雇用調整 ~労働サービス供給量の削減方法~ ○ 雇用調整とは ・企業の労働サービス需要の量と質の変化に対応できるように,労働 サービスの供給量とその質的な構成を変更する施策。 ○ 雇用調整の方法 ・数量調整・・・労働者数と労働時間数を削減 <方法> 新規採用削減 退職者不補充,出向,転籍 希望退職者募集 解雇,残業抑制 ・賃金調整・・・賃金などを削減 <方法> 賞与の削減 ベースアップ水準の削減 定期昇給の停止,延期 ○ 「雇用調整濫用の法理」と公共政策 <整理解雇の4要件> ① 経営上,人員削減を行うべき必要性があること ② 人員削減措置を実施する前に,配転,一時帰休,希望退職者募集 など解雇を回避する努力が行われること ③ 年齢,勤続年数,勤務成績,職種,再就職の可能性など被解雇者 の選定基準が妥当なものであること ④ 労働組合や労働者に対して,整理解雇の必要性とその時期・規 模・方法及び被解雇者の選定基準や解雇条件などについて,十分に 説明・協議していること ○ 雇用政策 ・雇用調整助成金・・・景気の変動,産業構造の変化などによって事業活 動の縮小を余儀なくされた企業が,労使協定に基づいて,雇用関係を 維持したまま従業員の休業,教育訓練,または出向を行った場合,企 業に対して賃金の一定部分をそれぞれ負担すること
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