社会責任は、社会のためでなく、 自社のためにこそ、果たす意義がある -日本と世界と中京圏の2020年代を俯瞰するIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ Inspiring Social Innovations since 1994. IIHOEって? 組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために 社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」 育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市) 調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」 「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」 ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社) 2020年の地球への行動計画立案 専従3名+非常勤1名、東京(新川)、約3900万円 企業の社会責任(CSR)・貢献の支援 「社会・環境報告書」に 第三者意見執筆(14年) ・アルパイン(08年~) ・カシオ計算機(06年~) ・協和発酵キリン(10年~) ・積水ハウス(13年~) ・損保ジャパン(01年~) ・デンソー(03年~) ・日立ソリューションズ(11年~) ・ブラザー工業(03年~) ・横浜ゴム(09年~) 01年以来 計28社・126回 戦略立案・人材育成の支援 ・ステークホルダー・エンゲージメント塾 ・役員研修(10社以上) ・CSR推進担当者研修(20社以上) ・他社報告書ベンチマーキングWS(同) 社会貢献の支援 ・セブン-イレブン(記念財団 公募助成) ・トヨタ自動車(環境活動基金) ・三菱地所(空と土プロジェクト) 関連コラムの連載 ・日経CSRプロジェクト ・環境goo(NTTレゾナント) 日立製作所 製品環境情報アドバイザー エコポイント アドバイザー委員 エコプロダクツ展 企画委員 などなど 市民との対話の支援 (上記9社以外に) ・資生堂 など 00年以来、計29社93件 この機会にお伝えしたい7つのポイント 社会性項目にチャレンジし、開示する意義 サプライチェーンとのエンゲージメント 顧客とのエンゲージメント 従業員とのエンゲージメント ダイアログの形式化・形骸化のリスク コミュニケーションのユニバーサル・デザイン 技術・製品だけでなく開発・販売も革新を! 日本企業の未来価値=世界・日本市場での位置 では、2020年の世界・日本は? 中国のGDPは、日本よりいくら多い? 日本の国民一人当たりGDPは何位? 原油、鉄、レアメタルなどの価格は? 上げるには、「女性の雇用率を上げる」しかない! 日本の高齢者率は? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 支えるには、「介護しながら働き続けられる会社」にするしかない! 国債の残高は? 既存インフラの補修コストは? 橋:15m以上が15万か所 施設:700㎢以上、3割が30年以上! 下水道:年5千か所陥没! 道路、ダム、住宅、上水、電力、鉄道、・・ 消費税は、いくら必要? 市場の世界化→事業の世界化→組織・価値の世界化 延長線上で考えるな! 日本のGDPが世界に占める割合が最高だったのは? 2013年に日本のGDPが世界に占める割合は? では、2019年には? 同年、中国のGDPは日本の何倍? 同年、ブラジルの1人当たりは、日本のいつと同じ? それは、韓国のいつと同じ? 延長線上で考えるな! EU アメリカ 日本 中国 (IMF WEO 2014.4) ASEAN5 インド 1980 1人あたりGDP 世界シェア 後10年成長率 $8,198 33.4% 2.1% $12,576 26.1% 3.0% $9,312 9.9% 4.4% $303 2.8% 9.7% $882 1.9% 5.3% $266 1.7% 5.5% 1990 $15,048 31.4% 2.1% $23,914 26.7% 3.2% $25,140 13.8% 1.4% $341 1.7% 10.0% $1,808 1.3% 5.0% $385 1.5% 5.7% 2000 $21,898 26.1% 1.7% $36,450 31.4% 1.8% $37,304 14.5% 0.5% $946 3.7% 10.2% $2,989 1.5% 4.8% $463 1.5% 6.9% $30,255 25.6% 1.4% $48,294 23.4% 2.5% $42,917 8.6% 1.3% $4,423 9.3% 7.6% $5,250 2.5% 5.5% $1,430 2.7% 6.4% 2015 $34,192 23.9% $57,158 22.7% $39,619 6.2% $7,961 13.5% $8,902 2.7% $1,702 2.7% 2019 $39,513 23.2% $66,633 21.9% $45,786 5.7% $10,586 14.7% $8,789 3.0% $2,302 3.1% 2010 ~19 中国+ASEAN5+インド=20.8% 製造業就業者:12年12月998万(16%)←92年10月1603万(25%) 月平均給与総額:13年314,054円← 97年371,670円 パート労働者:29.41%(史上最高) 自動車保有台数の推移でみると? 