スライド 1

岡本
健二
前田
優太
目次
第1章 食料価格の現状
1-1 食料価格の変動
第2章 食料価格の商品別変動
2-1 個別の需要と供給
第3章 食料価格値上がりの原因と影響
3-1 バイオ燃料への転換
3-2 寄生虫の増殖
3-3 飢餓と発展途上国
第4章
今後の対策
第5章
結論
500.0
450.0
400.0
小麦
350.0
とうもろこし
300.0
大豆
250.0
米
200.0
150.0
100.0
50.0
0.0
1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
1996年7月と2004年1月に一時的に価格が上昇して
2006年後半から急激な価格の上昇の時代が到来した。
世界の小麦の消費と生産量
640
620
600
580
生産
560
消費
540
520
500
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2002年はアメリカ、カナダ、オーストラリアで同時に
不作が生じたこと、2003年はアメリカで高温乾燥が生じ
たこと、2006年はオーストラリアで大干ばつが発生した
ことにより、減産している。
表3 世界の大豆の生産と消費
260
240
220
200
180
生産
消費
160
140
120
100
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
搾油用需要を中心に消費量が増加すること、アメリカ
の作付けの減少の影響で、生産量が消費量を下回る傾
向。
まとめ
需要量
消費量
どの商品にも言えることであるが、消費量に対しての
生産量が追い付いていない。また、地球環境の変化に伴
い生産国の不作の年が重なってしまうなどの不運もあ
り、価格が上昇してしまった。
バイオ燃料とは、生物を資源として作られる
燃料のことです。
代表的なものは、サトウキビやトウモロコシ
が知られていますが、廃木材や米(イネ)、小
麦、家畜の糞尿などでも作ることができます。
これらから取り出された成分を発酵させて作
ったものが、燃料となるのです。
バイオ燃料
さとうきび、トウモロコシなどの大量使用。
先進国や高所得者向けの燃料
● 中東への原油依存しないためにも、原
油の代替エネルギーとして穀物の利用が大
きくなり、限りある食料と燃料の確保のしあい
が食料高騰につながってしまった。
● 世界的にバイオエタノールの需要が高
まる中で、バイオエタノールにとうもろこし、さ
とうきびなどが大量に使用される。
バイオガソリンの導入スケジュール
2007年
(試験)販売
2008年
(試験販売拡大)
1.2万
1.6万
キロリットル キロリットル
日本政府の目標
2010年までに年間約600万
リットルをバイオエタノール混
合ガソリンに変える意向。
2009年
(導入拡大)
2010年
(本格導入)
約20万
84万
キロリットル キロリットル
エネルギー市場と燃料市場が相互に連結してお
り、石油価格の上昇に伴い、エネルギー市場におけ
るバイオ燃料の需要が高まり、結果として食料需要
の増大を引き起こしている。
バイオ燃料は環境に一役かっているが、燃料のも
とをつくるために食料用の畑がエネルギー用に使用
されてしまうことで食料が圧迫されてしまい、結果と
して食料不足に結びついてしまうのである。
現在の世界の飢餓の状況として
・飢えと栄養不足は、世界第1位の死亡原因である。
・飢えと貧困によって、世界では毎日2万5000人の
人々が亡くなっている。
・貧しい国々における食糧不足の最大の原因は
干ばつです。
ウォーク・ザ・ワールド
飢餓に苦しむ子供達を一緒になって支援す
るチャリティ活動のことである。
WFPが開発途上国で実施する「学校給食プ
ログラム」に活用され、貧困が原因で学校へ
通うことができない子どもたちに栄養価の高
い給食を支給することによって、教育の機会
を拡げる。
食料価格の高騰は、子供の学費を支払えなく
なることを意味してしまうのだ。
寄生虫の増殖
根寄性雑草ストライガなどが農作物の
根に寄生して、養分や水分を奪い成長
を妨げている。
被害地域は日本の耕地面積(約500
万ヘクタール)をはるかに超える、推
計2千万~4千万ヘクタールで食料生
産に大きな影響を与えている。
アフリカ・南アジアの熱帯から亜熱帯
の半乾燥地域や痩せた土壌に生息し、
食用作物の生産を阻害する。
その種子は、宿主の根から分泌される
植物を感受して発芽し吸器を形成して
寄生している。
ストライガは花が終われば1株10万個
もの種子を畑にばらまく。種子の直径
は0.2ミリほどで細かすぎて、畑に落ち
た種子を取り除く事は不可能である。ま
た、人の足や機械についた種子は風に
吹き飛ばされることがあり広範囲に被害
が拡大する。また、土の中で宿主となる
植物の出現を10年以上も待ち続けられ
る。
有効な対策の一つとしては、寄生されにくい
作物に植えかえることであるが、食べ慣れた
作物の味が変わってしまうなどなかなか進ま
ないものである。
結論
今後数年間食料価格は高いままである。
食料価格高騰は途上国をさらに追い込み、被
害は拡大し続ける。都市・地方の最も弱い立
場にある人々の生計を保護し、地域の生産を
活性化させて、それぞれの国の個々のニーズ
に焦点を当てると共に市場のゆがみを取り除
き、生産を促進して、支援環境を整える政策
を見直すべきである。
最後まで聞いていただき
ありがとうございました
せまる!食料危機
END