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ミクロ経済学
(4) 機会集合と需要曲線
丹野忠晋
跡見学園女子大学マネジメント学部
2013年4月29日
理論・実証・実験,ミクロ・マクロ

理論経済学はモデルを作る

実証経済学はデータでモデルを分析

実験経済学は実験で経済現象を解明

ミクロ経済学は企業や消費者,市場を分析

マクロ経済学は日本経済全体,大きな視点
×ダイエットフードを食べる人ほど太っている
密接に関わりある関係を相関関係 両者を混同し
てはいけない
 原因と結果の関係を因果関係

2013/4/29
ミクロ経済学 4
2
クールヘッドとウォームハート=冷
静な頭脳と温かい心
経済学者は温かい心を持っている
 アルフレッド・マーシャル

私たちの周りの社会的な苦難を打開するために、 (中略)私
たちに出来ますことをなし終えるまでは安んずることをしない
と決意して、冷静な頭脳をもって、しかし暖かい心情をもって
学窓を出て行きますように、私の才能は貧しく、力も限られて
はおりますが、私にできるかぎりのことをしたいという願いに
外なりません。
一橋大学附属図書館企画展示 マーシャルとシュンペーターの遺産 出品資料とその解説
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/tenji/amjas/kaisetsu.html
2013/4/29
ミクロ経済学 4
3
選べるものを目に見えるようにする

ランチの選択できたこと:生協の定食,売店の
サンドイッチ,おにぎり,弁当

卒業後の選択できること:企業,公務員,進学

見える化

何を選択可能かを明確に定める

利用可能な選択肢は多くある

不可能なこと:一日に25時間テレビを見る
2013/4/29
ミクロ経済学 4
4
選択肢を規定するモノ
①
ルイヴィトンのバックを買うかスーパーの紙
袋を利用するか
②
テレビを見るか勉強するか
③
日本は米を生産するか自動車を生産するか
1.
お金で買えるもの
2.
時間が必要なもの
3.
何を生産するか

所得,時間,技術がカギ
2013/4/29
ミクロ経済学 4
5
機会集合,予算制約,時間制約

機会集合とは
利用可能な選択肢の集合

選択を制限する様々なものごとのうち時間
とお金が重要

予算制約とは
お金によって定められる機会集合の条件

時間制約とは
時間によって定められる機会集合の条件
2013/4/29
ミクロ経済学 4
6
予算制約

真央は小遣い600円をブラックサンダーかう
まい棒に支出することを考えている

ブラックサンダーの価格は1個30円

うまい棒の価格は1本10円

真央がブラックサンダーのみを買おうと思
えば 20個のブラックサンダーが買える
600÷30=20 (金額を価格で割ると個数)

うまい棒のみだと60本
2013/4/29
ミクロ経済学 4
7
真央の機会集合を考える
– 600円で購入できるブ
ラックサンダーの個数
とうまい棒の本数は何
だろうか?
ブラックサンダーの個数
うまい棒の本数
0
4
7
10
14
17
20
60
48
39
30
18
9
0
– 右の表は組み合わせ
の例
– 二行目の組み合わせ
30×4+10×48
=120+480=600
2013/4/29
ミクロ経済学 4
8
予算制約線

600円でちょうど購入できるブラックサンダ
ーの個数とうまい棒の本数はたくさんある

その購入できるブラックサンダーとうまい
棒の組み合わせを図で表示してみよう

座標平面にブラックサンダーの個数とうま
い棒の本数の組み合わせ

1個,2個という単位ではなく1/2個や1/10個
という分割もできると考えれば点ではなく
直線として図示できる.予算制約線と言う
2013/4/29
ミクロ経済学 4
9
数学のけいこ
x座標(横座標)=ブラックサンダーの個数
0 1
3
2
y座標(縦座標)=うまい棒の個数
4
3
2
1
0
ブラックサン
ダーが3個,う
まい棒が4本は
どこ?
-3
2013/4/29
(1,2)=(ブラックサンダーの
個数が1, うまい棒の個数
が2)
4
3
2
1
-2 -1
0 1
ミクロ経済学 4
2
3
10
真央の予算制約線
うまい棒の本数
60
ブラックサンダーの個数
うまい棒の本数
0
4
7
10
14
17
20
60
48
39
30
18
9
0
予算制約線
30
0
2013/4/29
10
ブラックサン
ダーの個数
20
ミクロ経済学 4
11
予算オーバーと金余り
600円のこづかいでブラックサンダーを15個
とうまい棒を40本は購入できるだろうか?
 購入金額=30×15+10×40
=450+400=850 予算オーバー
 多くのお菓子を買うことはできない
 600円のこづかいでブラックサンダーを5個
とうまい棒を5本は購入できるだろうか?
 購入金額=30×5+10×5
=150+50=200 こづかいが余る

