ISSN 1882−9481 BULLETIN OF THE OKINAWA PREFECTURAL AGRICULTURAL RESEARCH CENTER No.3 April, 2009 沖縄県農業研究センター研究報告 第3号 平成 21 年 4 月 [別刷] 沖縄県農業研究センター研究報告 3:21-27, 2009 新規造成地に発生した雑草の群落組成について 高江洲賢文 沖縄県農業研究センター研究報告 3:21-27, 2009 新規造成地に発生した雑草の群落組成について 高江洲賢文 沖縄県農業研究センター 〒901-0336 要 沖縄県糸満市真壁 820 旨 新たに造成した圃場において、雑草群落の形成過程を調査した。調査の対象にした圃場は、2年前に新たに造成された沖縄県農業研 究センター内である。調査は農耕地43、非農耕地49、計92の群落で行った。 全調査地で出現した草種は 37 科 146 種で、芝地の出現種が 96 種と最も多く、空地とビニルハウスが 49 種と最も少なかった。1調査 地当り平均出現種数は 19.1 であった。科別内訳はイネ科(33 種)とキク科(20 種)が最も多かった。近年、県内で広がりつつあるホシア サガオやツタノハヒルガオ、ヒロハフウリンホウヅキ等の帰化植物が発生した。各草種の土地利用別出現特性は、タチスズメノヒエ、アワユキセンダングサ等 12 種が共通出現 種、ギョウギシバ、シマニシキソウ等 12 種は非農耕地出現種、メヒシバ、ムラサキカタバミ等 14 種は農耕地と畦畔で出現した。チガヤ、セイタカアワダチソウ、ツボクサ等は 非農耕地、エノコログサ、ヒメタネツケバナ等は農耕地の部分的出現種であった。優占種の出現は、アワユキセンダングサが共通出現種で、ギョウギシバ等3種 が非農耕地、イトアゼガヤ等2種が農耕地の出現種であり、農耕地と非農耕地の優占種は異なっていた。芝地雑草は、アワユキセンダングサ等が共 通出現種で、セイタカアワダチソウ等は日本芝地、ギョウギシバ等はイヌシバ地の出現種であった。セイタカアワダチソウは日本芝に伴って本土から入ったと考 えられた。また、サトウキビ畑では、ウスベニニガナ等6種は新植畑と株出し畑の共通出現種であった。イヌビユ等6種は新植畑、アワユキセンダング サ等8種は株出畑で主に出現し、各作型の環境条件で適応性が高いと考えられた。 キ−ワ−ド:新規造成地 雑草群落 農耕地出現種 非農耕地出現種 緒 言 イネ科雑草 等がある。しかし、新しく造成した土地で、様々の土地 利用による人為的な干渉が雑草の発生にどのような影響 を及ぼすかについて明らかにした研究は見られない。そ 沖縄県農業研究センターは現在地の糸満市真壁で平成 15 年から平成 17 年に用地の造成および施設建築を行い、 こで、沖縄県農業研究センター移転地の新しい造成地で、 平成 18 年4月に前所在地の那覇市首里から移転した。用 種々の人為的な干渉の中で、各々の環境に応じて無植生 地造成は県営土地改良事業により全敷地で行われたた から形成されてきた雑草植生を調査した。各々の土地利 め、当地域の原植生は全く残ってない。事前に集めた表 用によって発生する雑草群落の特性を把握するととも 土や外部から搬入した土壌の客土により造成されたの に、所内で発生する雑草草種の概要を把握し、雑草管理 で、雑草群落は用地造成後に新たな群落の形成が始まっ の基礎資料としたい。 た。このような新しい造成地での雑草の発生は、土地利 調査方法 用の仕方や栽培する作物の種類や肥培管理等の人為的干 渉の影響を比較検討することができる。所内の土地利用 はサトウキビや野菜花き、イモ類の露地畑を主体にして、 新しい造成地を使い始めて2年目の平成 19 年 11 月2 野菜花卉類栽培用ビニルハウスの他、道路、法面、空地、 日から同 12 月10日に、所内の農耕地、非農耕地の種々 芝緑地等として使われており、それぞれの土地利用に応 の立地条件で一定の雑草群落を形成した場所を選んで調 じた雑草群落が形成されている。このような立地条件の 査区とした。調査は群落の面積、高さ、植被率を測定し 土地利用2年目における所内全域で雑草の植生調査をし た後、優占種の他、全出現種をリストアップし、被度・ た。雑草は農耕地、非農耕地のいろいろな環境で発生す 群度を記録した。被度、群度は Braun-Blanquet 法(鈴木, るが、その環境への人為的干渉の加わり方やその程度に 1971)に従い、被度は個々の草種が被覆している面積を よって特徴のある群落を形成する。沖縄の雑草群落につ 測定し、5:被度が調査面積の 3/4 以上を占めるもの、4: いては畑地雑草および水田雑草の群落区分(宮脇;1977) 同 2/4∼3/4、3:同 1/4∼2/4 とし、2以下は、個体数を加 や畑雑草の季節変化(渡慶次;1984)、人工草地における 味して、2:個体数は極めて多いか、または少なくても 雑草の種類とその動態(酒井ら;1976)、サトウキビ畑にお 被度が調査面積の 1/10∼1/4 を占めるものとした。群度は ける雑草群落区分(石嶺;1987)等の調査がある。人的干 個々の草種の分布状態を示し、5:調査面積内にカーペ 渉の異なる立地条件における雑草の発生に関する研究と ット状に一面に生育する、4:大きな斑紋状(カーペッ しては、沖縄県の主要作物畑における雑草の群落組成(高 トのあちらこちらに穴があいている状態)、3:小群の 江洲;1991)やサトウキビ畑における雑草群落の周年変化 斑紋状、2:小群状、1:単生とした。