スライド 1

VR技術を用いた新たな物流ビジネスモデルに
関する研究
流通情報工学課程
99717
岸 芳治
研究背景
現在ITはさまざまな分野、業界に多くの影響を及ぼしている
消費者の行動
企業
モノの流れ
売買対象
十分なインフラの整備
経営管理体制の見直し
国
法的な規制や緩和など政策面
セキュリティ問題
将来の物流を取り巻くビジネスが情報技術によって
どのように変化するか将来像を明確にすることが重要
物流と情報の関わり
物流システム
従来は
実物体を移動させる必要性はない
POSシステム
色
音
無線LANシステム
味
EDIシステム
ニオイ
手触り
食感
商品の情報化による効率化
業務の情報化による効率化
(物流全体の情報化)
文字データ
画像データ
人間の五感においてよりリアルな情報が必要
数値データ
VR五感情報技術
(視覚データ)
物流を
(VR五感データ)
「いつでも(every time) どこでも(every where) 欲しいモノが(every thing)
だれにでも(every one) 利用可能(available)にすること」
新たな物流モデルの可能性
LT
黒円のエリア
情報技術+VR技術
物流システム
船舶、トラック
EDI、
航空機
POS
など
など
を物流に応用
物流をVR化する
ネットワーク技術
(商品の情報化)
データベース技術
IT
モノをネットで運ぶことは
3DCAD(CG)
不可能であるといわれてきた
HMD
VR
など
など
研究目的
情報関連企業へのアンケート調査
VR五感情報装置
商品の情報化
実用可能性
実現時期
社会の変化や影響
物流におけるVR技術の応用の可能性
物流ビジネスモデルの姿とその可能性を検討する
VR技術に関するアンケート調査
アンケート調査対象企業 IT企業年鑑(日本経済新聞社 出版)
収録 全国3.518社のIT関連企業から
東京都内の情報関連企業(1.127社)
回収率9.8%
(111社)
アンケート調査による検討事項
「物流におけるVR技術の応用の可能性」
VR技術の可能性
VR技術の現状の課題、解決予測時期
VR五感情報装置の実現可能性、実現予測時期
商品の情報化の可能性
実現可能性、実現予測時期、特徴
アンケート結果(VR五感情報装置の実現予測)
平均実現予想年
VR視覚情報装置
92%
2013年
2007年~2017年
VR聴覚情報装置
2011年
VR触覚情報装置
2021年
VR嗅覚情報装置
2023年
VR味覚情報装置
2027年
アンケート結果(VR商品別
クラスター分析)
90%
1
商
品 80%
の
情
報
70%
化
の
可
能
60%
性
3
VR音楽療法
VRインテリア
VR食品
VR玩具 VRフラワー
VR美術品
VRフレグランス
VR旅行
VR時計
VR飲料
VR出版物
2
50%
2000
5
2005
2010
VR装身具
4
2015
2020
2025
予測平均年
6
2030
2035
2040
アンケート結果(まとめ)
VR五感データ
視覚、聴覚 対話性の要素が重要視
触覚、嗅覚、味覚 臨場感の要素が重要視
VR五感情報装置
・9割以上の回答者が実現可能を予測
VR視覚、聴覚情報装置 約10年後
VR触覚、嗅覚情報装置 約20年後
VR味覚情報装置
約25年後
VR商品
視覚、聴覚が主なデータである商品
形態性の有無
触覚、嗅覚が主なデータである商品
形態性の有無
味覚が主なデータである商品
形状の有無
物流ビジネスモデル
VR(Virtual Reality)物流
定義
臨場感、対話性、自立性と五感情報を持つ商品・サービス
物理的な移動を伴わず、
本質において同等の効果を有するように、
供給側から需要側へ通信技術を介して
時間的、空間的に移動する活動
VR物流と既存物流の検討項目
機能
モノの流れ
構成要素
VR物流の機能
VR情報
VR輸送
空間輸送
VR保管
空上輸送
VR包装
VR荷役
VR流通加工
海上輸送
陸上輸送
VR物流と既存物流の検討項目
機能
モノの流れ
構成要素
既存の物流
インテリアを例に
宅
配
業
者
運
輸
業
者
輸
送
輸
送
販
売
生産者
製造業者
大
量
計
画
一
括
生
産
商
品
の
製
造
卸売業者
発
注
・
調
達
( (
E イ
D ン
I タ
・ ー
F ネ
A ッ
X ト
) )
在
庫
の
管
理
商
品
の
集
配
商
品
の
受
発
注
売
買
の
斡
旋
小売業者
発
注
・
調
達
(
( イ
E ン
D タ
I ー
・ ネ
F ッ
A ト
X )
)
商
品
の
集
配
商
品
の
販
売
消費者
購
入
・
注
文
(
交
通
・
電
話
)
VR物流ビジネスモデル
VRインテリア
要
望
商
(品
通情
信報
)の
インテリアショップ伝
企業
送
生産者
商発
商
品注
品
広
の
告発
情
の注
報
掲
化デザイナー
載
個人
セ
キ
ュ
リ
テ
ィ
通信事業
者
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
接続業の
機能
受
注
卸・小売業
金融業の機能
電
子
決
算
商
品
接続業の の
受
機能 信
選注
択(
文 消費者
通
信
)支
払
い
既存の物流との違い
商品の情報化
既存の物流
商品の柔軟性が向上 商品の集荷・分散機能
実在庫の減少
輸送手段の情報化
物流速度の光速化
配送・保管機能
需要調整機能
商品販売機能
物流業務の情報化
VR物流
中間業者の機能の変化
商品情報の収集・提供
消費者アクセス中継点
VR物流と既存物流の検討項目
機能
モノの流れ
貨物(商品)
輸送機関(トラック)
輸送施設(道路)
VR五感データを元にしたコンテンツ
(ソフトウェア)
VR五感情報装置(ハードウェア)
構成要素
ネットワーク
VR五感データを元にしたコンテンツ
VR商品
供給側
VR物流
需要側
Ⅰ.