2005年 2009年 2020年 2030年 日本 75百万台(592台/千人) 世界シェア 8.5% 73(578) 7.6% 72(585) 5.2% 69(595) 4.0% 中国 30( 23) 3.5% 61( 38) 6.3% 184(132) 13.3% 272(195) 15.8% インド 15( 13) 1.7% 16( 15) 1.7% 51( 36) 3.7% 104( 68) 6.0% 日本除く アジア 125( ---) 14.1% 166( --) 17.2% 326( 80) 23.6% 505(117) 29.3% 北米 263( ---) 29.7% 269( --) 27.9% 313(836) 22.7% 348(866) 20.2% 中南米 68( ---) 7.7% 80( --) 8.3% 140(215) 10.1% 196(281) 11.4% 324(566) 23.5% 349(599) 20.3% 欧州 (OECD加盟) アフリカ 世界 22( ---) 2.5% 22( --) 2.4% 36( 24) 2.6% 50( 31) 2.9% 889(136) 965(141) 1,381(180) 1,722(207) 「100年に1度」の試練はこれから!(注:08年作成) 2015年 中南米 中東 2020年 成長戦略の具体性格差 行政の信頼性確立 イスラム内の対立 民主化・市場化の葛藤:女性、富の偏在 アフリカ 食糧生産、行政の信頼性確立 持続可能な産業育成、教育格差解消 南アジア 水不足、教育格差 東南 アジア 急速な賃金高騰、少子化、 水・電力不足 経済成長減速、環境劣化、 東アジア 所得格差拡大、水不足 所得格差の拡大 産業構造転換(3次化+ICT付価)、 高齢化に伴う社会保障需要 急速な高齢化(→少子化対策)、 化石原燃料からの脱却模索 欧州 慢性的危機国の統治破綻、 地域差のモザイク化 高福祉を支える成長要因模索、 東欧の社会保障需要 北米 70年代の再来(安定的停滞) 世代差=人種差(WASP半数割れ) 日本 団塊高齢者:医療+介護対象 財政均衡圧力:金利上昇 化石原燃料の高度活用模索 後期高齢者2千万人(6人に1人) 自治行革:広域化+小規模多機能自治 GDP世界シェア ’60年代並:高付価模索 日本では少子多老に、欧米では成長・効率に、新興・途上国では環境+格差に挑む! 製造業の推移は? 工業統計 【全国】事業所数 従業者数 03年 08年 (03→08) 293,911 263,061(▲10%) 208,029(▲20%) 8,228,150 8,364,607( + 1%) 7,402,894(▲11%) 13年(08→13)全国シェア 出荷額(10億) 273,734 335,578(+22%) 292,092(▲13%) 現金給与(同) 36,651 37,316( + 4%) 32,225(▲13%) 付加価値(同) 98,657 101,304( + 2%) 90,148(▲11%) 【県】事業所数 従業者数 出荷額(10億) 現金給与(同) 付加価値(同) 24,462 21,837(▲10%) 17,187(▲21%) 8.3% 794,670 857,315( + 7%) 789,092( ▲8%)10.7% 35,483 46,421( + 9%) 42,001( ▲9%)14.4% 4,023 4,536(+12%) 4,056(▲10%)12.6% 11,091 12,121( + 9%) 12,482( + 3%)13.8% 介護ニーズは80歳代で急増する 2010年 人数(千人) 介護+予防 計 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95- 85- 29,484 8,272 7,018 5,992 4,376 2,454 1,029 342 3,825 318 620 969 1,004 620 268 1,892 3,968 170 人口比 13.5% 2.1% 4.5% 10.3% 22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4% 総数比 (100) 4.3% 8.0% 15.6% 24.4% 25.3% 15.6% 要介護3- 1,661 68 121 226 人口比 5.6% 0.8% 1.7% 3.8% 総数比 (100) 4.1% 7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9% ’15 +予防 4,865 200 352 655 1,110 1,309 860 378 2,547 要介護3- 2,068 80 135 239 402 531 432 249 1,212 10→15 +406 +12 +13 +13 +51 +124 +121 +73 +317 ’20 +予防 5,742 168 415 731 1,186 1,531 1,151 559 3,241 要介護3- 2,489 67 159 267 430 621 578 368 1,567 15→20 +422 -13 +24 +28 +28 +90 +146 +119 +355 ’25 +予防 6,529 146 349 869 1,334 1,660 1,384 788 3,832 要介護3- 2,879 58 133 317 483 673 695 518 1,887 20→25 +390 -9 -25 +50 +54 +52 +117 +150 +320 351 407 331 6.7% 47.7% 176 895 8.0% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4% これまで20年と、これから20年は違う! 