それぞれの土地 等(高江洲・石嶺;1993)、農場構内の土地利用の異なる 利用における各雑草の優占種および群落構成種としての 立地条件による発生草種への影響の調査(石嶺ら;1979) 出現率を算出し、20%毎の5段階区分で常在度Ⅰ∼Ⅴ(0 21 高江洲:新規造成地に発生した雑草の群落組成について 構成の特徴や立地間の違いを比較検討した。雑草の種名 < Ⅰ≦20 、 20 < Ⅱ≦40 、 40 < Ⅲ≦60 、 60 < Ⅳ≦80 、 80 < Ⅴ≦100)とした。出現率の比較的高い常在度Ⅱ以上(優 および学名は主に琉球植物目録(初島・天野;1977)、沖縄 占種は全出現種)の草種の表操作により、各立地の群落 植物野外活用図鑑(池原;1989)等を参照した。 表1 調査地の群落概要 非農耕地 土地利用 芝地 調査区数 平均出現種数 植付種数 全出現種数 法面 農耕地 空地 未作付 畑 畦畔 サトウキビ 畑 1年生 作物畑 ビニルハウス 合計 19 11 6 13 9 17 11 6 92 23.4 38 18.0 17.3 21.3 24.8 13.2 16.7 17.8 19.1 7 0 9 0 1 12 7 48 96 61 49 77 85 61 83 49 146 表2 結果及び考察 出現雑草の科別種数 科 名 種数 1 イネ科 33 2 キク科 20 3 マメ科 13 4 カヤツリグサ科 11 ウス6)であり、合計 92 の調査個表が得られた。各立地 5 アブラナ科 の出現種は 49∼98 種で、芝地の出現種数は 96 種、未作 6 トウダイグサ科 7 付畑 85 種、一年生作物畑 83 種の順に多く、1調査地当 7 ナス科 6 り平均出現種数は 13.2∼24.8 であった。著者(1991)は 8 ヒルガオ科 5 9 セリ科 4 10 アオイ科 3 11 アカバナ科 3 り、野菜等の一年生作物畑は短期作物の栽培を繰り返す 12 ゴマノハグサ科 3 ため、耕耘回数が多く季節性の雑草が発生しやすいこと 13 ヒユ科 3 や多くの草種が飛散侵入する機会が多いこと等が影響し 14 カタバミ科 2 ていると考えられる。また、芝地の出現種数が最も多い 15 キンポウゲ科 2 16 タデ科 2 17 ユリ科 2 調査地の群落概要を表1に示した。調査区数は非農耕 地 49(芝地 19、法面 11、空地6、畦畔 13)農耕地 43(未 作付畑9、サトウキビ畑 17、1年生作物畑 11、ビニルハ 野菜畑の出現種数はサトウキビ畑やパイナップル畑より も多くなることを名護市での調査でも明らかにしてお のは、セイタカアワダチソウの発生に見られるように芝苗育成地の 草種が持ち込まれたものと推察される。このような侵入 種を含めた雑草群落は今後の人的作用がどのようにかけ 7 その他 20 科 各1種 37 科 146 種 計 られるかが群落の組成に大きく影響されるので、どのよ うな群落として変遷していくかは今後の除草等の管理し 表2は全出現種の科別内訳を示した。イネ科が 33 種で だいであると考えられる。 最も多く、キク科 20 種、マメ科 13 種、カヤツリグサ科 全調査地で出現した雑草の全リストを付表に示した。 11 種と続き、全調査値の出現種は 37 科 146 種であった。 11 月上旬から同 12 月上旬の調査で、冬雑草のうちルリハコベ 我が国における雑草の発生は寒冷地では広葉雑草が、温 等は発生したがヤエムグラはまだ発生してなかった。前述の 暖地ではイネ科雑草が多くなる傾向があり、温暖地の雑 芝随伴種セイタカアワダチソウの他、ホシアサガオ、ツタノハヒルガオ等近年の 草群落の特性を示している。 侵入雑草が発生し、スズメノエンドウとカラスノエンドウ、カスマグサの近 表3は各土地利用区における常在度Ⅱ以上の草種をと 縁3種が同じ場所で発生した。このリストは土地利用を りあげ、表内のグルーピング操作により土地利用別出現 開始して2年目における発生草種を示すものであり、除 特性としてまとめた。非農耕地(芝地、法面、空地、畦 草剤試験や病害虫発生宿主の雑草検索に活用するととも 畔)から農耕地(未作付畑、サトウキビ畑、1年生作物 に、今後の群落組成の変遷を追跡調査するための基礎デ 畑、ビニルハウス)まで広く出現する広範囲出現種と農 ータとなるものである。なお、池原(1989)はコセンダングサ 耕地又は非農耕地だけで主に出現する草種があった。た からでた品種のタチアワユキセンダングサとその変種ハイアワユキセンダン だし、畦畔は農耕地出現種と非農耕地出現種のどちらも グサを区別しているが、前者の生育型は生育初期には立性 常在度が高かった。タチスズメノヒエ、アワユキセンダングサ等 12 種が広 であっても後に匍匐枝を出して広がるし、小葉も生育状 範囲の共通出現種で、ギョウギシバ、シマニシキソウ等 12 種は非農 態によって3枚から5枚に変化し、明確な区別が難しい 耕地出現種で、チガヤ、セイタカアワダチソウ、ツボクサはその下位単位 ので、ここでは両者を区別せずアワユキセンダングサとした。 種であった。メヒシバ、ムラサキカタバミ等 14 種は農耕地を主体に 畦畔でも出現し、エノコログサ、ヒメタネツケバナ等6種はその下位単 22 沖縄県農業研究センター研究報告 3:2009 位種であった。また、ホシアサガオ等4種は非農耕地を中心と 地利用区で出現する広範囲出現種であり、いろいろな土 して未作付畑でも出現する草種群であった。アサガオ類は近 地利用や栽培管理に対して適応性が高いと考えられる。 年、西日本一帯の大豆畑等で雑草化しつつあることが報 特にタチスズメノヒエとアワユキセンダングサは総合常在度Ⅳと高く、所 告されており(保田・住吉;2007、渋谷;2008)、沖縄地域 内のどこでも見られる高常在度種であった。 でも雑草化の懸念される草種である。