2013/4/29
ミクロ経済学 4
12
真央の予算制約線
うまい棒の本数
買えない点
60
40
予算制約線
30
予算が余る点
5
0
2013/4/29
5
10 15
ブラックサン
ダーの個数
20
ミクロ経済学 4
13
真央の機会集合
うまい棒の本数
60
機会集合は横軸,縦軸,予算
制約線で囲まれた領域である.
ただし,その境界線を含む.
真央の機会集合
予算制約線
0
2013/4/29
ブラックサン
ダーの個数
20
ミクロ経済学 4
14
傾き


直線は右上がり,右下がり,急,平らとい
う性質がある
直線の傾斜の度合いを傾きという
タテの変化
傾き=
ヨコの変化

点(2,8)から点(3,6)を通る直線の傾き
 ヨコの変化=3-2=1
 タテの変化=6-8=-2

傾き=タテの変化÷ヨコの変化
=(-2)/1=-2
2013/4/29
ミクロ経済学 4
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傾き2




傾きが正→右上がり
傾きが0→水平
傾きが負→右下がり
傾きが無限大に近づく→垂直
2013/4/29
ミクロ経済学 4
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絶対値






絶対値とは数の大きさ
原点からの距離
プラスやゼロはそのままマイナスは符号を取る
3の絶対値は3,記号で |3|=3 と書く
|0|=0,|-4|=4
傾きの絶対値が大きくなると直線は急になる
赤よりも青が急だ!
2013/4/29
ミクロ経済学 4
17
真央の予算制約線の傾き
うまい棒の本数
タテの変化
傾き=
60
ヨコの変化
•点(0,60)から点 (20,0)への変化
•タテの変化=0-60=-60
•ヨコの変化=20-0=20
-60
傾き=
= -3
20
予算制約線
0
2013/4/29
ブラックサン
ダーの個数
20
ミクロ経済学 4
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トレードオフを目に見えるようにする

予算線の傾き=-3

符号のマイナスはトレードオフがあること
を示す

これはブラックサンダーを増やすにはうま
い棒を減らさなければならないを意味
一方が増え(+)れば他方が減る(-)
傾き-3の絶対値は3



この3はブラックサンダーとうまい棒のト
レードオフの程度を表す
2013/4/29
ミクロ経済学 4
19
トレードオフを目に見えるようにする/2



ブラックサンダーを1個増やすにはうまい
棒を3本減らさなければならない.
減らす=マイナス,1個の代わり3本=3
ブラックサンダーの価格30円を得るには
価格10円のうまい棒を3本減らす
ブラックサンダーの価格
30
3=
=
10

うまい棒の価格
傾きの絶対値は2つの財の価格比を表す
2013/4/29
ミクロ経済学 4
20
テレビ視聴と他の活動の機会集合

神様は平等だ

どんな人にも1日24時間しかない

テレビを視聴するか他の活動をするかの2つ
の選択を考える

テレビを1時間見ることは他の活動を1時間諦
めるというトレードオフが存在する
2013/4/29
ミクロ経済学 4
21
テレビ視聴と他の活動の時間制約線
他の活動の時間
24
時間制約線=機会集合
テレビを見る時間
0
2013/4/29
24
ミクロ経済学 4
22
テレビ視聴と他の活動の時間制約線/2

この時時間制約線と機会集合は一致

自分の時間を余らせることはできない

この時間制約線の傾きは-1

テレビの視聴時間を1時間増やすためには他
の活動のための時間を1時間減らす必要
2013/4/29
ミクロ経済学 4
23
各制約線と機会費用のまとめ






予算制約と時間制約はグラフで表すことが
できる
予算制約線と時間制約線は機会集合を決定
その傾きの絶対値はトレードオフを示す
その傾きの絶対値は価格比に等しい
ブラックサンダー1個を食べるための機会費
用はうまい棒3本の消費
テレビを1時間見ることの機会費用は他のこ
とを1時間行うこと
2013/4/29
ミクロ経済学 4
24
生産のトレードオフ

