家蚕蛾科幼蟲及踊の脳に於ける粒状体に就て

家蚕蛾科幼蟲 及踊 の脳 に於け る粒状体 に就て
桂
慮
鮮
(昭和五 年二 月二+六 日受領)
緒
1927年
春 期 に飼 育 した る4齢
言
期蠶兒 に於 て生体 の 儘 頭 部 を 切 開 せ る際
偶 然脳 上 に8
個 の 白 色粒 状体 あ る こ εを 褒 見 せ り。 其 後 之 に 關 し實験 を 重 ね た る も 其 生 理 的作 用 並 に理
化 學 的性 質 に 就 て は未 だ明 瞭 な らざ る点 少 し ミせ ず。数 に は ナこだ 形 態 並 に 分 布 上 の観 察 の
大 要 を簡単 に記 述 せ ん ζす。 著 者 見間の範囲 内 に在 りて は本体 に關 し 未 だ記 載 せ られ ナこる
もの あ るを 知 らず。
本 研 究 は九 州 帝 國大 學 農 學 部蚕 學 教 室 に 於 て 行 ひ た る もの に して,其 間終 始 懇 篤 な る指 導
ご本 稿 の 周 密 な る校 訂 ミを 添 う した る恩 師 田 中博 士 に対 し,数 に謹 ん で 感 謝 の 意 を表 す 。
1材
家 蟹 に あ りて は1928-1929年
料 及
春,夏,秋
號,暗 色蚕,黒 縞 斑,褐 圓斑,龍 角及d油蚕
學 桑 園 に於 て採集 した る もの を,マ
方
法
期 に飼 育 した るP22,P44,件
等 を 用 ひ,ク
性 油 蟹,日107
ハ コ に あ りて は1929年
ツ ケ ム シに あ りて は1930年
春期本大
二 月本 大 學 馨 學 部 構 内 に於
て採集 した る ものを 用 ひた り。
観 察 の 方 法 は4,5齢
期蠶兒 の 頭 部 を 切 り探 り,直 に左 右 頂板 の 境 界 部 を縦 断 し,頂 板 及
頂間 板 を 除 去 し,可 成 自然 的 位 置 及 形 態 を損 せ ざ るや う注 意 せ り。 之 を解 剖鏡 下 に観 察 す る
に當 りて は本体 の溶 解 及脳 の 崩 壊 を 防 止 せ ん が 爲1%内
外 の 食 藍 水 を 用 ひ,朋
笛の表 面 に
於 け る血 液 及 其 他 沈澱 物 を 丁寧 に洗 漁 す る こ ごに努 め た り。
II家蚕
の背 面梢 前 方,左
の 磯 粒 状体 の 位 置,形
右 神 経 球 融 着 部 の左 右両 側 に 各4個
態 及其歎
の 圓形脳又 は卵 圓形 の 白 色粒 状体
を有 す 。 而 して 其 排列 は梢 菱 形 を なす を 普 通 εす れ さ も,正 方形 を なす もの,一 縦 列 を な す
もの,弓 形 を な す もの等 種 々な る変 異 あ り。 而 して 之 は1-2齢
観 察 甚 だ 困難 な れE"も3齢
期 に於 て は磯 の小 形 な る爲
期 以 後 に於 て は其数 及 形 状 を 明 瞭 に認 め得 る もの な り。5齢
初
期 乃 至 中 期 は 最 明 瞭 に して脳 の 表 面 に稽 突 出 し,恰 も表 面 に 附 着 す る観 あ れ さ も熟蚕 期 に 至
る に從 ひ漸 次 眠 の 内部 に沈 降 し,且
不 明 瞭Sな
第 一圖
家蚕
9粒
る傾 向 あ り。 今5齢
中期 以 後 の蠶兒 に 就 き
の脳 粒 状体
状体
解 剖 針 の先 端 に て脳 の表 面 を 輕 く撫 つ る時 は 本燈 は脳鞘 の 内面,脳髄 の 上 面 を 自由 に移 動 し,
時 ε して歎 個 又 は 全部 が 片 方 の 神経 球 内 に集 合 す る こ ミあ り。 叉脳 鞘 を静 に 裂 く時 は 本髄
は脳 髄 ε共 に流 出 す るを常 ミす 。 之 は蠶兒 の 時 代 は勿 論,化蛹
後 も前 牛期 は稽 不 明 瞭 な が ら
9
必 ず存 在 し,化 蛾 前 二,三 日に して全 く消 失 す 。(第 一 圖)
に沈 澱 す る色 素 は全体 に亘 り一様 に分 布 す る もの に脳
あ らず して,一 般 に腹 面 に少 くして,
背 面 に多 く且 背 面 の前 中部 に最 多 くして,後 端 部 に は殆 之 を 有 す る こ εな し。叉 化蛹 後 複 眼
