イチジク抵抗性台木への接木による株枯病発病抑制効果 (株枯病菌樹

イチジク抵抗性台木への接木による株枯病発病抑制効果
(株枯病菌樹体内移動)
イチジク株枯病抵抗性台木(品種:「キバル」福岡県総農試育成)に接木した穂木部における発病状況
と株枯病菌の樹体内の移動実態を検討調査した。
接木位置
+
+
+
120cm
+
+
+
+
-
+
接
木
100cm
台木
表皮の褐変
80cm
+
+
+
+
60cm
+
+
+
++
40cm
+
+
+
++
20cm
+
+
+
++
++
++
++
接種部位0cm ++
桝井ドーフィン
接種部位の症状
接
木
発
病
桝井ドーフィン
キバル 桝井ドーフィン
キバル
キバル
++ : 組織が褐変し、株枯病菌を確認
+ : 組織褐変ないが、株枯病菌を確認
: 組織褐変なく、株枯病菌もなし
: 表皮褐変有
図 台木部及び穂品種での株枯病菌樹体内移動
抵抗性台木に接木することで、穂品種での発病が抑えられ
抑制効果は極めて高かった。
しかし、株枯病菌は抵抗性台木でも上位へ移動しており
さらに穂品種へも移動していた。
① 台木長の長さによる発病差や株枯病菌の穂木部
での移動差もなく、接木することで発病を抑えること
が可能である。
②2~3年後に福岡県より接木苗が販売される予定
上位へ移動
140cm