個人投資家の現状 09/12/18 個人投資家とは 個人で投資活動を行う投資家のことで、企業体 で大口の投資を行っている機関投資家(保険会 社、年金基金、ヘッジファンド等)と区別される。 個人投資家を取り巻く環境 個人投資家を取り巻く環境はIT技術の発展や規 制緩和により数十年前とは大きく異なっている。 個人投資家に大きな影響を与えた出来事として、 1. ネット証券の台頭 2. 株式分割 を挙げた。 ネット証券の台頭 ・ネット証券とはインターネットを利用した株式取 引に注力する証券会社のこと。 ・松井証券やSBI証券、楽天証券など、98年頃 からネット取引に注力し始めたところが多い。 手数料の低下 株式売買委託手数料が99年に完全自由化 され、値下げ競争が起きた。 1注文の約定代金 ~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円 ~150万円 ~3,000万円 3,000万円超 手数料 145円 194円 358円 639円 764円 1209円 1277円 ツールの高機能化 取引を行う際に利用される ツールがプロのディーラー が使っているようなレベル のものにまで達している。 ・板画面をみることができる。 ・瞬時に注文を出すことが できる。 株式分割 法改正や金融庁の方針、東証の勧告等により最低投 資単位の引き下げが進められた。 多くの企業が大型の株式分割を実施し、低額で株式投 資を行えるようになった。 銘柄 MUFG みずほFG ヤフー 株式分割の実施例 最低投資単位 分割比率 分割前 分割後 1:1000 101万円 11万円 1:1000 約26万円 約2万9千円 1:2 100万円 約52万円 単元株制度を導入したた め、実質比率は1:10。 また、ライブドア等で問題になった錬金術としての株式 分割は規制や制度変更により行えなくなった。 論点 論点:個人投資家の存在感を上げるためにCTFを導入してはどうか。
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