トヨタがプリウスを作れば他の車種を作れない

日本で自動車を作るために工場を建てればそ
れだけお米を作る農地が減る

生産のトレードオフも機会集合を用いて表現可

生産面のトレードオフを示すのが生産可能性曲
線(生産可能性フロンティア)

生産可能曲線とは生産要素を効率的に使った
ときの生産物の組み合わせを図に表したもの
2013/4/29
ミクロ経済学 4
25
真央の生産可能性曲線

真央はアイススケートショーで演技すること可

また甘味処でかき氷も作ることができる

スケートショー出場はかき氷が作られなくなる

スケートショーは最大限9回できる

かき氷は最大1800杯作れる

スケートとかき氷のトレードオフは一定とする

真央の生産可能性曲線は?
2013/4/29
ミクロ経済学 4
26
かき氷
の数量
1800
真央の生産可能性曲線
傾き-200は
変化しない
アイスショーの変化=3-6=-3
かき氷の変化=1200-600=600
600
アイスショーの変化=6-9=-3
-3
傾き-200
かき氷の変化=600-0=600
1200
600
傾き-200
0
2013/4/29
600
-3
アイスショー
の数量
3
6
9
ミクロ経済学 4
27
生産の機会費用

アイスショーを増やすための機会費用は減らさ
なければならないかき氷の数量

傾き-200はアイスショー1回増やすにはかき氷
を200杯諦める事を意味

アイスショーを一回増やすための機会費用はか
き氷200杯だ

今まで見た例,予算制約線,時間制約線,生産
可能性曲線ではトレードオフは一定だった
2013/4/29
ミクロ経済学 4
28
米と自動車

一国の生産も生産可能性曲線で表現可能

日本の自動車と米の生産

資源をすべてお米に費やせば1500万トンの米

反対にすべての資源をクルマに費やせば2000
万台のクルマが生産可能とする

そうした可能性の中で日本はお米を900万トン,
自動車を1000万台生産(A)

自動車を増産すれば米を減らす(B)

内側の点は非効率な生産(C)
2013/4/29
ミクロ経済学 4
29
一国のトレードオフ:米と自動車
自動車
自動車を増やすにはお米を
減らさなければならない
の数量
(万台)
2000
B
1800
現実の生産パターン
A
1000
生産可能性フロンティア
C
0
2013/4/29
500
900
ミクロ経済学 4
1500
お米の数量
(万トン)
30
機会集合の境界の特徴
予算・時間制約線と生産可能性曲線の特徴
1.
右下がりである
2.
直線か外側に向かって出っ張っている
 1はトレードオフの関係を表す
 2は
直線はトレードオフが変化しない
下線部=「上に凸」はトレードオフが変化する




この点については上級のミクロで学ぶ
生産可能性曲線は生産技術と密接に関わる
2013/4/29
ミクロ経済学 4
31
取引で重要なこと







価格,賃金,利子は大きなインセンティブ
価格により財サービスの量はどう決まる?
機会集合の中にないと選択できない
重要なのは価格
価格は財やサービスを一単位他者に提供し
たときに受け取る報酬.価格の英語は?
price
記号Pで省略
品質は分かっているとする
2013/4/29
ミクロ経済学 4
32
価格の役割

ガソリン価格の上昇→電車を使う

上昇理由を知る必要ない.普通に反応すれ
ば節約できる
生存に必要な水の価格はなぜ低い?
重要なものなのに価格が低い
ここが重要


価格
所得
嗜好(好み) etc
買い物行動
2013/4/29
ミクロ経済学 4
33
市場を売り手と買い手に分ける
買い手
買い手
価
格
買い手
売り手
売り手
売り手

みんな価格を見て反応している

完全競争市場では各経済主体は価格に影響を
及ぼすことは出来ません
買おうとする人と売ろうとする人のバランス
価格は需要と供給によって決まる
セリ人のような価格調整者がいると想定
大勢いる経済の相互作用を考えるには分割




