Strategic Alliances

Strategic Alliances
戦略的提携
サプライチェーンマネージメント 11月6日
中塚昭宏
長谷川雄大
長阪駿太郎
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発表の流れ
• ADSの問題定義
• 戦略的提携の枠組み
• 3PL
第三者ロジスティック委託
• RSP
小売・サプライヤー・パートナーシップ
• DI
小売統合
• 戦略的提携のまとめ
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ADS問題定義
戦略的提携の枠組み
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ADS
• AUDIO DUPLICATION SERVICES,INC.
– CDとカセットテープの複製と流通を行う
– 顧客はレコード会社で配送先は小売
• サプライチェーンに関する問題
– 小売が在庫を自分で管理する(VMI協定)
– 昔は小売の配送センターに配送するだけでよかったが,
今は個々の店に配送することが条件
→配送コスト大
→社内で行うか外注するかを考えなければならない
– 時には外注したほうが良い
• 地理的利点
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ロジスティクスを完成させるための4つの手段
1. 内部活動
•
社内の資源や専門性を使う
2. 買収
•
•
社内に専門部署や資源がないとき
困難,高コスト
3. 独立当事者間の取引
•
•
多くの場合効率的で適している
短期ではよいが長期ではよくない
4. 戦略的提携
•
長期の戦略利益をもたらす
5
戦略的提携の枠組み
1. 製品価値を加える
–
修理,配送時間(タイムツーマーケット)を減らす
2. 市場へのアクセスを高める
–
新しい市場へのアクセスチャネルを増やす
3. 業務強化
–
システムコストを減らす,施設や資源を効率的にする
4. 技術強化
–
専門知識の共有
5. 戦略的な成長強化
–
参入障壁を低くする
6. 組織的スキル強化
–
お互いに学び合う→自分自身についても良く知り,柔軟性向上
7. 財務強化
–
収入増,管理コスト減
6
IBMの例
• 15ヶ月でPCを市場に!(外注による)
– CPU:Intel
– OS:Microsoft
→シェア40%
– IBMは中心的技術をサプライヤーに流出
• その後
中心技術を流出させてはならない
– CompaqはIBMと同じサプライヤーを使う
– サプライヤーはIBMの技術を持っている
– IBMは独自のCPU,OSで勝負しようとした
→IBMのシェアは減少(8%以下)
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戦略的提携の3つの手法
• 3PL
• RSP
• DI
第三者ロジスティック委託
小売・サプライヤーパートナー
小売統合
原材料市場
サプライヤー
3PL
RSP
小売
小売
DI
小売
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3PL
第三者ロジスティック委託
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3rd Party Logistic
第三者ロジスティック委託
原材料市場
サプライヤー
ロジスティック業務を
一括して外注する
小売
• 製品ロジスティック、材料管理を一括して外注
• 長期的に複数の業務を外注
• 1980年に始まり、1998年に4兆円取引、2000年に
は5兆円規模に拡大
3PLの特徴
メリット
• 委託する会社がコア業務に集中できる
• GMサターン社がRyder社に全ロジスティックを外注
• 技術的な柔軟性を提供
• 物流システムの技術開発に大きな投資負担
• その他の柔軟性を提供
• 地理的、資金的な制約、多品種少量発送に対応
デメリット
• 外注することで、その業務のマネージメント力を失う
• 外注会社が顧客と直接触れ合う場合、ブランド管理が困難
• ロジスティック専門会社にとって3PLは必要ない(コア業務)
3PLの導入
• コストの査定
• 顧客対応と信頼性
• 3PLの専門性(大量輸送、少量速達)
重要課題
• 個人情報の使用について
• 詳細な評価指標
• 外注する詳細な業務の決定
• 契約前への利害調整
• 免責条項の話し合い
• 目標パフォーマンスを達成への期間報告
RSP Retail Supplier Partnership
小売・サプライヤー・パートナーシップ
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RSP Retail Supplier Partnership
小売・サプライヤー・パートナーシップ
サプライヤー
生産量、在庫量の調整
POS情報
小売
• Quick response 戦略
• サプライヤーが小売からのPOSデータを利用し、生産と在庫を調
整する
• Continuous replenishment 戦略
• サプライヤーがPOSデータを利用し、決められた期間、在庫レベ
ルを満たすために配送
• Vender managed inventory (VMI)
• サプライヤーが在庫レベルを決定する
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RSPの在庫所有者
• どちらが、在庫所有権、配送決定権を持つか?
VMI方式
小売に納入時に製
品代金が支払う
サプライヤー
商品が売れた時に
製品代金が支払う
売れるまで小売が
在庫所有
小売
売れるまでサプライ
ヤーが在庫所有
在庫所有権
小売
サプライヤー
配送決定権
小売
サプライヤー
VMI方式により
• 小売は在庫コストの削減
• サプライヤーは発送量の調整が可能
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RSPの課題
• 高度情報システムが必要
• POSデータのリアルタイムでの共有
• 需要予測モデル
• パフォーマンス評価の指標
• 財務指標以外での評価が必要:POS正確性、在庫・
配送正確性、リードタイム、サービス率
• コミュニケーションと協力
• 在庫品質の責任と保証
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Kmart 例
Kmart 総合スーパー
Whitehall Robbins 製薬会社
問題
• WRの方が、製品特性への理解が高く、正確な需要予測が可能
• Kmartの需要予測システムは季節変動を含まない
• Kmartは季節はじめに大量の製品を注文する(プロモーションのため)
VMIを導入
• WRは安定レベルでの生産・発送が可能
• 在庫回転率が3から10に向上
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Distributor Integration
小売の統合
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Distributor Integration
小売の統合
サプライヤー
情報
情報
小売
小売
在庫
小売
在庫
• 小売同士が情報を共有し、在庫を保持し合う
• 小売は顧客に頻繁かつ素早く対応できる
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小売統合の課題
• 小売が互いに情報共有を拒む
• 有益な情報を提供した、リターンが不明確
• 特に業績の高い小売が低い小売に協力する場合
• 小売に相互依存を強要
• 信頼性や在庫管理能力の低い小売に相互依存するとサービスレ
ベルが低下する
• 上記懸念を解決するために
• 小売の長期関係を構築し
• サプライヤーは製品供給の保障も必要
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Dunlop-Enerka 例
Dunlop コンベアベルトを供給
小売統合の導入
• 小売の在庫をモニターするシステムを構築
• 小売は在庫する製品を共有して、注文に対応
• Dunlopはシステム参加を促進するため、24時間配送保障を
小売に約束
効果
• 年間在庫量が20%削減
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戦略的提携のまとめ
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戦略的提携のまとめ
• 戦略的提携により、サプライチェーンの効率が向上
• コア業務、参加者間での利害調整が重要
• 情報技術がベースとなる
原材料市場
3PL
RSP
DI
第三者ロジスティック委託
小売・サプライヤーパートナー
小売統合
サプライヤー
3PL
RSP
小売
小売
DI
小売
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