3.3工程設計

3.3 工程設計
処理手順
(FTL or TLの場合)
製品図
① 製品図の各寸法公差をみて加工法を選定
寸
法
公
差
な
ど
旋削で可能か? ±0.2μ
照合
研削で可能か? ±0.2μ
フライスで可能か?±0.2μ
過去の経験
加工方法が決定
使用するM/Cが決定
該
当
す
る
工
作
機
械
② 加工順番を決定
2-1 加工精度より順番決める
仕上粗さ大の工程ほど前工程
取りシロを大にとれる工程ほど前工程
表面処理は削加工の後
歪取は表面処理の後
第1工程 A
第2工程 B
第3工程 C
…
過去の経験
2-2 加工基準による工程順番の見なおし
前工程の加工により、次工程の加工時に加工基準面が
とれるか or チャック把持面がとれるかcheck
工作機械のチャック等を知っている必要有。
2-3 加工工程決まる
第1工程 A
第2工程 B
第3工程 C
…
•
•
•
•
…
③ 各工程の詳細検討
加工条件、加工サイクル、精度、ツーリングetcの検討
素材(寸法値)
素材の固定方法決め(チャック法)
取りシロ
切削条件
刃具種類
加工寸法値
(素材寸法-加工寸法)
(素材寸法-加工寸法)
=取りシロ
= 取りシロ
1回で可能oror不可能
不可能
1回で可能
2回削
ツーリング;工具の加工、経路
切削送り量
主軸回転数
送り量
理論面粗さ Ry
刃具のノーズR
比較
製品の面粗さ
f 送り
Ry
工具
R
Ry =
f
8R
2
× 10
3
加工サイクルタイム
比較
目標サイクルタイム
(加工時間+搬送時間)
>ならOK
<ならNG
加工時間 = 正味加工時間 + 早送時間 + α(信号のやりとり)
実際に加工している
時間
工具が早送り
移動時間
搬送時間 = ロボットなどが定位置から素材を持って運び、
チャックして定位置に戻る時間。
(例題)
材質 S55C
製品図
0.3Z
6.3Z
6.3Z
0.8Z
インボリュートスプライン
1.6Z
0
-0.008
Φ16h7
0
-0.018
Φ18h7
Φ16h7
Φ14.5h7
M6 深14以上
169±0.1
高周波焼入
HRC58以上
①加工法選定・・・旋削、研削、:、スプライン転造、タップ穴加工
焼入
②加工順番
旋削→タップ→スプライン→焼入→歪取→研削
③詳細検討
175
Φ20
(旋削)
素材
端面削 + センタ穴
・外径荒削 + 仕上削
・外径荒削 + 仕上削
クランプ
・タップ加工
・スプライン加工
・焼入
・歪取
・研削
旋削のツーリング
10 +1
0
36.5 +0.15
0
30 -0.5
-1
86.5 0-0.5
118.6
+0.2
0
169 -0.1
-0.3
① 荒仕上
130
工具原点
50
15
10m/min
1
L
主軸回転 1800rpm
切削送り量 0.2mm/rpm 1800  0.2  60  6mm/sec
(送り速度)
L=117.5とすると
(117.5  1)  6  19.75sec
(正味加工時間)
(130  50)  (10  1000 60)  1.08sec
(早送り時間)
加工時間=19.75+1.08=20.83sec
搬送時間を10secとすると
20.83+10=30.83≒31sec(加工サイクルタイム)
if 目標サイクルタイムが31secならOK
if 目標サイクルタイムが30secならNG→再検討
2台用意?
搬送かえる?etc
② 仕上
主軸回転 2400rpm
切削送り量 0.25mm/rpm 2400  0.25  60  10 mm/sec
117 .5  10  11.75 sec
よって 11.75+1.08+10=22.83≒23sec