実物流
Ⅱ.
供給側
VR物流
需要側
まとめ
情報関連企業へのアンケート調査、分析
その結果よりVR物流を検討
・VR五感情報装置の実現可能性
・VR技術による商品の情報化の可能性
・商品の柔軟性の向上
・物流速度の光速化
・中間業者の機能の変化
実物流
VR物流
輸送
VR輸送
保管
VR保管
荷役
包装
流通加工
流通情報
業務の一部を
情報化
IT物流
(ネット物流)
全
て
を
情
報
化
VR荷役
VR包装
VR流通加工
VR流通情報
VR物流の現段階
第二種郵便物(通常葉書)
集荷
メール(電子郵便)
送信
郵便局
通信事業者
宛て先ごとに分
類
配送
配送先
アドレスから 送
信先を検索
送信
送信先
VR物流による変化
通常葉書
時間的面
日本国内・・・1日~3日
コスト面
通常・・・・・・・60円
労働効率性
安全性
環境面
国外・・・・・・・約 1週間
電子郵便
情報量、インフラ環境によるが、
1~10秒以内
通信会社によるが、1円~10円
速達・・・・・・・350円
配送や分配に人手がかかる
コンピュータ処理のため、メンテナ
ンスなどに限り人手要
輸配送機関の事故
セキュリティ技術の向上による
葉書自体の汚れ、紛失
葉書自体が紙資源を使用
配送機関の排ガス
電磁波による人体への影響
VR物流による可能性
複
写
(
コ
ピ
ー
)
機
能
の
存
在
現
商
品
の
代
替
品
輸
送
時
間
の
減
少
輸
送
手
段
の
シ
フ
ト
労
働
力
の
削
減
無限在庫の可能性
多品種多頻度生産
地球温暖化問題の解決手段
24時間のリアルタイム
実
物
流
動
量
の
変
化
中間労力の省力化
物流コストの低下
VR五感情報装置とは
VR五感情報発生装置別の実現予測時期
40
35
VR視覚情報装置
V R 聴覚情報装置
V R 触覚情報装置
VR嗅覚情報装置
VR味覚情報装置
30
社
25
数
( 20
社
15
)
10
5
0
こ
れ
以
内
2
0
0
5
年
2
0
1
0
年
2
0
1
5
年
2
0
2
0
年
2
0
2
5
年
2
0
3
0
年
2
0
3
5
年
2
0
4
0
年
2
0
4
5
年
2
0
5
0
年
2
0
5
5
年
2
0
6
0
年
こ
れ
以
降
Ⅰ 一部がVRの商品(情報の商品化)
視覚情報を変化させること
により、カラーバリエー
ションが無限化する
Ⅱ 全てがVRの商品(商品の情報化)
視覚情報の変化
(見た目の変化)
触覚情報の変化
内部構造の変化
VR物流の最終段階
1.視覚情報・・赤色やツヤなど見た目の情報をスキャナなどから
2.嗅覚情報・・分子量や分子構造から基本臭の比率などをセンサーなどから
3.味覚情報・・酸味などの情報をセンサーや細胞構造情報から
4.触覚情報・・硬さや、温度などを物体構成要素やセンサーなどから
実物体
情報化処理
センサーやスキャナで情報化
情報化付加
五感情報出力装置で実空間に復元
アンケート結果