長拗音ウ列、オ列を長音、イ列、エ列を拗長音といっておりますが、次のように書いてみますと、どちらも２音目が「ウ」という形になりますので、ここでは長音も拗長音も、「ウ」のかわりに、頭に大カギをつけて簡単にします。長拗音長音拗長音ウ列オ列イ列エ列ウ…ウウオ…オオイ……………イウエ……………エウク…クウコ…コウキ…キュウ…キウケ…キョウ…ケウス…スウソ…ソウシ…シュウ…シウセ…ショウ…セウツ…ツウト…トウチ…チュウ…チウテ…チョウ…テウヌ…ヌウノ…ノウニ…ニュウ…ニウネ…ニョウ…ネウフ…フウホ…ホウヒ…ヒュウ…ヒウヘ…ヒョウ…ヘウム…ムウモ…モウミ…ミュウ…ミウメ…ミョウ…メウユ…ユウヨ…ヨウル…ルウロ…ロウリ…リュウ…リウレ…リョウ…レウ長拗音表エ列エウイ列イウキョウショウチョウキュウシュウチュウニョウニュウヒョウヒュウミョウミュウリョウリュウオ列オウコウソウトウノウホウモウウ列ウウクウスウツウヌウフウムウヨウユウロウルウ ‡ 長拗音例題 ‡ 好意神戸大阪風紀通信数字空気ひょうたん中心周囲休暇毛氈道路尊重明晩評論調子商品京都入選習慣頭脳寄贈興味後期十分両親信号使用自由気流架空微笑疲労放送交通労働東洋要項級長優勝豊富長拗音読む練習 ‡ 拗短音表拗短音は、ア列の「カサタナハマラ」に長音と同じ大カギをつけて、キャ、シャ、チャ、ニャ、ヒャ、ミャ、リャと読むことにします。その他のよく使われる、シュ、ショ、リョ、キョ、チョは、特にカギのつけ方に注意し、ニュ、ニョ、ヒョはカギの中に加点することを忘れないでください。キョショチョニョヒョミョリョキュシュチュニュヒュミュリュキャシャチャニャヒャミャリャ ‡ 拗音の覚え方キョウケキュウセショウチョウテニョウネヒョウヘミョウメリョウチョキキャカシャサチチャタニュウニニャナヒヒャハミュウミミャマリャラシュウシチュウレヒュウキョリュウリリョショシュ〔ユウはイウ、ヨウはエウ〕を用います。 ‡ 拗短音例題 ‡ 許可去年旅館所見趣意茶店茶器巨人旅行暑中趣味百面相諸君著書挙行旅券準備需要順序考慮行脚省略お茶碗本社お客さん趣意書如来社員貯金邪魔漁場漁業端緒援助真珠根拠釈迦様取捨躊躇除去著者華奢拗短音読む練習 ‡ 詰音詰音例題 ‡ 錯覚楽器取った発信実際突発設置厄介滑った決定よってあっち一層吉凶歌ったにっこりデッサン木琴質素発達最も摂取雑誌国家結果発起人節操発見速記学校特許熱心うっかり越境惹起突風江戸っ子登った一寸発展日中率先文章例題（詰音まで） ‡ 私はただ創案当時の昔のことを考えてみまして、皆様と同じに若いころに何事かに文化的な努力と熱意を感じ、非常に微力でありましたが、そういうものが、次第に１つの種子となって、次第に伸びてきて、そして今やまさに私は花を開くかのところに近づいておると思うのであります。これをこの際、これ以上に、本当に速記を通じて ‡ 我々の文化的な産物として、いよいよその花を咲かせるということは、私はやはり若い皆さんのその聡明な、お力にすがるのが、一番大切じゃないかと思うのであります。どうか皆様は、現在の皆様は、ただ速記というものが、技術であるというような、そうした考えではなく、速記は技術であるとともに、速記は１つの知恵である。さらに、その奥には速記を ‡ 通じて、大きな文化的な悟りがあるということを、ぜひお考えくださいまして、皆様の日々の、速記ばかりではありません。いろいろ文化的なご努力の、そのせつなせつな、皆様は日本文化、あるいは人類文化、そうしたものの何物かを、築きつつあるということを、私は皆様に申し上げたいのであります。この意味において、私はただ単に一創案者という意味で、 ‡ なく、一日本国民といたしまして、皆様のこの上のご活動を、衷心祈りまして、今日の私のごあいさつにかえる次第であります。〔中根式創案40周年記念式典での創案者あいさつの一節〕