タチスズメノヒエ等は各土 図3 土地利用 芝地 各土地利用区における出現雑草の常在度 法面 空地 畦畔 未作付畑 サトウキビ畑 1年生作 物畑 ビニルハウス Ⅱ 総合 共通出現種 タチスズメノヒエ Ⅴ Ⅳ Ⅴ Ⅴ Ⅴ Ⅲ Ⅳ アワユキセンダングサ Ⅴ Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ Ⅲ Ⅳ ホウキギク Ⅳ Ⅳ Ⅴ Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅲ ウスベニニガナ Ⅲ Ⅲ Ⅱ Ⅳ Ⅴ Ⅴ Ⅲ オオアレチノギク Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ ハマスゲ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅱ Ⅲ エノキグサ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅴ Ⅳ Ⅲ Ⅲ カゼクサ Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅳ Ⅳ Ⅲ オニタビラコ Ⅱ Ⅱ イヌビ゙エ Ⅱ Ⅱ スズメノコビエ Ⅱ タカサブロウ Ⅱ Ⅱ ギョウギシバ Ⅲ ハイキビ Ⅳ ギンネム Ⅱ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅴ Ⅴ Ⅲ Ⅴ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅱ Ⅱ クサネム Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ パラグラス Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅱ シロツメクサ Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅱ ススキ Ⅱ Ⅳ Ⅱ Ⅱ シマニシキソウ Ⅱ Ⅱ Ⅱ アキノノゲシ Ⅱ Ⅳ Ⅱ コメツブウマゴヤシ Ⅱ Ⅱ Ⅱ チガヤ Ⅲ セイタカア Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅴ Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅱ Ⅱ 非農耕地出現種 Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅰ ツボクサ Ⅲ ホシアサガオ Ⅱ ツノアイアシ Ⅱ ヒメオニササガヤ Ⅲ Ⅰ ローズグラス Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅲ Ⅱ Ⅰ Ⅳ Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅳ Ⅲ Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅳ Ⅳ Ⅲ Ⅳ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅰ 農耕地出現種 メヒシバ Ⅲ オヒシバ Ⅱ カッコウアザミ Ⅱ イトアゼガヤ ムラサキカタバミ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ カタバミ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅳ セイタカコミカンソウ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅱ テリミノイヌホウズキ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅲ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅱ ハナイバナ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ ハイニシキソウ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅰ ノゲシ Ⅱ イヌビユ Ⅱ スベリヒユ Ⅱ ベニバナボロギク Ⅱ エノコロクサ Ⅱ Ⅱ ホナガイヌビユ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅱ Ⅳ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅱ Ⅰ Ⅰ ヒメムカシヨモギ Ⅲ シナガワハギ Ⅲ Ⅰ Ⅰ ヒメタネツケバナ Ⅴ Ⅰ コゴメガヤツリ Ⅲ Ⅰ その他常在度 8 6 3 0 17 2 2 4 常在度 種数 59 28 22 38 34 37 56 24 * 常在度:全調査区に対する出現区の割合で20%毎に5段階区分した値 0<Ⅰ≦20、20<Ⅱ≦40、40<Ⅲ≦60、60<Ⅳ≦80、80<Ⅴ≦100 23 高江洲:新規造成地に発生した雑草の群落組成について 農耕地の高常在度種はメヒシバ、オヒシバ、カッコウアザミ、イトアゼ 耕地、イトアゼガヤ等2種が農耕地の出現種で、農耕地出現 ガヤで、非農耕地ではギョウギシバの常在度が高く、これら 種と非農耕地出現種が区別された。その他、非農耕地の が両立地の主要な雑草と考えられる. 芝地、法面、農耕地の未作付畑、サトウキビ畑等の立地 表4は各土地利用区における優占種の出現を常在度で で1∼4種の下位単位種があり、各々の立地条件への適 示した。