の 色素 形 成 ε共 に磯 の 色素 は漸 訳 減 少 し,化 蛾数 日前 に於 て は 殆滑 失 す 。 但 し粒 状 髄 よ りは
少 くε も三 日前 に 滑 失 す るを 常 εす 。 術 各 品種 間 に於 け る色素 の沈 澱 状 態 を見 るに 油蚕 殊
にd油蚕
は殆 之 を 有 せ ず して,褐 圓斑,暗 色蚕等 は最 多 し。 而 して 油蚕 に於 て は脳 は略 透 明
に して粒 状 髄 は 白 色を 呈 す るを 以 て最 明 瞭 に 認 め得 る もの な り。
粒 状体 の数 に關 し,品 種 間 の 差 異 を認 め難 き も,飼 育 時 期 ミの 關係 な し εせ ず 。 例 へ ば 春
期 叉 は 晩 秋 期 に飼 育 した る も の は比 較 的 齊 一 な れ共 も,夏 期 の如 き高温 多 淑 の 時 に飼 育 した
る もの は変 異大 な る傾 向 あ り。 今1929年
的変 異 を 示 せ ば下 の如 し。
春 期 及 晩 秋 期 に 飼 育 した る蠶兒 に就 き粒 状体 の
数
第
品
種
一
表
左 右 共4個 を 左3個 右4 左.7i固フ
行1 左o右8
有 す る もの 個 の もの 個 の もの 個 の も の
齢
左 右4個 を有 左 右 合 計8個 を
す る もの の% 有 す る もの の%
P221112gIoo3096・6796・67
"IV150COI5100・ooloo・oo
〃VI500015100・ooloo・oo
"熟蚕1500015100。00100・oo
P44V2000020100・ooloo・oo
暗
色
翻
熟
"化蛹
龍
黒
簸141001593・3393・33
當 時1000010100・00100・00
角Vloooololoo・ooloo・oo
縞
斑
化蛹
當 時1000010100'OO100'00
伜 性 油蚕V3000030100・oolO0oo
"熟
簸2000020100・0010α00
d9由
褐
圓
誼
熟
童golologo・ooIoo・oo
斑
熟蚕90011090.00100.OO
油蚕Vlolooololoo・ooloo・oo
帥上 記 品種 の 中,左 右 砦4個
褐 圓斑 及d油蚕
を 有 す る もの殆 全部 に して其 他 異型 の もの はP22,曙
色蚕,
に等 於 て 各 一頭 宛 を 存 す るの み 。 而 して異 型 の 中 に も後 二 ・
者に あ りて は 左
右 の数 は 不 同 なれ 共 其 合 計 に於 て は 矢張 り8個
に して,是
恐 ら く一 方 の もの が 他 方 へ移 動
せ る もの な らん か 。
省1928及1929年
夏 期 に飼 育 した る 獄 児の 粒 状 髄 に就 き 左 右 の数 的変 異 を示 せ ば 下 の
如 し。
第
二
左側粒 状体の数
表
郎P44の4齢
右側粒状体の数
期蠶兒 及 作 性 油蚕 の外 は 敦 れ の 場 合 に於 て も片 方 に4個
歎 著 し く少 く,殊 にP44熟蚕
期 の如 きは20--40%に
を 有 す る もの ・
過 ぎ ず 。両 片 方 に2--3個
を有す
る もの は比 較 的 多 き も,1,5,6個
を 有 す る もの は 極 少数 な り。 叉左 右 含計 粒数 を示 せ ば下
の 如 し。
第
即左 右 合 計8個
三
表
を有 す る もの及 左 右 共4個
の これ に次 ぎ,6,4,10,9,7又
は3個
宛 を有 す る もの 最 多 くして,5個
を有 す る も
等 の 順 に漸 次 減 少 す 。 而 して 片 方 に3個
以下 を存
す る場 合 に於 て は屡 大 型 又 は 長 型 の もの ・存 在 を 認 む る こ εあ り。 是 恐 ら く婁女個 の もの が
相 互 融 合,合 一 せ る もの な らん 。
III理
1)固
化 學
的
性
質
定
固 定 液 の種 類 に よ り其 結 果 を 異 に し,固 定 後 全 然 粒 状体 の 存 在 を 認 め難 き もの あ り,固 定 後
