全入院患者部門 1 全入院患者部門概要 全入院患者部門 • 主要な薬剤耐性菌による感染症を発症している患者数および 感染率・罹患率を明らかにする – MRSA、 VRSA 、VRE、 MDRP、PRSP、MDRA – 2015年1月~CREも対象 – 保菌患者は報告対象とならない – 入院時にすでに発症している患者も報告対象となる • データ提出:月1回(翌月15日締切) • 還元情報:月報(データ提出後48時間以内に作成)、年報 <参加要件> 1.実務担当者を指名、配置できること 2.医師による判定基準に基づく診断など関連部署の協力によって データの精度管理体制が構築 2 対象となる薬剤耐性菌 全入院患者部門 • 感染症法の5類感染症に含まれる薬剤耐性菌 – MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 – VRSA :バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌 – VRE:バンコマイシン耐性腸球菌 – MDRP:多剤耐性緑膿菌 – PRSP:ペニシリン耐性肺炎球菌 – MDRA:多剤耐性アシネトバクター属 2015年1月~CRE:カルバペネム耐性腸内細菌科も サーベイランス対象 3 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 4 全入院患者部門 薬剤耐性菌分離患者リスト • 対象とする薬剤耐性菌が分離された患者のリストを 細菌検査室等から入手 ₋ 薬剤耐性菌の判定基準は病院内の基準ではなく、 JANISの「薬剤耐性菌判定基準」を使用 • 7つ全ての薬剤耐性菌が対象 – 薬剤耐性菌単位での参加は不可 • 病院外からの持ち込み症例も対象 5 カルバペネム耐性腸内細菌科(CRE)の基準も 追加されます。 6 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 7 全入院患者部門 全入院患者部門 サーベイランスシート(例) カルバペネム耐性腸内細菌科(CRE) も 追加されます。 8 検査日 • 基本的には、検体提出日 • 検査日 < 入院日の場合、 たとえば外来や前医で検体提出し、同月翌日 以降入院のときは、検査日=入院日とする。 9 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 10 全入院患者部門 感染症の判定 主治医以外のサーベイランス担当医、感染症専門医が 「感染症」と診断した場合 MRSA分離患者の場合は感染部位の炎症所見あるい は全身性の炎症マーカーが陽性で抗MRSA薬が投与さ れている場合 保菌と考えられる症例は報告対象ではない いずれも耐性菌が分離されていることが前提 11 全入院患者部門 新規及び継続感染症患者の報告対象 新規・継続の判定 状態 前月 当月 翌月 判定 Case 1 薬剤耐性菌を保菌 (報告しない) Case 2 前月中に薬剤耐性菌感染症が治癒し、当月に 入り保菌が持続 (報告しない) Case 3 薬剤耐性菌感染症を当月発症 「新規」 Case 4 入院時すでに薬剤耐性菌感染症を発症 「新規」 Case 5 Case 6 Case 7 Case 8 Case 9 前月に薬剤耐性菌感染症を発症し、当月も継続 治療中 薬剤耐性菌以外の感染症の経過中、薬剤耐性 菌感染症を発症 前月に薬剤耐性菌感染症を発症し、一度治癒し たが当月新たに同一の薬剤耐性菌による感染 症を発症 当月に薬剤耐性菌感染症を発症し、一旦治癒し たが同月新たに同一の薬剤耐性菌による感染 症を発症 薬剤耐性菌感染症を発症し治癒退院。その後、 同一の薬剤耐性菌による感染症を発症したため 同月再入院 「継続」 継続は該当月にも耐性菌の検出が必要 薬剤耐性菌検査日より「新規」 「新規」 「新規」1名分 「新規」2名分 例)PRSPによる肺炎 Case 10 同一の薬剤耐性菌による複数の部位の感染症 を発症 例)PRSPによる中耳炎 例)PRSPによる肺炎 Case 11 複数の薬剤耐性菌による同一(または複数)の 部位の感染症を発症 例)MRSAによる肺炎(または中耳炎) 患者予後により影響のある感染症を 「新規」1名分 [例)PRSPによる肺炎 を1名分報告し、PRSPによる中耳炎 は報告しない] それぞれの薬剤耐性菌感染症を「新 規」1名分ずつ[例)PRSPによる肺炎 とMRSAによる肺炎(または中耳炎) を合計2名分] 薬剤耐性菌保菌(入院中) 薬剤耐性菌による感染症発症 治癒 薬剤耐性菌感染症(入院中) 薬剤耐性菌以外による感染症発症 入院 退院 12 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 13 全入院患者部門 入力支援ソフトの動作環境 • 推奨ハードウェア構成 (Ver 4.2) – OS: Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1 – CPU:1GHz以上 – メモリ:256MB以上 – ハードディスク:3GB以上の空き容量 • 注意点 – 管理者権限を持つユーザーのみインストールが可能 – ソフトの使用は管理者以外でも可 14 全入院患者部門 入力支援ソフトのセットアップ① 参加医療機関専用ログイン画面 JANISサイト トップページ 15 全入院患者部門 入力支援ソフトのセットアップ② 