日本の人口 1990年 2000年 2010年 計(万人) 12361 12695 12805 0~14歳 2248 15~64歳(A) 8590 2020年 12409 2030年 11661 ▲8% +3% 1847 1680 1456 1203 ▲28% ▲25% 8621 (生産人口) 8103 7340 94% ▲5% 85% 6772 78% ▲16% 1489 2200 2924 3612 3684 高齢者率 12.0% 17.3% 22.8% +96% 29.1% 31.6% +26% A÷B 5.7人 597 3.9人 899 2.7人 1407 2.0人 1879 1.8人 2278 後期高齢者率 4.8% 7.1% 11.0% +56% 15.1% +33% 19.5% +21% 85歳~ 112 223 65歳~(B) 75歳~ 171% 379 285% 636 378% 846 愛知県も、これまで20年と、これから20年は違う 1990年 計(千人) 6,690 0~14歳 1,236 15~64歳(A) 4,784 2000年 7,043 A÷B 75歳~ 85歳~ 7,410 2020年 7,440 2030年 7,231 ▲2% +10% 1,081 1,065 971 4,914 4,839 834 ▲21% ▲13% (生産人口) 65歳~(B) 高齢者率 2010年 4,561 98% +1% 92% 4,383 89% ▲9% 656 1,019 1,505 1,907 1,994 9.8% 14.5% 20.3% +129% 25.6% 27.7% +32% 7.2人 259 4.8人 393 3.2人 659 2.3人 984 2.2人 1,206 +67% +49% +22% 164 299 446 95 171%+71% 312% +84% 466% +49% 2020年の愛知県は? 高齢者率は? →25.6%! 高齢者1人を支える生産人口は、2.3人! 75歳以上は?→98.4万人(10年比49%増)! ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 健康増進活動の可視化を急ぐ! 生産人口は?→ 5%減(00年比 7%減) ! 県税収入は? 既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ 県債残高は? 消費税は、いくら必要? 日本の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2005年 2010年 2015年 2020年 22,005 8,998 127,767 25,760 11,639 128,057 29,245 14,072 126,597 33,951 16,458 124,099 36,123 18,790 7.1% 9.1% 11.0% 13.0% 15.1% 47,062 3,032 49,566 3,864 51,950 4,790 50,599 5,795 50,440 6,291 741+2290 1051+2813 1385+3405 1720+4075 1889+4401 1,393 1,966 2,592 3,157 3,676 284+1108 435+1531 573+2019 697+2459 812+2864 15.5% 2,826 574 12.4% 4.2% 16.9% 3,583 1,544 15.0% 5.9% 18.4% 4,339 1,358 16.9% 7.6% 19.2% 5,194 1,290 19.9% 9.2% 19.6% 5,610 1,303 22.1% 10.8% 2000年 人口(千人) 126,925 高齢者 後期高齢者 世帯数 高齢者単身 後期高齢者 単身 後期単身率 高齢者夫婦 後期 夫婦 高齢世帯率 後期世帯率 愛知県の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2000年 人口(千人) 高齢者 後期高齢者 世帯数 高齢者単身 高齢者夫婦 後期 夫婦 高齢世帯率 後期世帯率 2010年 2015年 2020年 7,043.3 1,019.9 393.5 7,254.7 1,254.4 520.3 7,408.4 1,492.0 652.9 7,392.1 1,773.6 810.1 7,358.6 1,888.8 974.7 5.6% 7.2% 8.8% 11.0% 13.2% 2,5482 123.3 2,758.6 167.6 2,933.8 