企業におけるカスタマー戦略 のモデル化 ~携帯電話キャリアを例として~ 第2.6班 鈴木・菊地・石山 目的 • 企業におけるカスタマー戦略の意思決定をモデル化する • ここではケースとして,携帯電話キャリアのMNP(モバイル・ ナンバー・ポータビリティ)導入時のキャンペーン活動をモデ ル化する ※MNPは、共通理解のために利用。 MNPのケーススタディを深堀することが目的ではない。 • 企業の戦略ロールとユーザータイプロールの変化によって ユーザーシェアがどう推移するかを知りたい モデルの概要 • 登場人物はユーザーと携帯電話キャリア • MNPを扱いたいので、新規加入者はゼロ (携帯電話加入者は飽和していると仮定) • ユーザーの「満足度」を数値化 • 「キャンペーン」や「不祥事」を起こし、「満足度」を上下させる • 「キャンペーン」や「不祥事」の発生頻度は、企業側の選択す る戦略によってトレードオフ (キャンペーンが成功しやすいと、不祥事も発生しやすい) • ユーザーは、「満足度」がある閾値を下回るとキャリア交換 提案するモデル(1) • エージェント – キャリアエージェント (3) – ユーザーエージェント (100) • スポット – 満足度スポット (3×3) – キャンペーンスポット、イベントスポット(各1) • ロール – 企業戦略ロール (安定度で3パターン) – ユーザータイプロール (ミーハー/ランダム) 提案するモデル(2) • ステージ – キャリア意思決定ステージ – キャンペーンステージ – イベントステージ – ユーザー意思決定ステージ 提案するモデル(3) • 行動ルール キャンペーン ユーザー意思決定(1) D 確率pd キャリア意思決定 戦略(p1,q1) au 戦略(p2,q2) SBM 戦略(p3,q3) 企業戦略ロール S 好感度 確率pa DoCoMo a No.1 DoCoMo 確率ps イベント ユーザー意思決定(2) 確率qd 嫌悪度 確率qa 確率qs No.1 SBM D a S 今後の可能性!? • シミュレーションから学習したいポイント ①単純にユーザーシェアだけをKPIとして見るのではなく、 満足度をセグメント化して分析することの重要性 ②企業側の戦略選択の勝ちパターン(リーダーの場合は、 ○○戦略で、フォロワーの場合は××戦略) ③ユーザーのロールの組み換えによって、事業領域ごとの スイッチングコストをモデル化。(ユーザーモデルの変更 により、②で学習した成功体験が破綻する⇒ゲーミングへ の応用を意識) ④個別ケースとしては、プロモーションキャンペーンにおけ る、訴求深度と炎上リスクがトレードオフにある関係をモ デル化 (参考) SOARSプログラミングについて • エージェントが持つキーワードの文字列比較 がビジュアルシェルで実装できなかったので、 集合変数にキーワードを格納して、Contains で比較した。 • バージョンアップに期待しております!!
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