらに基づき本尊の集団・変種間の分化を明らかにし
ようと意図されている。結論は次のようにまとめられる。
1.ミスミソウとケスハマソウにおいては真の形や薫毛の有無と同様に、琴片数、
乾生孝子重、柱頭の形態、染色体の致と付随体の数やB染色体の形と頻度がこれらの
分化に重要な形質であること、これらの形質については明確な地理的勾配はなく不達
浣な変異であることを指適した。
2.ミスミソウとケスハマソウは香川県小豆島銚子渓を除いて西部から中部日本
に、スハマソウとオオミスミソウは東北地方の太平洋側と日本海側にそれぞれ異所的
に分布している。ケスハマソウの北限が西日本から中部地方までと従来の報告より広
いことを見つけた。
3.80集団798個体の染色体観葉から19集団が四倍体であること示した。
4.小豆島寒買戻で50個体の麦雲型の均一な四倍体を発見。これらはごく少数
個体の自家受により増殖し、ビン首効果が集団分化の重要な一因と推定した。
5.各毒の染色体観察と交雉実験の結果から、四倍体ケスハマソウを同質四唐体
と結論した。
6.二唐体の減数分裂の観葉、とくにキアズマの形態から染色体交叉による遺伝
子組み委えが低いこと結果として集団内に高い埼一生をもたらすと推定した。
7.四倍体ケスハマソウでは14の二価染色体が観葉され、キアズマの形悪から
減数分裂に関して渡辺モデルが適用されるであろうことを示唆した。
8.スハマソウ、ミスミソウ、オオミスミソウの80集団のうち14集団でB染
色体が見られた。B染色体は端部動原体型で末端に付随体ち核′ト体(⊂)と結合能力
をもっていた。
以上について、審査委鼻全員一敦で本論文が岐阜大学大学院連合農学研究科の学
位論文として十分価値あるものと認めた。
ー164-
基礎となる学術論文・雑誌名:
・B
chro皿OSOtneSin圧epatica
in
roots.La
Nucleolus
nobilis.
Ⅰ.Xitoticinstability
of
B
chromoso皿eS
Xromoso皿eIト41:1283-289.1986.
organizatioTland皿eiotic
behaviour
of8chro皿OSOdle∫i皿‡epatica
behavior
of
nobilis.Genome34:853-859.1991.
Comparative皿Orphology
and皿itotic
a皿ericana.丘.acutiloba
B chromosome
E.nobilis.ChrotAOSO瓜e
and
Science
1998.
既発表学術論文発表雑誌名:Radiation
bctanyに2編
Jap.J.Genet.に2編
TheatI皿fom.Ser,Vice
Seiken
Xaize
に2編
Ziho(木原生物学研究所時報)に5編
Genet.NeTS
Letterに2編
植物と自然に4編
葛生物学研究に1編
J.Jap.王bt.に1騙
その他(国立遺伝学研究所年報など)7編
-165-
in
Eepatica
2:27-29.