217.3 2,989.2 269.0 3,007.4 292.1 32.1+91.1 49.5+118.0 67.8+149.5 85.8+183.1 94.2+197.9 後期高齢者 52.3 単身 11.2+41.1 後期単身率 2005年 13.3% 123.4 22.0 9.7% 2.9% 78.6 18.7+59.8 15.2% 170.0 38.5 12.2% 4.3% 109.3 142.1 175.0 25.5+83.7 32.8+109.3 40.2+134.7 16.6% 222.9 60.0 15.0% 5.8% 17.2% 277.3 81.7 18.3% 7.4% 17.6% 301.8 102.6 19.8% 9.0% 欧米主要企業での Sustainability の意義は?【GE】 課題:challenges エネルギーと気候 水資源の制約 資源の枯渇 慢性病 経済発展の不平等性 技能格差 紛争と汚職 財政の不安定性 都市問題 価値:value エネルギー革新 再利用と淡水化 製品ライフサイクル 手の届くヘルスケア 生産性と競争力 教育の改善 人権と法の支配 責任ある投資 都市間連携 Make money, Make it Ethically, Make a Difference 欧米主要企業での Sustainability の意義は?【P&G】 ・2007年から「Sustainability Goals」設定(右参照) ・2020年 環境目標(製品・業務): 石油由来置換 25%、容装-20%、 再生可能エネ 30%、輸送-20% ・サプライヤーに「 Sustainability Guidelines」設定:①法令順守 ②贈収賄 ③人権 ④労働慣行: a児童・搾取 b脅威・差別 c時間・ 給与 d安全衛生 e環境負荷 ※ Supplier Diversity: 年$20億以上を、マイノリティ/ 女性所有のサプライヤーに投資 製品:サステナブル・イノベーション 製品を累計売上高$500億分以上 開発・出荷→ $400億(07-11累計) 業務:工場でのエネルギー、CO2、 廃棄物、水を生産高あたり20%減、 02年から10年間計で50%減 エネルギー:’07比-16% ’02比-52% CO2排出: -12% -53% 廃棄物: -57% -61% 水使用: -22% -58% 社会責任(貢献): Live Learn & Thrive 3.15億人 安全な飲用水:29億l/目標:40億 病気予防:1.15億日/目標1.6億 守れた命:1.4万人以上/目標2万 欧米主要企業での Sustainability の意義は?【Unilever】 ・2010年「Sustainable Living Plan」(3分野 60項目)設定 ・消費者ウォンツ、流通ウォンツ、 革新加速、新市場、省費、動機 →戦略、評価、報奨、革新、組織 ・水:原材料生産地での使用減、 省すすぎ製品、水不足国5千万 世帯供給、洗濯・シャワーの水量 減製品2億世帯(’15→4億:’20) ・原料調達:ヤシ油、紙、大豆、茶 青果、ココア、砂糖、ひまわり・ 菜種油、乳製品、放し飼い卵、 Ben&Jerry’s ①10億人以上の健康改善に貢献: 手洗:48百万人 浄水:35百万人 塩分:8割が6g/日、飽和脂肪:33% トランス脂肪:全廃、糖分:-25%、 カロリー:アイスクリーム110Kcal ②製品環境負荷を半減: 欧州電力全量が再生可能由来、 CO2:’95比-43%、原単位-63% ③農業系素材全量の持続可能調達 ’10:10% ’12:30% ’15:50% 24%実現、ヤシ油64% 定量目標+プロセス明示 受動的な(与えられた)義務・責任ではなく、 主体的な(自ら挑む)チャレンジ・価値としての 自社と世界のSustainability 従来:競争に勝つ・コストを下げるために、 従業員(とその家族)や環境への負荷、 他社(サプライチェーン)や社会の負担はやむなし (自社利益のために、見えない外部不経済を選択) ↓ 今後:技術や業務の革新(イノベーション)により、 競争に勝つ・コストを下げるとともに、 従業員(とその家族)や環境への負荷、 他社(サプライチェーン)や社会の負担も避ける (自社利益と社会責任・貢献を両立する持続可能性) 法的責任から社会(的)責任へ 法律を守るだけで、 顧客は信頼してくれるか? 品質は向上するか? 得意先は、扱い続けてくれるか? ブランドの価値は、高まり続けるか? → 法律を超えた取り組みがなければ、 持続可能な企業経営は、ありえない。 (たとえば、リーバイスとナイキの違い) → 「経済」を守り続けるための「環境」と「社会」 「社会からの期待」に応える約束を 誠実に履行できるか? 法律は止まっているが、社会は動き続けてる! 社会の関心の広がり・深まりが、そのまま期待に! では社会の関心は、どう広がり、どう深まるのか? → 継続的な対話(ステークホルダー・ダイアログ)や 相手を巻き込んで力を借りる(エンゲージメント)! 「安全性の主張」が「安心=信頼」に結びつくか? 