<静電気力の特徴> ①同符号の電荷(+と+,-と-)は反発しあう. ②異符号の電荷(+と-)は引き合う. ③距離が近いほど大きな力がはたらく. ガラス棒: プラスに帯電 ストロー(ポリプロピレン): マイナスに帯電 プラス マイナス 1 水の場合 ガラス棒 + 反発力 引力 相互作用なし 2 水の場合 ストロー - 反発力 引力 相互作用なし 3 + H ― + O H + 水分子には極性がある. 4 H + ― ― O H + 水分子には極性がある. 5 + + ― + 6 様々な物質と静電気 マイナスに帯電した塩ビパイプを近づけるとど うなるか? • • • • 金属(アルミの空き缶) ティッシュ ビニール紐 湯のみ 7 金属に電荷を近づけると... + + + + + + + 自由電子 ― 塩 ビ パ イ プ + + + + 原子(陽イオン) 電子 8 様々な物質と静電気 マイナスに帯電した塩ビパイプを近づけるとど うなるか? • • • • 金属(アルミの空き缶) ティッシュ ビニール紐 湯のみ 引力 9 様々な物質と静電気 マイナスに帯電した塩ビパイプを近づけると どうなるか? • • • • 金属(アルミの空き缶) ティッシュ ビニール紐 湯のみ 引力 引力 引力 引力 静電気による引力は,集塵機やコピー機などで 利用されている 10 ― + ― 原子核 電子 11 ― ― 電子 + 原子核 12 なぜいつも引力なのか? • 全ての物質は,原子から出来ている. • 全ての原子は,原子核(+)と電子(-)から出来ている. • 電子(場合によっては原子)は,物質中である程度動ける. ― 原子核 H + 電子 + O ― H + ― 13 自然科学の楽しさ 仮説(予想)→実験→仮説(予想) →実験.... • 予想があたると,嬉しい. • 予想がはずれると,もっと嬉しい(大発見かも). • 仮説をたてる(=現象のしくみをイメージする) のが楽しい. 14 ヘキサン ヘキサンは無極性分子 15 ヘキサンの 場合 ストロー - 反発力? 引力? 相互作用なし? 16 第1章 原子・分子の世界 17 ビリヤードの玉の運動は予測できる. ビリヤードの玉 = 原子 なら 「運命」は決まっている! P1 図1-1 18 ニュートンの運動方程式 F=ma • 質量が同じなら,加速を大きくするためには, より大きな力が必要. • 同じ加速をするとき,質量の大きいものは,よ り大きな力が必要. etc. 19 ニュートンの運動方程式 F=ma • 質量が同じなら,加速を大きくするためには, より大きな力が必要. • 同じ加速をするとき,質量の大きいものは,よ り大きな力が必要. etc. 20 未来を予測する方法 ニュートンの運動方程式 F=ma 力Fと質量mがわかっていれば,加速度aがわかる. 加速度がわかれば,未来の速度がわかる. 未来の速度がわかれば未来の位置がわかる. 古典力学では,運命は決まっている! 21 22 量子力学と古典力学の関係 量子力学的粒子 P7 図1-6 量子力学では,未来は不確定! 23 量子力学 全ての物体で成り立つ 古典力学 大きな物体でのみ成り立つ 古典力学が正しい領域 古典力学による値 あ る 物 理 量 量子力学による値 =真の値 小 粒子の大きさ P7 図1-7 大 24 古典力学で近似可能な範囲 巨視的(マクロ) 惑星の運動 リンゴの落下 コロイド粒子の運動(ブラウン運動など) 分子全体の運動(並進・回転) 分子内の原子の振動 原子・分子内の電子の運動 原子核内の陽子・中性子の運動 古典力学で近似可能 古典力学で近似不可能 → 量子力学計算必要 微視的(ミクロ) P8 図1-8 25 原子・分子間に力が はたらくのはなぜか? 26 自然界の4つの力 重力(万有引力): 質量を持った粒子間に働く力 電磁気力: 電場および磁場に関係する力 • 静電気力: 電荷の間に働く力 → 原子・分子の世界の主役 • 静磁力: 磁荷の間に働く力 • 電場と磁場の両方が関与する力: 電磁波等に関係 強い力: 原子核を保持している力 弱い力: β崩壊等に関係する力 P8 図1-8 27 <静電気力の特徴> ①同符号の電荷(+と+,-と-)は反発しあう. ②異符号の電荷(+と-)は引き合う. ③距離が近いほど大きな力が働く. q1 q 2 F k 2 r p9 式(1.9) 28 イオン性結晶 + _ + _ _ + _ + + _ + _ P10 図1-9 29 原子が結合して共有結合を 作ろうとするのはなぜか? 30 結合状態の水素分子 解離状態の水素分子 P10 図1-10,11 31 共有結合時の電子雲 P11 図1-12 32 金属結合 + + + + + + 自由電子 + + + + 原子(陽イオン) P11 図1-13 33 極性分子 + H ― O H + 34 双極子モーメント p = qR P12 図1-14 35 双極子-双極子相互作用 - - + + イオン-双極子相互作用 - 36 イオンの水和 + ― ― + ― + ― + ― + ― ― + ― + ― + ― + ― + P13 図1-16 + ― + ― + 37 無極性分子にはたらく力も 静電気力で説明できるか? 38 + + ― 原子核 電子 39 + ― + 原子核 電子 40 誘起双極子 + ― + ・ 原子核 電子雲 正電荷 P13 図1-18 41 誘起双極子 + ― 永久双極子 + ― ・ 原子核 電子雲 + P14 図1-20 42 誘起双極子-誘起双極子相互作用 (=分散力もしくはファンデルワールス力) P15 図1-21 ファンデルワールス力の原因は 重力(万有引力)ではない! 43 「わかる」とは, 基本的な法則・事実を把握すること. 「バカの一つ覚え」的対応が可能となる. 44 同系列の分子では,一般に分子量が大きいほど 分散力は大きくなるのはなぜか? (炭化水素ではメタン,エタン,プロパンの順で 分散力は大きくなるのはなぜか?) 45 46 ー 氷(Ih)の結晶構造 水素結合 + ー P16 図1-23 47 水と油が分離するのはなぜか? 48 水と油(例えばヘキサン)分子の間に はたらく力は引力か反発力か? 49 誘起双極子 + ― 永久双極子 + ― ・ 原子核 電子雲 + P14 図1-20 50 水分子とヘキサン分子は引き合う! 水とヘキサンが分離するのはなぜ? 51 水と油が分離する理由 水素結合 ― + ― 52
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