2013/4/29
ミクロ経済学 4
34
個別需要

プレイした後にイチローはかき氷を食べる

個々の買い手の購入意欲を最初に分析

需要は与えられた価格の下で家計や企業が購入
しようとする財サービスの数量を表す

需要は Demand なので D で省略

数量は Quantity なのでQで省略

価格と需要量に注目して他の要因を一定に保つ
2013/4/29
ミクロ経済学 4
35
個別需要曲線

安ければ沢山買うが高ければ余り買わない

個別需要曲線はある経済主体の様々な価格
の下で需要量がいくらかになるかをグラフ
に表したもの
縦軸に価格P
横軸に数量Q



イチローがどのくらいかき氷を食べるのか
需要表で表示してみよう
2013/4/29
ミクロ経済学 4
36
イチローのかき氷の需要表
イチローはか
き氷の値段
が一杯200
円の時に2
杯購入する.
価格が100円
に下がれば
6杯食べる.
2013/4/29
価格
需要量
500円
0杯
300円
1杯
200円
2杯
150円
3杯
125円
4杯
100円
6杯
75円
9杯
50円
15杯
ミクロ経済学 4
37
2013/4/29
ミクロ経済学 4
38
需要曲線の見方
かき氷の価格
イチローのかき氷
に対する需要曲線
価格から数量を見る
100円
かき氷の数量
6杯
2013/4/29
ミクロ経済学 4
39
需要曲線

需要曲線は右下がり=負の相関関係

これを需要の法則と呼ぶ

価格が上昇すれば購入コストが増える

その結果,購入量を控える

縦軸の価格から横軸の数量を見る

各経済主体は個別需要曲線を持っていると考える

甘い物好きと辛い物好きでは需要曲線は異なる
2013/4/29
ミクロ経済学 4
40
価格の下落
かき氷の価格
イチローのかき氷
に対する需要曲線
200円
右下がりは価格が下落すると
需要が増えることを意味する
100円
かき氷の数量
2杯
2013/4/29
6杯
ミクロ経済学 4
41
甘い物好きの石川遼のかき氷の需要表
石川遼はかき
氷の値段が
一杯200円
の時に3杯
購入する.
価格が100円
に下がれば
8杯食べる.
2013/4/29
価格
需要量
500円
0杯
300円
2杯
200円
3杯
150円
4杯
125円
6杯
100円
8杯
75円
11杯
50円
18杯
ミクロ経済学 4
42
甘い物好きの石川遼の需要曲線
かき氷の価格
石川遼のかき氷
に対する需要曲線
イチローより右に
需要曲線がある
75円
11杯
2013/4/29
ミクロ経済学 4
かき氷の数量
43
2人の需要曲線の比較
どんな価格で
も石川遼の需
要が大きい
かき氷の価格
石川遼のかき氷
に対する需要曲線
イチローのかき氷
に対する需要曲線
75円
かき氷の数量
少い 9個
2013/4/29
多い11個
ミクロ経済学 4
44
市場全体の需要曲線

人々の動きが足し合わさって経済全体の動き

世の中にはイチローと石川遼しかいないとする

かき氷の価格が75円のときイチローの需要は9

例えば,石川遼の需要は11とする

市場全体では20(=9+11)のかき氷の需要

市場全体の需要曲線はどうなるだろうか?
2013/4/29
ミクロ経済学 4
45
市場需要曲線

個人の力が集計されて市場になる

市場需要曲線とは市場全体の様々な価格の下で需
要量がいくらになるかをグラフに表したもの

個別需要曲線は右下がりなので市場需要曲線も右
下がり

個別と市場を略す場合があるので注意
2013/4/29
ミクロ経済学 4
46
市場需要曲線の作り方
P
石川遼の
需要曲線 P
イチローの
需要曲線 P
かき氷の
市場需要曲線
75円
Q
9
2013/4/29
Q
11
ミクロ経済学 4
20
Q
47
市場需要曲線の作り方

個別需要曲線を水平に足し合わせる

各価格に対して個別の需要量を足し合わせる

イチローと石川遼の例では,価格75円で
9+11=20

合計20個の市場全体の需要
2013/4/29
ミクロ経済学 4
48
需要曲線のシフト

価格以外の他の要因が変化したらどうなるか?