「良いことばかり書かれていて信頼できない」 課題と対策の率直な開示が、信頼につながる → 「消極的な責任」から、「積極的な責任」へ 本気でCSRしなきゃいけない10の理由 二酸化炭素の排出規制 原材料の持続可能性 生態系からの恩恵を守る 廃棄物の抑制・リサイクル 雇用上の魅力 働き続けやすさ = 安心・献身 コンプライアンス CO2排出=エネルギー消費 法令と期待への適応 多様な人材の活用 市場の多文化・多国籍化に対応 労働・品質・情報の「安全」 独自性・ブランド強化 BCP(緊急時の事業復旧) 地域における信頼 ブランドの脆弱さ → 守りのCSR → 攻めのCSR (CSR調達への対応) (新しい付価の創出) 責任の3次元を、どこまで拡大できるか? 責任の3次元 = 事項(何を:issue)×対象(誰が:reach)×程度(どれだけ:depth) → 事項の網羅性は、ガイドラインで一気に拡大 人権、ファミリー・フレンドリネス、メンタルヘルス なども 程度は、情報開示の拡大で「水準」が向上 法的責任の範囲か、日本で「さすが」か、世界で「すごい」か? 対象は、本社・グループだけでなくサプライチェーンも 調達先・販売会社の多様性促進 調達先の外国人従業員の雇用・就業条件 原材料採集地の地域住民の人権 CSRからESRへ トップダウンとボトムアップのバランス! Corporate So cial Responsi bility Company Social Responsibility Division Social Responsibi lity Employee Social Responsibility 社会=ステークホルダーとの接点 CSRにきちんと取り組める会社は、 他のこともちゃんとやってる! 品質管理も、製品安全管理も、顧客満足も、 CSRも、結局は現場の継続的な改善力 小集団活動の成功のポイント? 具体的な目標 頻繁なふりかえり 他のユニットと定期的に(頻繁に)共有する 良い事例は誉める 課題があれば、惜しまず解決に協力する 日本企業の社会責任:12のチャレンジ 人的多様性 「機能しない制度」の打破 日本人の多文化経営力か、 多様な人材による経営か? トップ+管理職:他社を学ぶ 現場:求めよ&誉めよ! グループ:共有価値と独自性 運営体制:統括から促進へ 生物多様性:調達・立地・管理 コンプライアンス:評価の徹底 CO2:徹底+イノベーション! 「対話」:対象と成果目標? 水!:どう確保し続ける? 社会貢献:戦略と専門性! BCP:社会との接点を再確認 全社をコミットさせる! 身近な水源+世界での保全支援 地域住民:傾聴と積極性 顧客:「質問」に答え続ける! 安全:指導内容・体制の再編! 協働:対象と成果目標? 人権:ブランド+人材確保 従業員・グループは当然、サプライヤーも! United Parcel Services: “Supplier Diversity” http://www.responsibility.ups.com/Diversity/Supplier+Diversity/ Procter &Gamble “Supplier Diversity Development – Building Our Business…For the Future” http://www.pg.com/en_US/sustainability/operations_suppliers/supplier_engagement.shtml Starbucks: “Sourcing Diversity” http://www.starbucks.com/responsibility/diversity/suppliers Royal Dutch Shell: “Diversity & Inclusion” http://www-static.shell.com/static/environment_society/downloads/commitments_standards/diversity_inclusion_brochure_2010.pdf Merck “Mission Statement”や“Code of Conduct”と並んで、 “Employee Diversity”と“Supplier Diversity” http://merck.com/about/how-we-operate/diversity/home.html BPでは、すでに04年から Sustainability Report の“Our People”のページに “Diversity and inclusion”の項目があり、「03年には、 全グループ計609のトップ・マネジメントのうち49%が、 女性、英国・米国以外の出身、または英国・米国内 のマイノリティーによって占められている」、「同年の 新卒入社社員の41%が女性、40%は英国・米国以 外の出身」と表記。 “Human Rights”のページには、汚職防止と透明性 の向上、紛争と安全保障、HIV/AIDSを中心とした保 健衛生の各項目に関する取り組みを紹介。 ホームページ上には、「南アフリカでのHIV対策」「旧 ソ連諸国での透明性向上」など、世界各地でのコミュ ニティ・プログラムの概要がPDFでダウンロード可能。 Diversity as Strategy (Harvard Business Review, Sept. 2004) ガースナーCEO(当時)のイニシアティブで、 「Diversity Taskforce Initiative」発足。 