Wikipedia メディアコミュニケーションⅢ 第6回 Wikipediaとは(1) http://wikipedia.org/ http://ja.wikipedia.org/ Wikipediaとは(2) “ウィキペディアはオープンコンテントの百科事典 です。基本方針に賛同していただけるなら、誰で も記事を編集したり新しく作成したりできます。ガ イドブックを…” (Wikipediaメインページ) 名前の由来 Wiki 使用しているソフト encyclopedia 百科事典 始まりは 英語版 2001年1月15日 日本語版 2001年5月頃 Wikipediaの基本方針 ページが明記されているものは, 文献11から 項目の追加・修正(1) 誰でも新たな項目を追加できる 誰でも既存の項目を修正(編集)できる “未完成・不完全な項目があって も, 集合知 誰かが補足・修正して, やがて完全なものになる(はず)“ いろいろ言われているが (p.241) という理想 項目の追加・修正(2) “誰でも”がWikipediaの特色であり,問題の原因 現在,いろいろな制約が課せられているが, 原則は変わらず “フ リ ー” と は ウィキペディアがフリーの百科事典であるという のは, 無料でアクセスできるということではなくて, 自由に複製,改変,利用 してかまわないというこ となのだ。(p.8) 編 集 方 針(1) 中心的な編集方針として“中立性”が欠かせない 。 ウィキペディアの創始者,ジミー・ウェールズは, “中立的な観点”(Neutral Point of View = NPOV )をコミュニティの“交渉の余地のない”方針であ ると述べている。つまり,概念や事実について, 支持者も反対者も同意できる形で記述しなけれ ばならないということだ。(p.24) 編 集 方 針(2) 当初,三つの基本的な方針が定められた。 中立的な観点(NPOV) 検証可能性(V) 独自研究は載せない(NOR)(p.225) 編 集 方 針(3) 現在の方針 偏見を避ける 独自の調査を載せない 著作権を侵害しない ウィキペディアは百科事典 他の参加者に敬意を払う 問 題 点 以下のような問題 著作権侵害 編集合戦 荒らし 宣伝目的 プライバシー侵害 匿名 嫌がらせ 運営 問 題 点(1) “誰でも新たな項目を追加できる” “誰でも既存の項目を修正(編集)できる” ということから生じる問題 いろいろなことが起きている・指摘されている 問題点(4)以降で,文献13 p.135で指摘されて いるものを挙げる 問 題 点(2) シーゲンソーラー事件 誤った情報 長期間(4か月間)閲覧可能 迅速に訂正されるのがWikipediaのはず 誰も怪しいと思わなかった? 問 題 点(3) Essjay騒動 経歴肩書詐称 匿名の弊害 関係した項目自体の評価 問 題 点(4) 正確性 どの項目も,誤っている可能性がある “本”の百科事典(に限らず)は完璧か? 「Wikipediaの情報はブリタニカと同じくらい正確」-Nature誌が調査結果を公表(CNET Japan) http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=Wikipedia+% E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%82% AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr (関連 情報) 問 題 点(5) (執筆)動機 項目執筆の動機・編集意図は不明 執筆者の“主義主張”・“利害” 問 題 点(6) 不確実な専門性 執筆者が,どこまで知っているか不明 “専門家”は正しいのか? “専門家”として認められる条件は? インターネットでの議論でも同様なことが言 われた 問 題 点(7) 不安定性・変動性(1) 常に編集される可能性 編集が直ちに反映 ノーチェックで,新規項目・既存項目変更 編集合戦 問 題 点(8) 不安定性・変動性(2) 昨日と今日と明日では,全く異なる内容かも 知れない(“日”という単位ではない。“秒”で変 わることもある) 変更履歴の参照することで安定しているかど うか分かる 問 題 点(9) 不安定性・変動性(3) 参照するときには,“いつ”のものかという情報 も添える しかし,その後変更・削除されていると,元の ものを参照できない オンラインの情報を参照する際の共通の問題 Wikipediaに限らない 問 題 点(10) 対象範囲の偏り 全体を見渡して,項目を決めているわけでは ない 執筆者の趣味・興味・知っていること “新しいこと”に偏る 日本では“オタク系”が多い? 問 題 点(11) 参照源(ソース) 少なかったりなかったり,偏っていたり すべての項目が,というわけではない 1次資料の明示の有無 インターネット以外の資料 “Wikipediaは,2次資料であって,必ず別の情 報源を”(利用者側の対応) それでは, 正しい利用方法は? 立場により評価が異なるような事項 複数の資料にあたるのは常識 集合知とは? その限界? しかし, 何らかの目的を持つ参加者もいるだろうが, なぜ,無報酬で自分の時間を割いても参加する のか? “フリー” オープンソースプロジェクト
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