入力支援ソフトは院内ネットワークのフォルダには入れ ないでください 16 全入院患者部門 入力支援ソフトのセットアップ③ 17 全入院患者部門 入力支援ソフトを用いたデータ入力 入院患者数(分母) を入れる画面 18 全入院患者部門 総入院患者数の入力 報告年月を選択し、 前月繰越患者数と新 規入院患者数を入力 して登録 <例>2012年6月の場合 前月繰越患者 5月から継続して入院して いる患者数を入力 新規入院患者数 6月に新たに入院した患者 数を入力 【登録】をクリック 19 全入院患者部門 入力支援ソフトを用いたデータ入力 感染症患者(分子) の情報を入れる画面 20 感染症患者の入力画面① 全入院患者部門 継続患者の入力は左上のボタンが便利 病棟名は全角/半角が区別されます →間違い防止、還元情報提示幅の問題から 半角英数に統一することをお勧めします 21 全入院患者部門 感染症患者の入力画面② 症例を選択し、「継続情報入力」 のボタンを押すと、検査日以外の 情報が入力された感染情報入力 画面に戻る 22 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 23 全入院患者部門 提出用データファイルの作成 24 全入院患者部門 報告用ファイル 選択 「提出ファイル作成」か「一括作 成」のどちらかを選択 25 全入院患者部門 サーベイランスデータの提出 参加医療機関専用ログイン画面 JANISサイト トップページ 26 全入院患者部門 「参照」で保存した報告 用ファイルを選択 27 全入院患者部門 データ提出後の確認 データ提出1~2時間後にデータ提出状況一覧へ提出件数、エラ ー、注意・警告件数が表示されます。提出したデータが正しく送信で きているか確認してください。 【エラー】 必須項目が未設定などで、デー タが受け付けられていない →データを修正し、再度提出 【注意・警告】 データは受け付けられているが、 誤ったデータである可能性 →誤ったデータの場合は修正し、 再度提出 28 エラー(例) 全入院患者部門 必須項目が未設定、データフォーマットに合わない形式で設定されて いる場合、エラーとなり対象となったレコードは受け付けられません 29 問題菌警告メール 全入院患者部門 VRE VRSA 30 全入院患者部門 データの修正方法 1. キーコード(患者ID、検査日、検体名コード、菌コード)の修 正が必要な場合、または一部の患者情報を削除する場合 ⇒事務局で提出済みのデータを削除後、修正後の報告用ファ イルをweb送信で再提出する まずは、お問い合わせフォームから該当期間の削除依頼を行う 2. キーコード以外の修正の場合 ⇒修正後の報告用ファイルをweb送信することで上書き修正さ れる 31 全入院患者部門 サーベイランスの流れ 薬剤耐性菌分離患者リスト サーベイランスシートの作成 ラウンド等 感染症/保菌の判定 感染症情報の収集 入力支援ソフトへのデータ入力 入院患者数などの情報 Web送信による1ヶ月分のデータを提出 還元情報の評価 院内感染対策への利用 32 還元情報 全入院患者部門 参加医療機関専用サイト 但し、月報は暫定報 月報 PDF 年報 月報 CSV 33 全入院患者部門 還元情報PDFファイル(月報) 特にエラーの内容を 確認して下さい! 34 全入院患者部門 感染症患者数 総入院患者数=(新規入院患者数)+(継続入院患者数) 感染症患者数=(新規感染症患者数)+(継続感染症患者数) 新規感染症患者数 = 当月の新規感染症患者数の合計 継続感染症患者数 = 前月以前に新規感染症患者とされ、当月に感染症 が継続している患者の数 35 全入院患者部門 罹患率と感染率 罹患率 = 新規感染症患者数 (総入院患者数)-(継続感染症患者数) = 5 ÷(1007-6)×1000 感染率 = ×1000 = 5.00 感染症患者数 (総入院患者数) =11 ÷ 1007 × 1000 = 10.92 ×1000 (人/1,000入院患者) 36 全入院患者部門 月報・年報 PDF 感染率と罹患率 自施設年間感染率 (Prevalence) 集計対象医療機関をひとまとめ にした全体の年間罹患率 自施設年間罹患率 (Incidence) 集計対象医療機関の MRSA年間罹患率の分布 37 全入院患者部門 JANISの箱ひげ図 38 全入院患者部門 医療機関基本情報 • 2014年から、病床数、平均在院日数を参加医療 機関専用サイトで入力。 → 今後、施設特性別の集計をするため • 年初のデータ提出時に、各部門責任者・担当者な どの登録内容の確認が必須になる。 39 全入院患者部門 医療機関基本情報 40 全入院患者部門 菌コードマスタ更新(CRE対応)① 入力支援ソフトVer 4.1または 4.2を すでにインストールされている場合は、 菌コードマスタの更新が必要 (Ver 4.00, 4.01の場合は、ver 4.2を再インストールする) 41 全入院患者部門 菌コードマスタ更新(CRE対応) ② 菌コードver.4.0 42 全入院患者部門 菌コードマスタ更新(CRE対応) ③ 43 全入院患者部門 菌コードマスタ更新(CRE対応) ④ v350 44 お問い合わせ方法 全入院患者部門 ご質問等は、 JANISホームページ 【お問い合わせ】より ご連絡ください。 45
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