も両明 瞭 に観察 し得 る もの あ り。
CARNOY
氏 液 に て は脳 全体 は乳 白 色 を 呈 し,本体 の存 在 を
認 む る こS能 は ず。Picrin酸 飽 和 水 溶 液 に て は 浸 漬 當 時 は両 認 め得 る も,其 後 漸 次 に しτ滑
失 す 。 Ammonium
Molybdate
形 を 認 め得 ぺ く,1%硝
及 昇求 飽 和水 溶 液 中 に於 て は 不完 全 な が ら固 定 後尚 本齢 の原
酸 銀 水 溶 液,氏F LEMMING
液,5%液
formalin
等 に於 て は 原 形 を 損
ず る こ εな く,完 全 に 固 定 し得 る もの な り。 或種 の 固定 液 が本体 の存 在 を 認 め難 か ら しむ る
は之 を溶 解 滑 失 せ しむ るが た め か叉 は本体 ε其 周 園 の 組織 εを 同 色 な らし め,識 別 し難 き に
'至 らしむ るた め な らん
2)染
。
色
本体 が 一種 の神経 組 織 な りや 否 や を 確 めん がた め,生体
る もの を methyl
色 し,3%の
又 0.2 /
blue,
formalin
fuchsin
toluiden
blue,
indigo
carmine,
の 儘叉 は formalin
gentian
violet
液 に τ洗滌 した るに脳 は青 色叉 は紫 色 を,本
水 溶 液 に少 量 の Camphor
を加 へ,之
に24時
に て 固定 した
等 に て20分
間以上染
骸 は 白色 を 呈せ り。
間浸 漬 す れ ば脳 は 赤 色 を,
本体 は淡 緒 色を 呈 し,脳 よ り色淡 きを 常Sす 。両 上 記
る時 は48時
fuchsin
溶 液 中 に少 量 の食塩 を 添 加 す
間 を経過 す る も両明 瞭 に区 別 し得 る もの な り。
叉本体 は脂 肪 組 織 な りや 否や を確 めん がた め
は號 珀 色,本体
Sudan
III
及
Orange
に て染 色 しナ
こるに脳
は 白 色 を 呈 せ り。 以 上 の 染 色に よ り本 瞭 は 先 神縄 組 織 叉 は 脂肪 質 に あ ら ざ る
を知 る。
3)其
他 藥 液 に対す る反応
更 に 本体 は
glycogen
な りや を確 めん が ナこめ室温22℃
前後 に於 て水 又 は種 々な る藥 液 中
に脳 を 浸 漬 し形 態 的 並 に色 彩 的変 化 を 観 察 せ り。
蒸 溜 水 中 に あ りて は10時
間 に して粒 状体 は漸 次 明 瞭 を 鉄 き脳髄 は流 出 し始 め,時 間 後 に
於 て は脳髄 の流 出 甚 だ し く,本体 は 殆 原形 を存 す る もの な く僅 に痕 跡 を存 す るに 止 る。 清 水
中 に於 て は蒸 溜 水 の場 合i略
出 し始 め,30時
同 一 に して15時
間前 後 に して本体 は 不明 瞭sな
り,脳髄 は流
間後 に於 て は 僅 に痕 跡 を 認 む るに過 ぎ ず。 然 るに生 理 的食 盤水 中 に於 て は
24時 間 は勿 論,48時
間 を経 過 す る も両明 瞭 に 認 め得 べ く,2%食
盤 水 中 に 於 て は4日
以
上 を 鰹 過 す る も尚 明 瞭 に 認 め得 た り。
叉10,30,50,70又
10及30%の
は95%中
alcohol
に脳 を 浸 漬 し.10,24,48時
場 合 に あ りて は最 初10隊
始 め,24時
間 後 に於 て は 甚 不 明 瞭Sな
間 後 迄 は稽 明 瞭 に 認 め得 る も,其 後 謄 髄 は流 出 し
り,Ft脳 髄 は 崩壊 す る もの 多 く,48時
僅 に痕 跡 を存 す るに過 ぎ ず。50及70%0)場
間後 迄 は 梢 明 瞭 な れS"も24時
間 毎 に 観察 す る に
間後 に於 て は
合 に於 て は脳髄 の流 出 す る もの 殆 な く,10時
間後 に は殆 原 形 を認 め難 し。95%中
alcohol
に於 て は 浸 漬
