イ ン フ ル エ ン ザ ワ ク チ ン と 肺 炎 球 菌 ワ ク チ ン - 誠和会 牟田病院

メディカルトピックス
( インフルエンザ )
患の悪化を招いたりするなどして、
などを併発して重症化したり基礎疾
インフルエンザワクチンと
肺炎球菌ワクチン
毎年冬になると流行するインフル
最悪の場合死に至ることもあります。
疾患をもつ人では、気管支炎、肺炎
エンザはインフルエンザウイルスに
よる感染症で、鼻咽頭、のど、気管
支などを標的臓器とします。急に発
( インフルエンザワクチン)
症する ℃以上の発熱、頭痛、関節
鼻汁、咳などの症状も見られます。
痛、筋肉痛などに加えて、咽頭痛、
のではありませんが、たとえかかっ
打てば絶対にかからないというも
多くの人では特に治療を行わなく
度認められており、 歳未満の健常
ります。発症を抑える効果は一定程
ても重症化を防いでくれる効果があ
ても約 週間で自然治癒します。し
かしながら、乳幼児、高齢者、基礎
るとの報告があります。
成人で ~ %の発症予防効果があ
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ンフルエンザワクチンの効果に関す
肺炎球菌によって引き起こされる
齢者については約 %の発病を阻止
米国では、 歳未満で接種したの
ら 年以上経過した場合は 度目の
化します。またワクチン接種後、重
インフルエンザの流行株は毎年変
は以前は「再接種は副作用や副反応
再接種が推奨されています。日本で
ますので、毎年シーズン前にワクチ
安全性を確保できるとの報告もあり、
たが、 年以上接種の間隔があれば
肺炎は日本の死亡原因の第 位で、
( )
肺 炎
また世界各国では再接種が認められ
1
ン接種を受けることが必要です。
続期間はおよそ ヵ月間となってい
度しか認めない」とされていまし
の増強の恐れがあることから生涯に
するまでに約 週間を要し、その持
症化の予防に有効な免疫レベルに達
2
し、約 %の死亡を阻止する効果が
ち、 歳以上になり、前回の接種か
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あったと報告しています。
です。
さまざまな病気を予防するワクチン
( 肺 炎球菌ワクチン)
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る研究」では、 歳以上の健常な高
また、厚生科学研究費による「イ
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65
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特に 歳以上の高齢者の肺炎による
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%を占めるといわれています。
ける肺炎の原因菌は肺炎球菌が約
死亡が増えています。日常生活にお
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ザが大流行した2009年 月より、
ていることから、新型インフルエン
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初回接種から 年以上経過した高齢
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れました。
者などを対象として再接種が認可さ
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呼吸器内科医長
三好 かほり
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誠和会通信
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