森山さんからいただいたご質問 ・なぜ民間企業からNPOの支援に移ろうと考えたのか。 NPOが社会を変える上でどのような役割があると思ったからか。 ・児童福祉や子どもの教育にまたがる支援を行っていると、共通する 課題が多い。閉じていて、人材不足で、役割はとても多岐に渡ってい る。児童福祉や子どもの教育に関する印象と、ボトルネックは? ・地域社会が広くなり過ぎた結果、子どもに必要なケアは変わらない 、または社会の成熟によって必要なケアは増えているのに、子育て する親のサポート体制は、金銭を媒介しないと得られなくなってしまっ ている。地域社会が機能しづらくなった今、どう補う必要があるか? ・公的保障と民間サービスでは、サービスの質にとてもギャップがあ る。NPOは、公的保障の充実においてどのような役割を担っている か。それにあたって行政との役割分担・すみ分けは必要か。 ・認定NPO制度の導入について、公的保証(保障?)におけるNPO の役割に変化はあるか。 ・子どもの社会保障を行うにあたって、NPO側の課題は何か? 質が低いとしたら、具体的になにを伸ばすべきか? 「年間事業(目標)額」と「活動開始後の年数」で見ると 年間事業 (目標)額 5000万円 社会の「変革推進」力: (他セクターと連携して)社会を変える戦略、 メディアによる社会啓発、生態系(コミュニティ)づくり、・・ 社会の「しくみづくり」力: 社会と事業の中期戦略、 政策提言、他団体の育成、・・ 1000万円 300万円 事業の「継続」力: 自主財源拡充、開示、育成、労務、 他団体・企業・行政との協働、・・ 事業・組織の 「見直し・建て直し」力: 理事会、 事業&組織評価、 他団体との統合、 ・・ 事業・団体の「最低限の運営」力(義務のレベル): 業務品質管理、ボランティア・マネジメント、広報、会議、 会計、・・ 3年 10年 開始後の年数 →団体の目標と現状との差(=課題)に応えているか? そもそも団体が「社会における役割」を意識しているか? 個人的な歴史としては。。 高校では、部活も、映画製作も、生徒会も。。 大学では、学園祭で当時最大のディスコも、 10カ国の若者とニュージーランドで冒険も、 マッキンゼーでインターンも。。 リクルートでは、新卒採用も、国際採用も、 広報も、営業企画も、企画営業も。。。 国会議員の秘書として、 議員立法も、 国際的な議連の事務局も。。 なぜ、NPOのマネジメント支援か? 環境も人権も、結局は「民主主義」かどうかで、 進み方が決まる。 日本って、市民が市民を信頼してないじゃん! 阪神・淡路大震災の現場の混乱。。 官も業も民も、気持ちと力があっても連携できない。 ロースクールも司法試験も、2回ずつ落ちた。。 ↓ 市民団体の力を育てないと、日本は変わらない。 企業が変われば、市民生活は変わる。 故・加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)が つなプロメンバーに遺した言葉(11年6月25日) 緊急時には傷口に絆創膏を貼るような仕事が必要。その中 でつなプロは、一見見えないニーズを発掘し、マイノリティの ニーズに応えようと発足し、活動していただいた。 残念ながら今までの市民活動・市民運動は、社会がつくりだ した矛盾の後始末だった。しかし我々NPOの本来の役割は しくみをつくり、提案をし、そして、新しい社会構造と参加のし くみを世の中に位置付けていくことだ。 見えるニーズに即応することはわかりやすく、この3か月、人 はたくさん動いたと思うが、ここから先は、ニーズが見えない 状態に入ってしまう。見えないものを可視化したり、見えない ものの中から何が重要かをきちんと取り出して、対策を立て るためにも、できるようになるためにも、つなプロの調査力と そのノウハウを地域に移行していってもらいたい。 (民主主義の当事者としての)市民による社会運営 ⑥ 社会制度化(民も官もともに担い手) ⑤ 代替案の試行 or 救済策の実施 (やってみたら、こうなりました) ④ 代替案 or 救済策の提示 (こうしたらいいんじゃないか?) ③ 原因と背景の把握 (なぜだろう、このままだとどうなるんだろう?) ② 課題の指摘 (「こんなことが起きてますよ!」) → 告発・糾弾 (けしからん!) ① 課題の発見 (こんなことが起きてる!こんな状態!) 企業・行政に「影響力のあるプログラム」をつくるには? → 欧米の大きなNPOなら、どうする?? STEP1 自分たちの活動分野の主な課題に対する 企業・行政の取り組みを調査し、比較する。 STEP2 調査結果をマスメディアに報道してもらうとともに、 団体のウェブサイトでも「概要」を開示し、 社会的な関心を高める。 STEP3 調査結果をもとに、企業・行政を対象に、 有償で「報告会」を開催する。 STEP4 「もっと詳しく知りたい」という企業・行政を対象に、 個別に有償で「勉強会」を開催する。 STEP5 「本格的に取り組みたい」という企業・行政に、 対策プロジェクトを実施する。 STEP6 その後も定期的に、調査と事例を発表し、 「次にすべきこと」を具体的に提案し続ける。 詳しくは「NPOマネジメント」第53号参照 参加・支援から、協働・総働へ 地域における市民と行政との協働の領域 政策立案(policy making) (企画・財政部門が主導) 市民「参加」型の政策立案 市民「参画」型の政策立案と実現の協働 市民に「意見」を求める:public involvement 市民が提言し、実践で協働する :public commitment (collaboration) 例:委員会、審議会 アンケート調査、関係団体へのヒアリング パブリック・コメント 対話集会(意見交換会)、出前講座 例:介護保険事業(NPOがモデルをつくり、行政が制度化) 地域の環境保全事業(立案・調査から実施まで) 多文化共生のための条例づくりと支援事業 ←単発・問題対処的(case based) 継続・基盤形成的(infrastructure oriented) → 「制度化された資金」の分配 事業の持続性の向上 市民は単なる利用者:policy consumer 市民の「担い手化」を支える:citizenship support 例:緊急雇用対策・ふるさと雇用再生事業 決定済み事業の執行のみ委託 (請負の発注) 地域活動団体への補助、運営資金交付 例:不登校児支援団体への補助の制度化 学校ボランティアの役割の拡大 総合学習を支援する団体との授業の開発 独居高齢者を支える活動への支援の制度化 業務執行(operation) (事業・現業部門が担当) 特定非営利活動法人制度の15年間 みなさまからいただいたご質問 ・団体を立ち上げる・公共性を高めるときの法人格? ・社会へのインパクトの見せ方? ・現政権におけるソーシャル・ビジネスなどの位置付け? ・公共事業における不正を防ぐ手立て? ・身の丈に合ったしくみづくりをどう始める? ・3keysって、外から見てどう? あなたのポジションは? ← 高 ビ ジ ネ ス モ デ ル の 成 熟 度 → 低 「試行&育成&拡大」 と「検証&発信」を 同時に加速! すぐにでもVBM & 外部連携加速! 足りないのは しらべながら試す! (純粋に)努力? & 過程と成果を 顧客&ニーズ確認? 発信し続ける! 手法の精度? 顧客は誰? 今後のニーズは? 他社は? 手法の精度は? ゼロに戻って やりなおし! →ニーズ確認から ↑ 起業! 時間→
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