企業システムの進化と多様性 清水耕一

企業システムの進化と多様性
清水耕一
第1講
企業システムをどのように考えるのか
1-1 経済学における企業
ブラックボックとしての生産関数=企業
資本K
生産物
労働L
Q  f K,L
企業は,常に利潤を最大化するように生産量Qを決定
できると考えられている。⇒利潤最大化企業
1-1bis 経済学における企業
限界費用
B
平均費用
価格’
A
均衡価格
生産量
利潤
1-2 経営学における企業
M. ポーターのバリュー・チェーン(価値連
鎖)
 企業の活動
主活動
購買,製造,出荷,販売・マーケティング,サービス
支援活動
全般的管理,人事・労務管理,技術開発,調達活動
 企業は市場において競争優位を確立するために,コス
ト・リーダーシップ、差別化および集中のいずれかの戦
略を選択し,選択した戦略を展開するために諸活動間
の価値連鎖を組織する.
 しかし主活動と支援活動は不可分
1-3 企業システム
 組織としての企業
 諸活動の組織
 ハイアラキーの存在
 「労働者がY部門からX部門へ移動する場合,彼は
相対価格の格差ゆえに移るわけではなく,移るよ
うに命じられたからそうするのである。」
 企業システムの基本的構成要素
 開発体制,生産,購買,販売(アフターサービ
ス)
 サプライヤーとディーラーは?
 コーポレート・ガバナンス
1-3bis
企業システム
企業システム
の境界
製品開発
販売
ディーラー
経営
利潤戦略
生産
労使間妥協
サプライヤー
政
府
規
制
1-3bis2
米国の企業システム
製品開発
経営
利潤戦略
販売
ディーラー
生産
労使間妥協
サプライヤー
政
府
規
制
1-4 企業システムのモデル化
利潤戦略
製品戦略
CG妥協
生産組織
雇用関係
企業システム