指導手順 • 速算法の例題を2題のせています。1問目を 例題、2問目を練習問題で使うといいと思い ます。 • 因数分解、展開のスライドについては教科書 (啓林館)と一緒に進めてください。 式の計算の利用(前半) 次の計算をしてみよう。 74 × 76 5624 87 × 83 7221 55 × 55 3025 42 × 48 2016 なぜ、こうなるのでしょう? 10の位が同じ数、1の位の和が10になる 2けたの数のかけ算 74×76 をまず文字式で一般化します。 2けたの数をそれぞれ 10a+c、10b+d とすると、 (10a+c)(10b+d)=100ab+10ad+10bc+cd この式の場合10の位の数が7と7で等しいので a=b となり、 =100a2+10a(c+d)+cd =10a(10a+c+d)+cd さらに、1の位の数の和(4+6)が10なので、c+d=10 =100a(a+1)+cd このことから、このパターン(10の位が同じ数、1の位の和 が10)の計算は100の位以上がa(a+1)、10の位までがcd となり、 a(a+1)=7×(7+1)=7×8=56、cd=4×6=24で 5624となります。 練習問題 (1) (2) 54 43 ×56 ×47 (3) (4) 18 ×12 25 ×25 (5) 89 ×81 次の式の計算をしてみよう。 47 × 67 3149 74 × 34 2516 86 × 26 2236 59 × 59 3481 なぜ、こうなるのでしょう? 1の位が同じ数で、10の位の和が10 になる2けたの数のかけ算 47×67 をまず文字式で一般化します。 2けたの数をそれぞれ 10a+c、10b+d とすると、 (10a+c)(10b+d)=100ab+10ad+10bc+cd この式の場合1の位の数が7と7で等しいので c=d となり、 =100ab+10ac+10bc+c2 =100ab+10c(a+b)+c2 さらに、10の位の数の和(4+6)が10なので、a+b=10 =100(ab+c)+c2 このことから、このパターン(1の位が同じ数、10の位の 和が10)の計算は100の位以上がab+c、10の位まで がc2となり、 ab+c=4×6+7=31、c2=7×7=49で3149となります。 練習問題 (1) (2) 45 34 × 65 ×74 (3) 81 ×21 (4) 52 ×52 (5) 98 ×18 因数分解を利用した計算 復習(入試問題) 67.5 2 -32.5 2 =3500 展開を利用した計算 (1) 3022 =(300+2)2 =3002+2×300×2+22 =90000+1200+4 =91204 (2) 105×95 =(100+5)×(100-5) =1002-52 =10000-25 =9975 練習問題 (1) 1022 (2) 41×39 (3) 992
© Copyright 2025 ExpyDoc