「単にマッサージではなく鍼を打つ場合の触診としての意味」 - 株式会社

初学者のための基礎講習
株式会社 MYORUB 主催
塩釜鍼灸治療室
代表 鳥居 諭
少人数制による講習であり、鍼灸師として生きていくために必要な技術を基礎から教えます。
毎回の定員は 10 人とします。
・刺鍼の前の手技
触診~マッサージ~押し手(刺鍼)の基礎を行う。
刺鍼に際して必ず必要となる手技であり、
「単にマッサージではなく鍼を打つ場合の触診としての意味」
が、あるので必ずマスターしておくべきことである。
触診技術の基礎になるため、患者の状態を把握する上で、非常に大きな意味を持ちます。
最初に練習しないと、鍼を正確に対象に当てられず、結果に大きな差が出ます。
私は、出来ると思う方も、現実の臨床に即した手法を講習しますので、必ず最初に受講し
てください。
・マッサージ(触診)手技の練習
1、手掌揉揑による各部の処置法
揉揑の前にしっかりと、体重を乗せて筋を捉える練習を中心に、身体各部における手法
を解説・実習します。
2、手根揉揑による各部の処置法
主に手掌揉揑の後に、行う部位を限定して行える手技であり、筋を如何に捉えるかと言
う点で、非常に大切な技術にとなります。
3、母指揉揑による各部の処置法
各部の骨に対して、角度と圧を考えながら、最適な圧で沈め揉むことにより、前揉とし
て、刺鍼時の触診も同時に行う手法をおこないます。
・刺鍼基礎練習
1、片手挿管から押し手、切皮まで行う。
素早く・無駄なく・片手挿管できなければ集中力が途切れ、患部に当たらないというこ
とは、治らない事を意味するので、非常に大切になります。
また押し手を離すクセがあると、医療事故の原因、二本目を打つ場合の痛み、不正確な
どの問題が起きますので、必ずマスターしたいところです。
2、挿管から押し手に鍼管を添える方法。
スムーズに押し手に鍼管を添え、上下の圧、痛みの出ないようにする、切皮など身体の
如何なるところを打つ場合でも、最適な刺鍼が可能になるようにします。
3、斜刺、横刺の打ち分けとその理由の解説と実習。
横刺は 3 寸 8 番を打てるようにまるまでおこなう。
表層の筋を押し手で選り分けて、中の筋にダイレクトに打たなければならない場合の練
習。僧帽筋他多数の部位で行う手技になります。
4、摘み押し手の講習を行います。
正確な刺鍼では、殆どこの技術が使われますこれが、出来なければ安定した正確な刺鍼
が、難しくただ単に摘んで僧帽筋を打つから気胸が、抑制されるなどの簡単な問題では
ないので、完全に出来るまで指導します。摘むだけではなく、持ち上げて、固定し脱力
させた上で、打つなどの臨床に即した方法を出来るまで講習します。
5、骨に沿わせて刺入する手法。
多くの場面で使う大切な技術です。側頭部や頭頂部、起立筋、臀部など出来なければ治
せない疾患が多いので、必ずマスターすべき刺鍼法になります。
・基礎臨床実習
1、肩頚部の治し方の講習。
患部に打つ前に、「打てる状況であるか」の判断を中心に、実際の触診や刺鍼について
実習します
2、頚部の続きとして頚部前面の実習を行う。
頚部は、前と後ろが出来ていなければ弛緩はしませんし、リバウンドが強くなるため必
ず行うべきことです。頭痛などの症状に必ず使う技術になります。
3、腰の打ち方として起立筋へのアプローチを行います。
起立筋が打てる状態であるかどうかと、打って改善するのかどうかという視点を理解し、
治療できるようにします。
以上