アワユキセンダングサの各土地利用区での常在度はⅠ∼ 応性が高い草種であると考えられる。これらの優占種は Ⅱと低いが、ほとんどの土地利用区で出現する広範囲の 農作物に対しては雑草害の最も大きな草種となり、また、 共通出現種であり、いろいろな土地利用や栽培管理に対 それぞれの立地における除草作業の主な対象雑草となる して適応性が高いと考えられる。ギョウギシバ等3種が非農 ため、雑草管理上の問題となる草種である。 表4 土地利用 各土地利用区における優占種の常在度 芝地 法面 調査区数 19 優占種数 6 未作 付畑 サトウキ ビ畑 1年 生作 物畑 ビニル ハウス 空地 畦畔 総合 11 6 13 9 17 11 6 92 6 2 5 5 7 8 2 18 広域畑出現種 アワユキセンダングサ Ⅰ Ⅰ Ⅰ ギョウギシバ Ⅱ Ⅲ Ⅳ ハイキビ Ⅰ Ⅰ Ⅰ シロツメクサ Ⅰ Ⅰ チガヤ Ⅰ Ⅱ Ⅱ Ⅰ Ⅰ 非農耕地出現種 Ⅲ Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ バヒアグラス Ⅰ Ⅰ カゼクサ Ⅰ Ⅰ 農耕地出現種 イトアゼガヤ メヒシバ Ⅰ Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ イヌビエ Ⅱ ホナガイヌビユ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅱ Ⅰ ホウキギク Ⅰ スズメノコビエ * Ⅰ Ⅰ アキメヒシバ カッコウアザミ タチスズメノヒエ Ⅰ Ⅰ Ⅰ ウスベニニガナ ヒメタネツケバナ Ⅳ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ 常在度:全調査区に対する出現区の割合で20%毎に5段階区分した値 0<Ⅰ≦20、20<Ⅱ≦40、40<Ⅲ≦60、60<Ⅳ≦80、80<Ⅴ≦100 これらの立地条件のうち、芝地は日本芝地とイヌシバ地が として本土から導入された芝生等にセイタカアワダチソウの種子 あり、表5に日本芝地とイヌシバ地に分けて雑草の発生状況 が混入して県内に広がったものと考えられる。しかし、 を示した。アワユキセンダングサ等9種は共通出現種で、セイタカアワダ これらの群落は現在では消滅しており、県内のセイタカアワダチ チソウ等 14 種は日本芝地、ギョウギシバ等7種はイヌシバ地の出 ソウはこのように侵入と消滅を繰り返している。したがっ 現種であった。米盛(1976)はセイタカアワダチソウが那覇市と具 て、県内で長期に安定して定着した群落はほとんどない 志川市(現うるま市)で生育していることを報告してい ので、今回侵入したセイタカアワダチソウも日本芝に伴って本土か る。これは 1975 年に開催された沖縄海洋博覧会の関連工 ら入ったと考えられる。 事で大量の道路や緑地が建設されており、その緑化資材 24 沖縄県農業研究センター研究報告 3:2009 表5 表6 芝地おける雑草の常在度 日本シバ イヌシバ サトウキビ畑における雑草の常在度 種名 全芝地 芝地共通出現種 新植畑 株出等畑 全キビ畑 キビ畑共通出現種 アワユキセンダングサ Ⅳ Ⅴ Ⅴ ウスベニニガナ Ⅳ Ⅴ Ⅴ タチスズメノヒエ Ⅳ Ⅴ Ⅴ ベニバナボロギク Ⅳ Ⅳ Ⅳ シロツメクサ Ⅳ Ⅴ Ⅳ カッコウアザミ Ⅳ Ⅳ Ⅳ ホウキギク Ⅳ Ⅴ Ⅳ エノキグサ Ⅲ Ⅳ Ⅲ ハイキビ Ⅳ Ⅳ Ⅳ タチスズメノヒエ Ⅲ Ⅳ Ⅲ オオアレチノギク Ⅳ Ⅲ Ⅲ メヒシバ Ⅲ Ⅲ Ⅲ ウスベニニガナ Ⅳ Ⅲ Ⅲ チガヤ Ⅳ Ⅲ Ⅲ アワユキセンダングサ Ⅰ Ⅴ Ⅲ ハマスゲ Ⅲ Ⅳ Ⅲ ホウキギク Ⅱ Ⅳ Ⅲ オオアレチノギク Ⅰ Ⅲ Ⅱ Ⅴ Ⅰ Ⅲ カタバミ Ⅲ Ⅱ 新植畑出現種 和芝地多出現種 セイタカアワダチソウ ススキ Ⅳ Ⅰ Ⅱ センナリホウズキ Ⅲ Ⅰ アキノノゲシ Ⅳ Ⅰ Ⅱ アキノノゲシ Ⅱ Ⅰ ヨモギ Ⅳ Ⅰ Ⅱ ツボクサ Ⅱ Ⅰ シマニシキソウ Ⅳ Ⅱ ネズミノオ Ⅱ Ⅰ コミカンソウ Ⅱ Ⅰ シオテンツキ Ⅱ Ⅰ イヌビユ Ⅳ Ⅱ Ⅲ ツボクサ Ⅱ Ⅰ ハマスゲ Ⅲ Ⅰ リュウキュウボタンヅル Ⅱ Ⅰ オニタビラコ Ⅱ Ⅰ Ⅰ 株出畑等出現種 Ⅱ シマグワ Ⅱ Ⅰ セイタカオオニシキソウ Ⅱ スズメノエンドウ Ⅱ Ⅰ ハイニシキソウ Ⅱ Ⅰ セイタカオオニシキソウ Ⅱ Ⅰ ハナイバナ Ⅱ Ⅰ ハイクサネム Ⅱ Ⅰ ハマエノコロ Ⅱ Ⅰ その他 40 種 7種 イヌシバ地多出現種 ギョウギシバ Ⅱ Ⅳ Ⅲ クサネム Ⅰ Ⅲ Ⅱ イヌビ゙エ Ⅰ Ⅲ Ⅱ テンツキ Ⅲ Ⅱ スズメノコビエ Ⅱ Ⅱ トガリバツナソ Ⅱ Ⅰ ヒメオニササガヤ Ⅱ Ⅰ 14 種 37 種 その他 66 種 * 15 種 12 種 21 種 *常在度:出現率が 0%<Ⅰ≦20%、20%<Ⅱ≦40%、 40%<Ⅲ≦60%、60%<Ⅳ≦80%、80%<Ⅴ≦100% 引用文献 初島住彦・天野鉄夫 1977 琉球植物目録 でいご出版 保田謙太郎・住吉正 2007 北部九州の大豆畑へのアサガオ属植 物の侵入程度 雑草研究 52 池原直樹 1989 (別)32-33 沖縄植物野外活用図鑑(全 10 巻) 新星図書 出版 石嶺行男 常在度:出現率が 0%<Ⅰ≦20%、20%<Ⅱ≦40%、 40%<Ⅲ≦60%、60%<Ⅳ≦80%、80%<Ⅴ≦100% 琉球列島におけるサトウキビ畑の雑草植生の 1987 実態と雑草害の生態・生理学的研究 報告 34 石嶺行男・高江洲賢文・田盛正雄 表6はサトウキビ畑における雑草の発生を、植え付け 琉球大学農学部学術 95-185. 