(1)【総 則】 - 宮崎市の教育情報サイト アイビーネット

(1 )
【総 則】
Q 総則の
総則の移行措置はどうなっていますか
移行措置はどうなっていますか?
はどうなっていますか?
A 総則については、平成 21 年度から新学習指導要領の規定によることになります。
Q 改善の
改善の基本的な
基本的な考え方を教えてください。
えてください。
A 1
約 60 年ぶりに改正された教育基本法や、それに伴い改正された学校教育法に基
づく教育の理念を具現化する方向性を明確にし、「生きる力」を育成します。
例えば、環境の保全に寄与することや伝統と文化の尊重、我が国や郷土を愛す
るとともに、国際社会の平和と発展に寄与すること等が新たに規定されました。
2
習得した基礎的・基本的な知識・技能を活用させ、思考力、判断力、表現力等
をバランスよく育成することを重視します。また、学習意欲の向上や家庭との連
携を図った学習習慣の確立等も重視します。
3
道徳教育では、中核的な役割を果たす道徳の時間をより一層明確にした上で、
発達の段階に応じた指導内容の重点化や体験活動を推進し、児童生徒が感動を覚
える教材の開発や活用など、新たな指導の充実を求めています。
また、
「道徳教育推進教師」を新たに校務分掌組織に位置付け、家庭や地域との
連携を含めた道徳教育を推進する指導体制を強化します。
4
体育については、移行期間より授業時数を増加し(小学校高学年及び中学校を
除く)、体力の向上に関する指導の充実を図るとともに、心身の健康の保持増進に
関する指導、食育、安全に関する指導を新たに規定しています。
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Q 改善の
改善の具体的な
具体的な内容を
内容を教えてください。
えてください。
A 1
各教科等の種類
小学校においては、外国語を通じてコミュニケーション能力を育成し、言語・
文化に対する理解を深めるために、「外国語活動」(第5・6学年)を新設しまし
た。また、中学校では平成 24 年度から「選択教科開設の義務」がなくなります。
2
授業時数等の取扱い
年間総授業時数については、小学校では、第1学年が 68 単位時間、第2学年
が 70 単位時間、第3学年から第6学年が 35 単位時間の増加となります。中学校
は、移行期間中に総授業時数の増減はありません。
3
教育課程編成の一般方針
ア
各学校が教育課程を編成するに当たって則るべき法令として、教育基本法及
び学校教育法を明示しました。
イ
基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、これらを活用して思考力・
判断力・表現力等を育成することで「生きる力」をはぐくみます。
ウ
道徳教育の重要性がより一層強調されます。
エ
体育・健康に関する指導は児童生徒の発達段階を考慮すべき旨を規定しまし
た。
4
指導計画作成上の配慮事項
ア
障害のある児童生徒等に関する指導計画の作成に当たっては、障害の状態等
に応じた指導内容等の一層の工夫を図ることを規定しました。
イ
情報教育については、情報モラルに関する指導等の充実を規定しました。
ウ
学習指導要領に定めていない内容についても、各学校において加えて指導す
ることができ、各教科における歯止め規定は一部を除き、削除または改正され
ました。
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Q 小学校は
小学校は、年間総授業
年間総授業時
総授業時数の増加に
増加に、どのように対応
どのように対応すればよ
対応すればよいですか
すればよいですか。
いですか。
A
まず留意することは、地域や学校の実情等(学校規模、学校区の広さ等)を踏ま
え、最良の案を保護者に示し、理解を求める必要があります。学校内の意見や判断
のみで教育課程を編成しないことが大切です。
次年度より、文部科学省が示した移行措置に則って、段階的に授業時数を調整す
ることになりますが、その都度児童や教職員への負担等を検証の視点としながら改
善を図ることも必要です。
宮崎市は昨年度、長期休業日に関する「宮崎市立学校管理規則」の見直しを行っ
ており、当面これを改正する予定はありません。したがって、授業日数が新たに増
えることはありません。また、移行期間中は授業時数の増加に伴い、できるだけ児
童生徒の下校時刻を遅らせるような対応を避ける方が望ましいと考えます。具体的
な方策については、後述の例示を参考にしながら、各学校の実情に応じて、適切に
次年度の教育課程を編成します。
Q 中学校の
中学校の選択教科の
選択教科の取扱いについては
取扱いについては、
いについては、どのように対応
どのように対応すればよ
対応すればよいですか
すればよいですか。
いですか。
A
新学習指導要領が全面実施される平成 24 年度以降は、選択教科を開設する義務が
なくなります。また、学校の判断で特定の教科による選択教科を開設する方法(学
校選択)も可能です。
但し、移行期間中については、選択教科の標準授業時数が定められていることか
ら開設の義務がありますが、「学校選択」については可能となります。
Q 幼・保・小の連携には
連携には、
には、どのように対応
どのように対応すればよ
対応すればよいですか
すればよいですか。
いですか。
A
幼稚園及び保育所については、
「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」が告示さ
れました。どちらも、小学校教育との円滑な接続を重視しており、幼児と児童の交
流の機会を増やしたり、職員同士の意見交換や合同研究の機会を設けたりするなど、
積極的に連携を図る必要があります。
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Q 新学習指導要領実施までの
新学習指導要領実施までのスケジュール
までのスケジュールはどのようになりますか
スケジュールはどのようになりますか。
A ○
平成 20 年度中に、文部科学省による新学習指導要領及びその移行等に関する
周知・広報活動が行われます。
○
平成 21 年度からは可能なものについて先行実施することになり、小学校は平
成 23 年度から、中学校は平成 24 年度から全面実施となります。
Q 先行実施されるものにはどの
先行実施されるものにはどのようなもの
されるものにはどのようなものがありま
ようなものがありますか
がありますか。
すか。
A ○
直ちに実施可能な学習指導要領の総則、道徳、総合的な学習の時間、特別活動
については、新学習指導要領の規定を先行実施します。
○
算数・数学及び理科については、新課程に円滑に移行できるように、移行措
置期間中から新教育課程の内容を一部前倒しして実施します。
○
小学校では、年間総授業時数が各学年で週あたり1時間増加します。
○
新教育課程の前倒しに伴って、現在の教科書に記載がない事項を指導する際
に必要となる補助教材は、国の責任において配付されます。
○
算数・数学及び理科を除く各教科についても、以下については宮崎市の場合、
全ての学校で先行実施となります。
・ 社会科:現在の地図帳で指導可能な「47 都道府県の名称と位置」等の指導
・
音楽科:共通歌唱教材として指導する曲数の充実
・
体育科:第1・2学年における授業時数の増加
等
Q 新学習指導要領への
新学習指導要領への移行
への移行に
移行に係る基本的な
基本的な考え方を教えてください。
えてください。
A
○
平成 20 年度中に、移行措置の基本的な考え方や具体的事項等について各学校
において共通理解し、必要な準備を進めるとともに、保護者への周知の徹底を
図る必要があります。
○
下校時刻等、児童生徒の負担過重にならないよう最大限に配慮しながら教育課
程を編成する必要があります。
○
今回の学習指導要領の改訂が、教育活動の更なる充実を図る上で有効な機会
であるとの視点に立ち、例えば増加する時数の確保などの際には、より効果的
な学習活動の実現を目指した工夫が求められます。
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