需要曲線はある財の価格と数量の関係

他の要因が変わると需要曲線が移動する

この需要曲線の移動をシフトすると言う

例えば,甘い物よりも辛いものが好きな人が増え
た場合にかき氷の需要曲線はどうなるでしょう?
2013/4/29
ミクロ経済学 4
49
かき氷の需要曲線の左シフト
P
嗜好変化後の
需要曲線
全ての価格で需要量が減る
当初の需要曲線
嗜好が変化すると
需要曲線がシフトする
甘党から辛党へ
Q
2013/4/29
ミクロ経済学 4
50
需要曲線がシフトする要因

お小遣い前だから昼食を安いカップ麺で我慢

金持ちになるとフランス料理を食べに行く

所得の変化と他の財の価格変化が重要な需要曲
線のシフト要因

通常,所得が高くなると財の需要は増加

そのような財を上級財または正常財という

パンの耳,おから,ソーセージ

所得が減少したときに需要が増える財の事を下
級財または劣等財という
2013/4/29
ミクロ経済学 4
51
所得の増加によって上級財であるア
イスクリームの需要曲線が右シフト
P
当初の需要曲線
所得上昇後の
需要曲線
需要が増加する
ならば右シフトする
バイト代が入ったので
アイスを沢山食べる
Q
2013/4/29
ミクロ経済学 4
52
需要曲線とシフトの図式
赤の関係が
需要曲線
価格
他の要因が変化
したときに赤の矢
印は変わる
所得
嗜好(好み)
需要量
他の財の価格 etc
2013/4/29
ミクロ経済学 4
53
互いに競う財,代替財

アイスクリームの価格が高くなるとかき氷を食べ
る人が増える

かき氷でアイスクリームを代替するという

代替とは他のもので代えること

一方の財の価格上昇が他方の財の需要量を増す場
合にこの2財は代替財の関係にあるという

バターとマーガリン,コーヒーと紅茶,電車とタ
クシー,コカコーラとペプシ,パスタとうどん
2013/4/29
ミクロ経済学 4
54
アイスクリームからかき氷への代替
当初のかき氷の需要曲線
P
アイスクリーム
価格上昇後の
需要曲線
かき氷の需要曲線
が右シフトする
Q
2013/4/29
ミクロ経済学 4
55
一緒に消費をする補完財

ダルビッシュはコーヒーに砂糖を入れる

砂糖の価格が高くなると,あたかもそれを入れて
飲むコーヒーの価格は上昇する効果

一方の財の価格上昇が他方の財の需要量を減少す
る場合にこの2財は補完財の関係にあるという

牛乳とパン,スキーとストック,携帯電話機と通
話サービス,乗用車とガソリン,かき氷とイチゴ
シロップ,ショートケーキと紅茶
2013/4/29
ミクロ経済学 4
56
砂糖価格の上昇によるコーヒーの
需要曲線の変化
P
砂糖価格上昇後の
需要曲線
当初のコーヒーの需要曲線
コーヒーの需要曲線が
左シフトする
Q
2013/4/29
ミクロ経済学 4
57
シフトの要因のまとめ
1.
嗜好~辛党から甘党へ
2.
所得~上級財,その反対が下級財
3.
関連する財の価格
4.
1.
代替財
2.
補完財
期待(予想)や情報
株の価格や外国為替が大きく動く理由
4.
人口構成~買い手の数
5.
信用~お金が借りられると購入増.住宅ローン
2013/4/29
ミクロ経済学 4
58
需要曲線のシフトと需要曲線上の動き

1.
2.
2つの変化を区別
需要曲線のシフトによって起こる変化
需要曲線上の動きによって生じる変化
1は価格以外の要因の変化
2は価格の変化
2013/4/29
ミクロ経済学 4
59
需要曲線上の動きによって生じる変化
P
需要曲線上の動き
P0
A
B
P1
Q0
2013/4/29
価格の変化
Q1
ミクロ経済学 4
Q
60
需要曲線のシフトによって起こる変化
かき氷の価格
需要曲線のシフトによる動き
新しい需要曲線
価格以外の変化
P0
当初の需要曲線
かき氷の数量
Q0
2013/4/29
Q1
ミクロ経済学 4
61