1979 琉球大学石嶺農場の雑 草の群落組成について、琉球大学農学部附属農場報告第1 後1年以内の新植畑と1年以上の株出畑等(前年の夏植 宮脇 を含む)に分けて示した。ウスベニニガナ等6種の新植畑と株 号 56-67 昭 1977 日本の植生 学習研究社 酒井博・佐藤徳雄 出畑等の共通出現種の他に、イヌビユ等6種は新植畑、アワユキ その動態 センダングサ等8種は株出畑等で主に出現した。新植畑では 渋谷知子 1年生雑草、株出畑等では多年生雑草が多かった。 1976 沖縄の人工草地における雑草の種類と 雑草研究 21 2008 101-107 帰化アサガオ類の発生実態と生態的特性 農業技術 63(9)385-391 以上のように同じ芝地でも芝の種類によって雑草の発 鈴木時夫訳 1971 ブラウン・ブランケ植物社会学Ⅰ、朝倉書店 生が異なっていた。また、サトウキビ畑でも新植畑と株 高江洲賢文 1991 沖縄県の主要作物畑における雑草の群落組 成 出畑等で特異的に多く発生する草種があった。それらは、 雑草研究 36(4)、352-361 高江洲賢文・石嶺行男 それぞれの芝地やサトウキビ畑の環境条件への適応性が 1993 サトウキビ畑における雑草群落の 周年変化について、沖縄県農業試験場研究報告 高いと考えられた。 65-73 高江洲賢文 1993 沖縄県における畑雑草の発生機構に関する 研究 沖縄県農業試験場特別研究報告 渡慶次敬子 25 1984 14 4 沖縄の畑地雑草の植物生態学的研究 沖縄 高江洲:新規造成地に発生した雑草の群落組成について 生物教育研究会編 米盛重友・田盛正雄 沖縄の生物 態的特性および他の雑草との共存性 249-260. 1976 沖縄におけるセイタカアワダチソウ 術報告 23 琉球大学農学部学 439-447 (Solidago altissima L.)に関する研究:第Ⅰ報 分布、生 付 科 名 種 表 所内で発生した雑草のリスト(37科146種) 2007 年 11 月 2 日∼12 月 10 日調査 名 学 名 科 名 種 名 学 名 アオイ リュウキュウトロロアオイ Abelmoschus muschatus Medic カタバミ ムラサキカタバミ Oxalis corymbosa DC. アオイ イチビ Abutiron theophrastii Medic. カヤツリグサ ハマスゲ Cyperus rotundus L. アオイ キンゴジカ Sida rhombifolia L カヤツリグサ コゴメガヤツリ Cyperus iria L. アカネ ヘクソカズラ Paederia scandens (Lour.)Merr. カヤツリグサ ヒメクグ Cyperus alternifolus Lvar. Leiolepis T.Koyama アカバナ コマツヨイグサ Oenothera laciniata Hill. カヤツリグサ テンツキ Fimbristylis dichotoma Vahl f.annua Ohwi アカバナ チョウジタデ Ludwigia epilobiides Maxim. カヤツリグサ タマガヤツリ Cyperus difformis L. アカバナ ユウゲショウ Oenothera rosea Ait. カヤツリグサ クグガヤツリ Cyperus compressus L. アブラナ タネツケバナ Cardamine flexuosa with. カヤツリグサ シオカゼテンツキ Fimbristylis cymosa R.Br. var. spathacea T. Koyama アブラナ インチンナズナ Coronopus didymus (L.)Smith カヤツリグサ コウキヤガラ Scirpus martimus L. アブラナ イヌガラシ Rorippa indica Hieron カヤツリグサ アイダヒメクグ Cyperus brevifolius L. アブラナ グンバイナズナ Thalspi arvense L. カヤツリグサ イガガヤツリ Cyperus polystachyos L. アブラナ タガラシ Ranunculas sceleratus L. カヤツリグサ ミズハナビ Cyperus tenuispicus Steud. アブラナ ナズナ Capsell buasa-pastoris Medic キク アワユキセンダングサ Bidens pilosa L.var. radiata Scherff. アブラナ ヒメタネツケバナ? Cardamine flexuosa with. キク ウスベニニガナ Emilia sonchifolia (L.) DC. イネ タチスズメノヒエ Paspalum urvillei Steud キク ホウキギク Aster subulatus Michx. イネ メヒシバ Digitaria cilliaris (Retz.) Koel キク カッコウアザミ Ageratum conyzoides L. イネ ギョウギシバ Cynodon dactylon (L.) Pers. キク ムラサキカッコウアザミ Ageratum bostonianum Mill. イネ カゼクサ Eragrostis ferrginea Beauv キク オオアレチノギク Conyza sumatresis (Retz) E.H.Walker イネ ハイキビ Panicum repens L. キク タカサブロウ Aecliptap rostorata L. イネ スズメノコビエ Paspalum orbiculare G.Forst. キク ノゲシ Sonchus oleraceus L. イネ オヒシバ Eleusine indica (L.) Gaertn キク ベニバナボロギク Crassocepbalum crepidioides S. Moore. イネ イトアゼガヤ leptochloa panicae Ohwi キク オニタビラコ Youngia japonica (L.) DC. イネ イヌビ゙エ Echinochloa crus-galli Beauv.var.praticola Ohwi キク アキノノゲシ Lactuca indica L. イネ パラグラス Bracbiaria mutica stapf キク ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis L. イネ ススキ Miscanthus sinensis Anderss キク セイタカアワダチソウ Solidago altissima L. イネ ヒメオニササガヤ Dichanthium annulatum (Forsk.) Stapf キク タイワンハチジョウナ Sonchus arvensis L. イネ ツノアイアシ Rotboellia exaltata L.f. キク ヨモギ Artemisia princeps Pampanini イネ ローズグラス Dichondra repens Forst. キク セイヨウタンポポ Taraxacum officinale Weber イネ チガヤ Imperata cylindrica (L.)Beauv.var. major (Nees) C.E.Hubb. キク ジシバリ Ixeris debilis A. Gray イネ アキメヒシバ Digitaria violascens Link. キク インドヨメナ Karimeris indica Sch.Bip. イネ Setaria viridis Beauv. キク アメリカハマグルマ Wedelia trirobata Hitch. イネ エノコロクサ オガサワラスズメノ ヒエ Paspalum conjugatum Berg. キク ダンドボロギク Erchtites hieracifolia Rafin. イネ シマスズメノヒエ Paspalum dilatatum Poir. キンポウゲ Ranunculus sieboldii Miq. イネ コメヒシバ Digitaria radiosa Miq. キンポウゲ シマキツネノボタン リュウキュウボタン ヅル イネ ソルゴー Sorghum bicolor Moench var.vaccharatum L. クマツヅラ クマツヅラ Verbena officinalis L. イネ ネズミノオ Sporobolus fertilis W.D.Clayton クワ シマグワ Morus australis Poir. イネ バヒアグラス Paspalumno tatum Flugge. ゴマノハグサ ウリクサ Linderniacrustacea F.v. Muell イネ ヒメアブラススキ Bothriochloa parviflora Ohwi ゴマノハグサ トキワハゼ muzas pumilus v. steenis イネ イヌシバ Stenotaphrum secundatum (Walt.) O.Kutze ゴマノハグサ シソクサ Limnophila chinensis Merr ssp. Aromatica. yamasaki イネ セイコノヨシ Phragmites karka Trin. サクラソウ ルリハコベ Anagallis arvensis L.F.caerulea Baumg. イネ セイバンモロコシ Sorughum halepense Pers. サトイモ カラスビシャク Pinellia tarnataTen. イネ ハマエノコロ Setaria viridis Beauv. var.pachystachys Mak&Nemoto オシダ ホシダ Thelypteris acuminate Morton イネ ザラツキエノコロ Setaria verticillata Beauv. カニクサ カニクサ Lygodium japonicum Sw. イネ エダウチチヂミザサ Oplismenus compostitus Beauv. ショウガ ゲットウ Alpinia zerumbet (pers.) Burtt & Smith イネ シバ Zoysia japonica Steud. スベリヒユ スベリヒユ イネ センチピードグラス Eremochloa ophiuroides Hace. スミレ リュウキュウコスミレ Portulaca oleracea L. Viola confusa Champ. Yedoensis Makino ver.pseudo-japonica (Nakai) Hashimoto イネ タツノツメガヤ Dactyloctenjum Aegyptium Richter セリ ツボクサ Centella asiatica (L.) Urbon. イラクサ コゴメミズ Pilea microphylla Liebm. セリ チドメグサ hydorocotyle sibthorpioides Lamk. オオバコ オオバコ Plantago asiatica L. セリ マツバゼリ Apium leptophyllum F. Muell. カタバミ カタバミ Oxalis corniculata L. セリ ヤブジラミ Torilis japonica DC. 26 