品質保証部で設計の妥当性判断?

シリーズ:著者の回答
050410版
質問-055 ( 040702 Hg社神奈川 品質保証評価部:Y.K 様 ) ゲストブック訪問者 様
國井講師へ。
参考までに、当部門で作成した「設計根拠評価の概念図」を送付します。
この活動は今期開始したばかりで、まだ、暗中模索なところもあり、今後、部内検討や開
発との意見交換を行い、評価方法を具体化していく計画です。
コメントをいただければ、幸いです。
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シリーズ:著者の回答
回答 – 055
何度も申し上げますが、
先ず、「設計根拠」という単語ですが、御社では良く使われる用語のようですが、世間一
般では使用されません。一度、YahooやGoogleで検索してみてください。
Y.K様が使われている「設計根拠」は、「馬から落馬」と同じです。
従いまして、「設計根拠」は、「設計」そのものです。
設計とは、Y.K様が言われる「根拠」や「理論」や「思想」があるから「設計」と言うのです。
では、回答に入りましょう。
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シリーズ:著者の回答
前々ページの資料を拝見しました。
ちょっと複雑すぎませんか?
複雑にするとそれを使う方々が逃げていきますし、長続きしません。社内特有の反抗勢
力が出てきますよ。それと、「設計計画書で妥当性を判断」というところがありますが、御
社の「設計計画書」では不可能、困難かと思われます。
御社の「設計計画書」は、結果系の記録書であって、世間一般で言う「設計書」とは似
て非なるものです。
残念ですが、設計の妥当性判断の題材には成り得ません。
是非、「システム工学設計法」を受講なさって、「真の設計書」との相違を、先ずは理解し
てみてからにしてください。
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シリーズ:著者の回答
050410版
また、添付された資料の冒頭に、
「評価部は設計の妥当性について、設計審査または、試作図面発行の前に機能展開表、
パラメータ重要リストなどを元に合否を判断する。」
と記載されていますが、ちょっと考え直してください。
先ず、評価部独自で設計の妥当性を判断したり、開発設計プロセスに、独自の判断プロセ
スを「足し算の文化」で追加したり、複雑化することは絶対にお止めください。
開発設計部門からの猛反対を食らいますし、絶対に説得はできません。
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シリーズ:著者の回答
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今から15年~20年も前から、どこの企業でも「全員設計(=チームデザイン)」という形態に
入っています。
従いまして、設計の妥当性判断は、
・ DR(Design Review≒設計審査)の場で、
・ 全員設計の場で、
十分で納得のいくディスカッションの実施がお勧めです。
部分的ですが、
使われている用語を含め、設計学や世の中の流れから、少々ズレているような気がします。
ご検討ください。
以上
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