その結果、世界全体の女性管理職は370%、 米国生まれマイノリティの管理職は233%、 Worldwide Management Council(52名) 中52%は、女性+米国生まれのマイノリティ +米国籍以外。 ゲイ/レズビアン/性同一性障碍などの管理 職は733%、障碍を持つ管理職は3倍以上。 IBMの8つのエスニシティの課題 Asians Stereotyping Networking and Mentoring Employee Development and Talent Pipelines Target Advertising and Marketing Blacks Representation, Retention, and Networking Education and Training Target Advertising and Marketing People with Disabilities Recruiting Target Advertising and Marketing Centralized Fund for Accommodations Benefit Review New World HQ Building (Accessibility) Online Help for Self-Identification White Men Executive Accountability Education and Awareness Aging Work/Life Balance Women Networking Career Advancement Succession Planning Work/Life Balance Flexibility as Business Strategy Executives’ Personal Commitment to Advancing Women Target Advertising and Marketing Gays/Lesbians/Bisexuals/Transgender Individuals Domestic Partner Benefits Education and Training Target Advertising and Marketing Online Help for Self-Identification Hispanics Recruiting Employee Development and Talent Pipelines Target Advertising and Marketing Native Americans Recruiting Community Outreach Networking GEも「フォーラム」設置 http://www.ge.com/company/culture/people.html 戦略というからには トップの本気度を示す (Demonstrate Leadership Support) 従業員を巻き込む (Engage Employees as Partners) マネジメントの実践に組み込む (Integrate Diversity with Management Practices) 従業員の多様性を、いつまでに、 どれだけ、どう高め、どう生かすか? 問題の存在を認め、課題と原因を確認する 女性の長期勤続を阻害する要因は、何か? 「女性の勤続年数が男性と等しい状態が理想」 なら、「社内的(阻害)要因」と、その対策は? 「社外要因」と、自社が貢献できる対策は? 女性の管理職増加を阻害する要因は、何か? → 「非日本人(or非日本文化人)」に置き換えると? →2020年・25年の「人的ポートフォリオ」目標から 逆算する! 2020年・30年から逆算する どの国・地域で、どれぐらい売る? そのために、どの国・地域で、どれぐらいつくる? そのために、どの国・地域で、必要な体制は? 現状の当社の体制で、どれだけまかなえる? その国・地域の人口・経済は、どう変わる? それを織り込んで、どう採用・育成する? それを支える経営陣は、どんな構成であるべき? → 「2020年の姿」予測 http://hbr.org/2010/03/the-globe-how-bmw-is-defusing-the-demographic-time-bomb/ar/1 & Global Human Resource Officerの任命を! 生物多様性は「壊さない」「生かす」 「守る」 壊さない 原材料採取段階で エネルギー効率は適切か? 長期使用・再利用できるか? 廃棄・処理段階で 立地・施工は適切か? 水の取得・排水処理は適切か? 廃棄物処理は適切か? 外来種を増やしていないか? サービス提供・使用段階で 再利用性は高いか? マネジメント・システムとして 生かす 採取地をトレースできるか? 生態系は持続可能か? 生産・加工・輸送・販売段階で 常に影響を拡大的に把握する 生物の機能・力から学ぶ 新しい素材・製品として 有機的・工学的な機能として 原材料を最大活用する 守る 貴重な生態系を守る 里山を手入れする 自社の事業を続けるために 壊されたものを復元する あなたの会社・部門での 直近の最優先課題は? 中期的な必須課題は? 「守り」だけでなく、 「攻め」も織り込んで、 直近・中期3つずつ程度を、 アンケートにご記入ください。
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