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研削実験の状況報告
第10回新技術望遠鏡技術検討会
2007年9月24日
岡山天体物理観測所
ナノオプトニクス研究所 所 仁志
N2C-1300D
N2C-1300D
テスト加工
• 2007.9.8 ~ 9.23
• ワーク
- f610 mm×90 mm、クリアセラム-z HS
(西村さんありがとうございます)
テスト加工
①
②
A
A
③
① ラスター平面(一部)
② ロータリー傾斜平面(一
部)
③ ロータリー平面(全面)
#325で粗加工、#1,200で仕上げ加工
A-A断面
ラスター平面
• 加工条件
- 砥石回転数:500 rpm
- 前後送り速度:100 mm/min.
- 左右ピッチ:1.2, 0.6 mm
- 切込み:5 mm×2 + 3 mm×1
- 1pass加工時間(30×500
mm)
:130, 260 min.
ラスター平面 形状測定
(mm)
前→後 (mm)
- B軸クランプによる姿勢変化の影響 ~ 0.6 mm
- 真直度 ~ 0.3 mm
ラスター平面 形状測定
帰り(手前へ)
(mm)
行き(奥へ)
加工開始
左→右 (mm)
- Z軸行き・帰りの姿勢変化の影響 ~ 0.5 mm
 補正の必要あり
- 右側のだれは砥石摩耗の影響?
ロータリー傾斜平面
• B軸(回転)、X軸(左右)、Y軸(上下)の三軸制御加工
• 加工条件
- 砥石回転数:500 rpm
- テーブル回転数:5, 10 rpm
- 左右ピッチ:0.1, 0.6 mm
- 切込み:
5 mm×3 + 2 mm×2
3 mm×2
- 1pass加工時間(f360 mm):360, 30 min.
ロータリー傾斜平面 形状測定
• B軸の遅れ
- 3.114 deg. (5 rpm)
- 6.343 deg. (10 rpm)
10 rpm
5 rpm
• 断面形状
- 7 mm凹 (5 rpm)
- 3 mm凹 (10 rpm)
360 mm
2 mm
5 rpm
傾斜最下点
傾斜最上点
凹の原因
• NCのエラー?
• 周速の違いによる加工現象?
• ロータリー平面
- Y軸固定
- 回転数の違いによるB軸熱変位の影響を
避けるため、テーブル回転数は一定
ロータリー平面(送り速度変化)
• 加工条件
- 砥石回転数:500 rpm
- テーブル回転数:10 rpm
- 左右送り速度: 0.74 ~ 6.0
mm/min.
- 切込み:3 mm×3
- 1pass加工時間(f610 mm)
:210 min.
ロータリー平面(送り速度変化) 形状測定
610 mm
1 mm
左
中心
- 平面からのずれは±0.5 mm
- 各半径での除去量を一定にするには、加工時間
を
合せなければいけない
右
ロータリー平面(送り速度一定)
• 加工条件
- 砥石回転数:500 rpm
- テーブル回転数:10 rpm
- 左右送り速度: 6.0 mm/min.
- 切込み:3 mm×2
- 1pass加工時間(f610 mm)
:50 min.
ロータリー平面(送り速度一定) 形状測定
610 mm
1 mm
左
中心
右
- 3 mm凹
- 周速の速い外周部では砥粒が食い込まず上滑りしている?
- その時の逃げ分、砥石が弾性変形している?
- 砥石の切れ味も凹の程度に影響している?
14 kgf (7 mm)
6 kgf (3 mm)
まとめ
• 未熟なオペレーターでも、超精密加工ができる
• Z軸(前後)の行き・帰りで姿勢変化が起きる
- 0.5 mm, 補正が必要
• B軸に遅れがでる
- 3.114 deg. (5 rpm), 6.443 deg. (10 rpm)
- 遅れを考慮した加工プログラムが必要
• 加工現象は奥が深い
- ので、野口さん、これからもご指導よろしくお願いします。