Clematis grata Wall. var.ryukyuensis Tamura 沖縄県農業研究センター研究報告 3:2009 付 科 名 種 名 学 表 続き 名 科 名 種 名 学 名 タデ ギシギシ Rumex japonicus Houtt. ヒルガオ マルハナアサガオ Ipomoea purpurea Lam. タデ イヌタデ Polygonum longisetum de bruyn. ヒルガオ ツタノハヒルガオ Merremia bederacea Hall. f. ツユクサ シマツユクサ Commelina diffusa Burm.F. フウロソウ アメリカフウロウ Geranium carolinianum L. ツルムラサキ ツルムラサキ Basela alba L. マメ シロツメクサ Trifolium repens L. トウダイグサ エノキグサ Acalypha australis L. マメ クサネム Aeschynomene indica L. トウダイグサ シマニシキソウ Eupborbia hirta L. マメ ギンネム Leucaena leucocepbala wit. トウダイグサ セイタカオオニシキソウ Eupborbia hyssopifolia L. マメ コメツブウマゴヤシ Medicago lupulina L. トウダイグサ ハイニシキソウ Eupborbia chamaesyce L. マメ シナガワハギ Melilotus suaveolens Ledeb. トウダイグサ コミカンソウ Phyllanthus urinaria L. マメ ツルマメ Glycine max Merr Subsp. Soya Ohashi トウダイグサ キダチコミカンソウ Phyllantaus amarus Schum. et Th.kongl. マメ ツノクサネム Sesbania cannabina Pers. トウダイグサ アカメガシワ Mallotus japonicus Muell Arg. マメ メドハギ Lespedeza cuneata G. Don. ナス イヌホウズキ Solanum nigrum L. マメ ハイクサネム Desmanthus illinoensis (Michx) MacM. ナス テリミノイヌホウズキ Solanum americana Mill マメ カラスノエンドウ Vicia angustifolia L. var. segetaris Koch. ナス センナンリホウズキ Physalis angulat L. マメ カスマグサ Vicia tetrasperma Schreh. ナス オオセンナリ Nicandra physalioides Gaertn. マメ スズメノエンドウ Vicia hirsta S.F. Gray ナス ヒロハフウリンホウズキ Physalis angulata L. マメ エビスグサ Cassia tora L. ナス セイバンナスビ Solanum torvam Sw. ムラサキ ハナイバナ Bothriospermum tenellum Fisch & Mey. ヒメハギ カスミヒメハギ Polygala paniculata L. モクマオウ トキワギョリュウ Casuarina equisetifolia J.R.& G.Forst. ヒユ イヌビユ Amaranthus lividus L. ユリ キキョウラン Dianella ensifolia L. ヒユ ツルノゲイトウ Alternanthera tsessilis DC. ユリ コヒロハノハナヤスリ Ophioglossum petiolatum Hook. ヒユ ホナガイヌビユ Amaranthus gracilis Desf. ムクロジ コフウセンカズラ Cardiospermum halicacabum L. var. microcarpum Bl. ヒルガオ ホシアサガオ Ipomoea triroba L. シナノキ タイワンツナソ Corchorus olitorius L. ヒルガオ キクザアサガオ Ipomoea pes-tigridis L. ヒルガオ ノアサガオ Ipomoea acuminate Roem.&schult. The community composition of weeds appearing on newly developed land Yoshifumi TAKAESU Okinawa Prefectural Agricultural Research Center 820 Makabe,Itoman City,Okinawa,JAPAN 901-0336 Abstract Weed community composition was investigated at a newly developed field. The field targeted for the survey is located in Okinawa Prefectural Agricultural Research Center, which was newly developed 2 years ago. The survey was carried out at a total of 92 communities: 43 croplands and 49 non-croplands. A total of 146 species from 37 families were found in the entire survey area. Among these, the