後 暫時 に して脳 全体 が 乳 白 色 を 呈 し本体 の存 在 を認 む る こ ご能 は ず。
Jodjodkalium
中 に24時
間浸 漬 しナ
こるに脳 は暗 褐 色を,本 齢 は 灰 黄 色を 呈 し,脳 よ りは 色
淡 きを 常iす 。 叉 原 液 を半分 に稀訳 し,12時
敦 れ の場 合 に於 て も30分
間処理 す る時 は一層 明 瞭 に認 め得 べ し。 但 し
間以 上水 洗 す るか 叉 は1滴
の 昇 禾 飽 和 水溶 液 を 滴下 す るを便 な
り εす 。
2%の醋酸
及 硝 酸 に於 て は 浸 漬 後 暫時 に して滑 失 し,2%の
砺 酸 水 溶 液 中 に於 て は48時
間 を経 過 す る も債1明瞭 に観 察 し得 べ し。
2%の
苛 性 曹達 水 中 に あ りて は 暫 時 にし て消失 し,2%の
於 て は10時
間 迄 は稽 明 瞭 な れ ♂ も その後 は 不明 瞭Sな
之 を 要 す るに水 中 叉 は
alcohol
重 炭 酸 曹 達 及 棚 砂 水溶 液 中 に
る。
稀 薄 液 中 にて 時 間 を経 過 す る も尚 認 め得6事 及
jodjod-
にて 赤 褐 色を 呈す る こ εな くして 灰 黄 色を 呈 す る こ εに よ り恐 ら く
kalium
alkali
らずS考 へ ら る。」
叉強 酸及 強
性 に対して は 抵 抗 甚 だ 弱 き も,弱
alkali
glycogen
にあ
酸及弱液中 に
於 て は抵 抗 強 く,就 中弱 酸 に対 し一層 強 きを 知 る。
4)結
論
以 上 の 事 實 を 綜 合 す るに 家 獄 の脳 粒状体 は恐 ら く脳 の 組 織 叉 は 細 胞 に あ らず して 或 種 の
化 合 物 な らん 。
lVク
クハ コの脳 粒 状体 は其数,位
ハ コ の脳 粒 状体
置 及 排 列 等 に就 きて は 殆 家蚕 の 場 合 ε異 る鹿 な き も一般 に 家
よ り其 色 澤 淡 き傾 向 あ り。 今4,5齢
期 の クハ コに於 け る本体 の数 的変 異 を示 せ ば 下 の如
蚕
し◎
第
師左 右 各4個
を 有 す る もの は96%に
四
表
して 異 型 の もの は僅 に4%に
過 ぎず。 是 春蚕 期
に於 け る家蚕 の場 合 ε近 似 す 。
Vマ
ツ ケ ム シ の脳 粒 状体
マ ツケ ム シの脳 粒 状体 は家蠶 及 クハ コの 場合 ε多少 異 り,一 般 に形 禰 小 く,且 色 澤 淡 きを
第 二 圖
マ ツ ケ ム シの脳状状体
9粒状体
以 て観 察 甚 だ 困難 な り。両 粒 状 及 排 列 の状 態 を見 る に左 右6対
を有 し,其 中4対
は脳 の 中
部 又 は稽 前 方 に位 し,且 菱 形 に排 列 し,他 の2対 は 後 部 に位 し,縦 叉 は 横 に 排 列 す るを 常s
す 。 然 し之 れ に は種 々な る変 異 あ りて左 右5i対 を 有 し,3対
もの,4対
は中 部 に,2対
は後 部 に位 す る
を有 し中 部 にの み排 列 しナこる もの 及 甚 だ 不 明瞭 に して 粒数 及排 列 の状 態 を詳 細 に
観 察 す る こ ε能 は ざ る もの 等 あ る こ ε下 の如 し。
第
2P60頭
の 中 之 を 有 す る もの は 合 計32頭
な り。之 に よ り6対
五
表
に し て,其 中6対
要
及 クハ コの幼蟲,蠕 の膿1には左 右4対
の 白 色 粒状体 を 有 す 。 但 し其数 に は 多 少 の
異 あ り。
2)粒状体
3)油蠶
4)粒
methyl
5)粒
上
を 有 す る もの 常 型 な るを 知 る(第 二 圖)。
摘
1)家蠶
を 有 す る もの は87%以
変
は 熟 慧 期 に 至 るに 從 ひ漸 次 不 明 瞭Sな
り,化 蛾数 日前 に して 全 く清 失 す 。
の 月llに
は 色素 の 沈 澱 す る こ ε殆 な く,粒 状燈 は最 明 瞭 な り。
状燈 は jodjodkalium
blue
及
toluidin
