第1章 貨幣と決済の仕組み テキスト対応箇所:p.iii~iv,1~13 ◆ 準備学習(p.iii~iv ) ◆ 序章(p.1~3) ◆ 第1章 貨幣と決済の仕組み (前半部、p.5~13) 1 準備学習 Q1) テキストの目的 ○ 金融の(有意義な)機能は何か ○ 金利や資産価格などはどのようにして 決定されるか ○ 金融政策の手段は何か、それらはどのような 効果をもつか 2 序章 金融とは何か Q1) 金融(取引)の意義は何か [1] 人々の間で貨幣の貸借が可能となる [2] 人々が保有資産の構成を変更できる 3 [1] 貨幣の貸借(p.1~2) ◆ ある人にとって、現在支出することが(個人的また は社会的に)望ましいにもかかわらず、支出する貨 幣が手元にないという問題が存在する → 貨幣の貸借によって問題を解決できる ※ 現在の支出制約を超えた経済活動が実現できる ※ 余剰資金を必要な所へ効率的に配分できる 4 [2] 資産構成の変更(p.3) ◆ 現在、収入が支出を上回っている人は、余った貨 幣を貨幣以外の色々な形態で保有したいと考える かもしれない → さまざまな資産の取引を行う市場が存在すること で問題を解決できる ※ 様々な資産 実物資産(土地や絵画など) 金融資産(貨幣や有価証券など) 5 補足:経済学というものさし ◆ 経済活動のとらえ方 <生産>→<分配>→<消費> ◆ どこかにムダ(非効率)はないだろうか? ◆ 公平な社会といえるだろうか? ◆ 皆が好きなことを自由に選択できるようにすべき か、それとも誰かが強制的に選択肢を制限する方 が良いのか 6 第1章 貨幣と決済の仕組み §1 貨幣による決済 (p.5~13) Q1) 貨幣とは何か Q2) わが国で、貨幣とは具体的に何か Q3) どのような条件を満たせば貨幣とよべるか Q4) 通貨と貨幣は同じか、それとも違うのか Q5) 通貨には何が含まれるか Q6) クレジット・カードや電子マネーは貨幣か 7 Q1) 貨幣とは何か → 貨幣とは決済手段である。(p.5) (前提) ・ 私的所有権が認められている ・ 自由な交換を行う場(市場)が存在する ・ 物々交換(barter)は何かしら不便である 8 Q2)わが国における決済手段としての貨幣 ◆ 紙幣(日本銀行券):日本銀行が発行 ◆ 硬貨(貨幣): 独立行政法人造幣局が発行 ※ 1871~ 「新貨条例」「貨幣法」 ・・・本位貨幣(銀行券)と補助貨幣(硬貨) 1988~現在「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」 ・・・両者を区別せず「貨幣」の呼称を使用 9 Q3)どのようなものが貨幣として流通するのか → 「人々に貨幣だと思われているものが、人々の間で 決済手段(貨幣)として流通する」(p.6) ・・・このようなトートロジー(同義反復)に陥ってしまう。 ※ 決済手段として通用すれば、何でも貨幣といえる。 人々に貨幣が広く受け入れられる性質を「一般受領 性」とよぶ。どのようなものに一般受領性が発生する かについての明確な答は、今のところ存在しない。 10 補足:貨幣の機能 貨幣の機能:経済学では、現在まで流通してきた貨幣 の機能を3つに分類している。 (a) 交換の媒体(medium of exchange) (b) 価値の尺度(measurement of value) (c) 価値の貯蔵(storage of value) ※ 貨幣の誕生と歴史については、次回の講義で。 11 Q4) 通貨(currency)とは 通貨:(現実に)流通している貨幣のこと。 通常は一国内で流通し、法制度によってその流通が 規定され、通貨当局(日本銀行)によりその流通量が 管理されている貨幣のことをさす。 日本の通貨は、円表示された現金通貨と預金通貨。 ※ 貨幣と呼べなくもないが、明らかに通貨ではないものが存在す る(例えば、父の日の肩叩き券など)。 それらは今後、講義であまり取り扱われないので、とくに断らな いかぎり貨幣=通貨と考えて問題ない。 12 ■ 前回のアンケート結果 Q)大学の講義履修を通じて知りたい、または身に付 けたいことは何ですか?①~⑤のうち、1つだけ選 んでください。 (※ 聴講カードの裏面に番号を記入して下さい) ① ② ③ ④ 資格取得に結びつくような実用的スキル 時事問題の内容、背景を読み解く力 プレゼンテーションやディベートの能力 社会的成功者(松下幸之助やビル・ゲイツ、 イチローなど)の話題、成功の秘訣 ⑤ その他(自由記述) 13 回答者 2年生 3年生 4年生以上 計 情報社会科 12(13) 12 1 25(26) 情報メディア 0 4 0 4 情報行動 15 0 0 15 計 27(28) 16 1 44(45) 14 所属学科別回答 ① ② ③ ④ ⑤ (スキル) (時事) (プレゼン) (成功者) (その他) 情報社会科 6 15 0 4 0 25 情報メディア 2 2 0 0 0 4 情報行動 4 2 2 7 0 15 計 12 19 2 11 0 44 計 学年別回答 ① ② ③ ④ ⑤ (スキル) (時事) (プレゼン) (成功者) (その他) 2 年生 9 6 2 10 0 27 3 年生 2 13 0 1 0 16 4 年生 1 0 0 0 0 1 計 12 19 2 11 0 44 計 15
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