largest number of species, 96, was found in grassland, and the smallest number of species, 49, was found in vacant lands and plastic greenhouses. The average number of species per survey site was19.1. The breakdown by family showed that Gramineae (33) and Compositae (20) are dominant. Exotic species including Ipomoea triloba L. and Physalis angulata L., which have been spreading through the prefecture in recent years, were also found as upland weeds. Occurrence characteristics of each grass species by land use type are as follows: 12 species including Paspalum urvillei Steud. and Bidens pilosa L. var. bisetosa S. Ohtani et S. were commonly occurring species; 12 species including Cynodon dactylon (L.) Pers. and Euphorbia hirta L. were found in non-cropland areas; 14 species including Digitaria cilliaris (Retz.) Koel and Oxalis corymbosa were found in cropland and causeway areas. Imperata cylindrica (L.) Beauv., Solidago altissima L. and Centella asiatica (L.) Urban. were found in non-cropland areas. Setaria viridis (L.) Beauv. and Cardamine parviflora L. were found in croplands. As for the dominant species, Bidens pilosa L. var. bisetosa S. Ohtani et S. was the commonly occurring species, and dominant species differed between cropland and non-cropland, as, in non-croplands and in croplands, 3 species including Cynodon dactylon (L.) Pers. and 2 species including Leptochloa panicea (Retz.) Ohwi. were found to be dominant, respectively. In relation to lawn weeds, Bidens pilosa L. var. bisetosa S. Ohtani et S. and others were found to be commonly occurring species. Solidago altissima L. and others were found in Zoysia japónica grassland. Cynodon dactylon (L.) Pers. and others were found in Stenotaphrum secundatum grassland. Solidago altissima L. was considered to have entered with Zoysia japónica from the mainland Japan. In sugarcane fields, 6 species including Emilia sonchifolia (L.) DC. were commonly found in newly planted fields and ratooning fields. While 6 species including Amaranthus lividus L. were mainly found in newly planted fields, 8 species including Bidens pilosa L. were mainly found in ratooning fields. Thus, these species were considered to be highly adaptable under environmental conditions of each cropping type. Keywords:Newly developed field, weed community, weed of arable fields, weed of infertile fields, weed of Gramineae 27
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