状 瞳 は組織,細
blue
に て は灰 黄 色を,にfuchsin
formalin,
等 に て は 染 らず,硝
て は淡 賭 色を 呈 す る も,
Sudan
III,
酸 銀等 に て 固定 し得 る もの な り。
胞 に あ らず して 一種 の 化 合 物 な るべ し。 其 生 理 的 意 義 は未 だ 明 な ら
ず。
6)マ
ツ ケ ム シの 拶粒 状 睡 は 左右 各6個
を 有 し,家蠶 の場 合 よ り形 稽 小 くして 色 澤 淡 きを
常 εす 。 但 し其数 及 排 列 の 状 態 には 種 々 な る変 異 あ り。
THE GRANULAR BODIES IN THE BRAIN OF THE DOMESTIC
AND WILD SILKWORMS
(Resume)
Osho
t.
KE
A pair of groups of white, small, ovoidal granules is discovered in the
brain of the silkworm larva, Bombyx mori.
The number of the granular bodies
in one group varies from zero to eight, but mostly four. The numerical variation
is greater in the summer culture than in the spring.
2.
The granules can most easily be observed in the earlier period of the
fifth instar, they grow less distinct towards the " mounting," but persist until the
end of the pupal stage, when they completely disappear. They may be found in
still younger stage, i.e. third and fourth instars, but not in the first and second
instars.
3. The granules are clearly observable only in the fresh material, while they
are lost or become indistinct in the material preserved in alcohol. We can keep
them fairly distinct for more than one month only by fixing and preserving in
5 % formalin.
4 The granules are situated directly under the external neurilemma and may
move from one side to the other.
Some of them sometimes unite and make a
few large bodies.
5. The granules seem to be neither of protein nor glycogen nature, according to microchemical tests.
Their chemical and physiologcial nature is not yet
known to the author.
6. Similar .n dies are present in the brain of the wild silkworm, Bombyx
inandarina, and of Dendrolimus spectabilis. In Dendrolimns the number of the
granules is usually six, while it is four in B. mandarina, as in B. mori.