◎ 保険金は被保険者本人(被相続人) に支払う。したがって、相続財産が持つ 損害賠償請求権に保険会社は当然に 代位できる。 *おそらく、代位によって保険会社が取 得した権利は、相続財産には帰属する ことにはならないだろうから、賠償金は 保険会社が一人じめ? (これは、そもそも代位の趣旨解釈) 債権者 イメージ0 保険会社 保険契約 人身傷害保険金支払 相続財産 被相続人(被害者) 保険契約者・被保険者 損害賠償請求権 加害者 × 相続放棄 相続人 保険金請求権者 ◎ 固有権として相続人に保険金を全額 支払い、相続人が相続を放棄した場合 には「代位」ができないものとする。 *損害賠償請求権は相続財産が行使す ることとなり、保険会社は相続財産に対 して「求償」を求めることができる(ただ し、一般債権者として配当を受けるにす ぎない)。 債権者 イメージⅠ 保険会社 保険契約 人身傷害保険金支払 相続財産 被相続人(被害者) 保険契約者・被保険者 損害賠償請求権 加害者 × 相続放棄 相続人 保険金請求権者 ◎ 固有権として相続人に保険金を全額 支払い、相続人が相続を放棄しても被 害者(被相続人)が有していた損害賠償 請求権を保険会社が取得する。 ①「代位」を使う ②代位以外の手段、たとえば賠償請求 権の事前譲渡予約などを使う 債権者 イメージⅡ 保険会社 保険契約 人身傷害保険金支払 相続財産 被相続人(被害者) 保険契約者・被保険者 損害賠償請求権 加害者 × 相続放棄 相続人 保険金請求権者 ◎ 固有権として相続人に保険金を支払 うが、被害者(被相続人)の損害賠償請 求権は相続によって相続人に移転し、 保険者はこれに代位する。 *したがって、代位を妨げる相続放棄に ついては、保険会社が相続人の「義務」 違反をとえることになる。 債権者 イメージⅢ 保険会社 保険契約 人身傷害保険金支払 相続財産 被相続人(被害者) 保険契約者・被保険者 損害賠償請求権 加害者 × 相続放棄 相続人 保険金請求権者 ◎ 固有権として相続人に保険金を支払 い、被害者の有した損害賠償請求権も 「固有権」として相続人に帰属すること になる。つまり、相続の放棄の有無にか かわりなく、代位規定に基づき相続人は 当然に損害賠償請求権を取得し、保険 会社もまた当然に代位できる。 債権者 イメージⅣ 保険会社 保険契約 人身傷害保険金支払 相続財産 被相続人(被害者) 保険契約者・被保険者 損害賠償請求権 加害者 × 相続放棄 相続人 保険金請求権者
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