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ミクロ経済学
(12) 様々な市場構造と独占2
丹野忠晋
跡見学園女子大学マネジメント学部
2014年7月11日
色々な市場

完全競争市場:
 限界収入=価格,MR=p
 産出量を増やしても市場全体への影響は軽微

独占:
 産出量が2倍ならば産業全体の産出量も2倍,価格
は下落

R=pQ 産出量増は価格は下落 Q(↑) →p(↓)

産出量が増加したときにどのくらい価格が
下落するかは市場構造による
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支払意欲から限界収入を計算
独占企業は価格を自由に設定できる
 しかし,買うかどうか消費者の意志による

消費者余剰を計算したアイスショーの例で限界収
入を計算しよう
 イチローの支払い意欲は10000円だった

イチロー以外にも石川遼,ダルビッシュ,北島康
介,亀梨がアイスショーを見ようと考えている
 ダルビッシュの支払意欲は8000円,石川遼は5000
円,北島は4000円,亀梨3000円.
 価格7000円ならばイチロー、ダルビッシュ購入

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買い手
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支払意欲(円)
イチロー
10000
ダルビッシュ
8000
石川遼
5000
北島康介
4000
亀梨和也
3000
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支払い意欲のグラフ
支払い意欲(円)
イチローの支払い意欲
ダルビッシュの支払い意欲
10000
石川遼の支払い意欲
北島康介の支払い意欲
8000
5000
亀梨和也の支払い意欲
4000
3000
枚数
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アイスショーのチケットは何枚売れる

価格が低ければ沢山売れる

価格<支払い意欲 → 購入

価格>支払い意欲 → 購入しない

実際に売れる枚数 → 価格=支払い意欲
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生産量1枚のときの限界収入
支払い意欲(円)
価格は10000円
10000
1枚まで売れる
販売量を0枚から1枚に
増やしたときに収入は
10000円増える
8000
5000
4000
3000
限界収入は10000円
枚数
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生産量2枚のときの限界収入
支払い意欲(円)
10000
価格は8000円
イチローからの売上げ
は8000円に落ちる.しか
し,ダルビッシュからの
売上げ8000円が発生
8000
販売量を1枚から2枚に
増やしたときに収入は
6000円増える
5000
4000
3000
2枚まで売れる
限界収入は6000円
枚数
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生産量2枚のときの限界収入
支払い意欲(円)
10000
8000
5000
4000
3000
生産量を増やしたときに
限界収入に2つの効果
限界収入は6000円
・価格下落によって既存
の消費者からの売上げ
が落ちる(オレンジ)
・新規の顧客の収入が
入る(紫)
限界収入
=新規顧客効果
ー既存顧客効果
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枚数
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HW:他の生産量での限界収入を求めよ

生産量が0から1の時の限界収入は10000円

生産量が1から2の時の限界収入は6000円

生産量が2から3の時の限界収入は

生産量が3から4の時の限界収入は

生産量が4から5の時の限界収入は
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需要曲線=支払い意欲曲線

最後の一個の支払い意欲と費用(価格)が同じときは
それを購入すると考えていく

支払い意欲を大きいほうから並べて価格と支払い意
欲が一致している支払い意欲の個数が需要量

価格=支払い意欲⇒購入量

これは需要曲線と同じ

価格に対して購入しようとする数量

支払い意欲曲線は各数量から1単位増えたときに支
払っても良い金額
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支払い意欲曲線と需要曲線
価格(円)
各棒グラフは個人の支払い意欲
10000
8000
需要曲線
5000
4000
3000
枚数
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需要曲線から限界収入を求める

支払い意欲曲線は各数量から1単位増えたときに支
払っても良い金額であり需要曲線と同等の役割

限界収入を需要曲線から求めることができる

需要曲線と同様に曲線として数量ー価格平面に図
示する

限界収入曲線とは生産量を増加させたときの収入
の増額を曲線に表したもの
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限界収入曲線
支払い意欲(円)
限界収入は6000円
10000
生産量1枚の限界収入
は10000円
生産量2枚の限界収入
は6000円
8000
5000
4000
3000
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枚数
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需要曲線と限界収入曲線
縦軸との切片は需要曲線と限
界収入曲線で共通である.
しかし,生産量が増えると需要
曲線の高さよりも限界収入曲線
の高さは低くなる.
価格下落によって既存の消費
者からの売上げが落ちる.
価格
A
需要曲線
E
価格 P
限界収入 P
限界収入曲線
数量
Q
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競争政策
価格が高すぎると非効率性が高まる
市場支配力の濫用






1.
2.
3.
大規模製造業者が下請け企業いじめ
大型小売店が納入企業に特別なサービスを要求
政府は積極的に競争の促進を実施している
独占禁止法(日本),反トラスト法(米国)
価格カルテル・談合の阻止
大きな合併の制限
優越的地位の濫用の防止
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自然独占

上水道や下水道は設備に膨大な費用がかかる.
独占に任せておいた方が良い

自然独占

政府の規制の必要性,自治体が運営

以前は電力,電話,CATVも自然独占だった.

しかし,技術進歩により今は違う!
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復習

独占は供給者が一人.

寡占は数社の企業が競争していてある程度
競争がある.

独占的競争は寡占よりも企業数が多いが,
完全競争よりも少ない.

限界収入は産出量を一単位増やすときに得
られる追加的収入

限界費用は産出量をもう一単位増加させた
ときの追加的費用
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