2014/11 第 号 エボラ出血熱が世界中で広がっています。感染者の数も日々増えていますが、その半数近くの人が亡く なっているという事実に驚かされます。2009年のゴールデンウィークから流行した新型インフルエンザ、 10年近く前に話題だったSARS（サーズ）など、世界中が感染に怯えた事を思い出します。しかし、今回 は死亡率が非常に高いので、二次感染を含めて、これ以上感染者が増えない事を祈るばかりです。 『イビキ』…睡眠中に起きる異常な呼吸音であり、上気道が狭くなることで生じる。 ＣＰＡＰ治療を始める前を思い出して下さい。イビキをかいていませんでしたか？ イビキは、意外にもあなどれない、そして恐ろしい事だと感じます。何においても、 お酒とタバコと運動不足は、身体にとっていい影響はないようです。 イビキと飲酒 アルコールは筋肉をゆるめ、 鼻の通りを悪くし、上気道を狭 くする。それにより、飲酒後 にはイビキが起きやすい。 イビキと肥満 イビキと喫煙 イビキと身体活動 普段の身体活動量が多いほど、 喫煙は喉に炎症や浮腫を引き イビキを予防する効果が高い事が 起こし、上気道を狭くする為、 示されている。上気道の筋肉の強 イビキの発症につながる。 化などによると考えられるが、 詳細な事はわかっていない。 イビキと糖尿病 イビキと血圧 肥満は、首回りに脂肪がつく事 イビキの頻度が高いほど糖尿病 イビキの頻度が高いほど、 で上気道が狭くなり、イビキを発 発症リスクが高いと言われている。 高血圧発症のリスクが高い。 症する。BMIが高いほど、イビキ そもそも、イビキの背景にある イビキによって睡眠呼吸障害と をかく頻度が高くなる、という 睡眠呼吸障害によって糖尿病が 同様に繰り返しの無呼吸状態が 研究結果もある。肥満は 発症する。 高血圧の発症につながる。 イビキの強い原因である。 イビキとメタボ イビキと 循環器疾患発症 イビキとがん 習慣的にイビキをかいている人 では、睡眠時間が長いほど大腸がん イビキの頻度が高いほど心筋 の発症のリスクが高い事も報告さ 梗塞や狭心症、脳卒中などの れている。無呼吸による低酸素が、 発症率が高くなる傾向が 腫瘍を成長させ、化学療法や放射 認められている。 線治療をやりづらくする可能 性が示されている。 『イビキ』は睡眠呼吸障害と密接に関連があることがわかります。 引用文献：睡眠医療 No.3 CPAPを使用して、睡眠時無呼吸症候群もイビキも防ぎましょう！！ Vol.8 イビキの頻度が高いほど、メタボ リックシンドロームの有病率が 高い。背景にある睡眠呼吸障 害の影響が考えられる。 文責：井坂 高橋 『最近秋らしくなったな～』なんて思って いましたが、朝晩は寒くてすぐに冬がきて しまいそうですね・・・ 今年こそは紅葉を見に行きたい！！と思っ ていますが、早くしないと見頃のタイム リミットが近そうです。 ＊毎月必ず受診して下さい （第２木曜のCPAP外来の 場合はCPAPもお忘れなく！）
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