「流通BMSガイドライン」検討チーム報告 2008年3月6日 情報志向型卸売業研究会 システム研究委員会 1 1.目的(活動概要) 流通BMSのさらなる普及拡大に向けて、更に標準化を進める為に、2007 年4月に公開された「流通BMS運用ガイドライン」及び「V1.0のメッセージ 項目」について内容を精査し、追記・改訂要望等をとりまとめ、流通システム 標準化事業(窓口:流開センター)に対して提言・質問を行う。 2.検討対象 平成18年度 経産省流通システム標準化事業として公開された以下の資料 を検討対象とする。 「流通ビジネスメッセージ標準(VER1.0)」 「運用ガイドライン」 ※テクニカルガイドラインや、XMLスキーマ等は対象としない ガイドライン検討チーム 2 3.検討経過 1)メンバー各自で検討対象資料に対する、質問・提言(加除変更依頼)を 検討、収集を行い、とりまとめた(53項目)。 2)収集した内容について精査、提言・質問をするか否か全員で討議した。 3)提起・質問せず、チーム内検討で解決を図った37項目について、検討 結果をとりまとめた。 4)提起・質問すると決めた16項目について、標準化事業の窓口である 流通システム開発センターに提出。検討及び回答を依頼した。 5) 検討を依頼した16項目については、同事業の中の「スーパー業界商材 拡大タスクチームミーティング」で検討頂き、同「スーパー業界商材拡大 WG」での承認を経て、当チームに対する回答が報告された。 ガイドライン検討チーム 3 4.ガイドライン検討チーム成果 ●提起された全項目 =53 ●うち、標準化事業に変更提起 =16 (要望通り変更=8、変更なし=8 (検討中=1※)) 成果⇒「流通BMS(Ver1.0)に対する要望・質問と回答」の作成 ●チーム内検討で解決 =37 成果⇒「流通BMS(Ver1.0)の不明項目に対する検討結果」の作成 1※検討中:「伝票レス」に関する説明文追記要望に関して、 次年度公開する運用ガイドラインへの表記を検討中とのこと。 ガイドライン検討チーム 4 5.流通BMS(Ver1.0)に対する要望・質問と回答※抜粋 No 出典元 分類 該当 ページ タイトル 要望質問内容 経産省事業(商材拡大タスク)回答内容 回答 分類 1 運用ガイドライン 要望 9 【要望】伝票レスの場合のデータの保存期間・保存方法に関して説明を記載 願います。具体的には以下の通り追記をお願い致します。 伝票レスについては、事務局サイドに一任しています。記 商品売買の証憑としての保存 ⇒変更・追記案 載内容に関しても事務局サイドで作成しますが、その際に 期間・方法について ■P9「双方が電子保存する」を、「双方が関連法規※に基づき電子保存する」 は、頂いたご意見を参考にします。 と表記を変更する。 2 運用ガイドライン 要望 10 運用モデルの前提(請求デー 【要望】P10で、請求メッセージの「支払」欄に3とありますが、請求メッセージに 卸研からのご指摘通り修正します。 は支払額の項目がない為、項目を請求額のみに変更をお願いします。 タ)について 17 【質問】P17-18納品プロセスについて、現在、ある小売-卸間の取引におい て【発注データ=店別、出荷データ=総量、受領データ=店別※(取引番号は 納品プロセス「通過型センター 発注データとは別№で採番)】という運用があるようです。現在公開されている (TC)納品(総量納品①)」につ 流通BMSにおいてはターンアラウンドモデル(発注で付番される取引番号が 出荷・受領・請求・支払の各メッセージに引継がれる)が前提だと思いますの いて で、前述のようなモデルは現状のBMSでは対応出来ないと考えてよいでしょ うか。 変更 なし 変更 なし 3 運用ガイドライン 質問 検討 中 変更 現在公開されている流通BMSにおいてはターンアラウンド モデル(発注で付番される取引番号が出荷・受領・請求・ 変更 支払の各メッセージに引継がれる)が前提なので、対応出 来ません。 4 運用ガイドライン 要望 31 【要望】P31、卸側の「請求取引先コード」のGLNの説明で、サイト・締日等の 複数設定の説明がありますが、小売側の「支払法人GLN」も認識は同じで メッセージ項目(取引先・請求 しょうか。認識が合っていれば、ガイドラインの欄外に「サイト・締日別の設定 変更の必要がないと考えます。 取引先)について は、あくまでも一例であり、サイト・締日別管理が必要な場合に取得する」との 文言の追加をお願いします。 5 運用ガイドライン 要望 39 【要望】P39「取引番号」のスライドに以下の文言の追加をお願いします。 メッセージ項目(取引番号・取 1行目の「取引番号~紐付ける共通キー項目となる」の後の行に「前述の観 点から、流通BMSの受発注モデルにおいては「取引番号」は同一締内で重 引明細番号)について 複しないよう留意する必要がある。」 「取引番号~紐付ける共通キー項目となる」の記述を「取 引番号~紐付ける項目である」に変更します。 【卸研補足】締日内の取引番号のユニーク性を担保するも のではないとのことです。 ※「流通BMS(Ver1.0)に対する要望・質問と回答」を別紙にまとめています。 5 6.流通BMS(Ver1.0)の不明項目に対する検討結果※抜粋 No 1 出典 1.運用ガイドライン 該当ペー ジ P09 タイトル TEL/FAX発注への対応 内容(質問・提言・課題等) チーム内検討結果 電話/FAXでの発注データは次世代EDI標準化 次年度公開するガイドラインからは「TEL/FAX の対象外とし、次世代EDI実施時は、発注データを からの出荷データの作成」という内容は除外さ 起点としたEDIの推進(電話/FAXの低減)に努め れると聞いた為、要望を取り下げました。 ることをガイドラインに明示して欲しい。 100%オンライン発注を目指すが、電話・FAXになっ てしまった場合、出荷データには... 2 1.運用ガイドライン P10 電話・FAXへの対応 ・電話:伝票単位の「取引番号」は設定し、明細レ ベルの情報は入らない。 ・FAX:「取引番号」「NO」「発注数」を設定する。 次年度公開するガイドラインからは「TEL/FAX からの出荷データの作成」という内容は除外さ れると聞いた為、要望を取り下げました。 として、小売側で入荷予定データとマッチングしても らう運用とする。 というようなルールを作成すると良いと思います。 3 1.運用ガイドライン P32 EDIメッセージの作成方法(企 業識別) 「出荷場所GLN(no.63)」にメーカGLNをセット メーカー直送の場合のASNデータの作成方法につ する事で表現が可能な事を確認し、質問を見 いて 送りました。 4 1.運用ガイドライン P11 電子保存 仕入伝票の代替が電子保存であるが、公的機関 伝票レスについては、「商品売買の証憑として で承認される明確な基準があると便利であると思 の保存期間・方法について」にて要望・質問と います。 して提出済です。 返品受領 返品データについては、メッセージの規定はあるも のの、使用するか否かは企業間で任意に取決めと 標準化の検討の中で「受領訂正メッセージ」は の認識です。返品受領についても同様(但メッセー 削除されると聞いた為、質問を見送りました。 ジは今後検討)との認識でよろしいでしょうか。 5 1.運用ガイドライン P13 ※「流通BMS(Ver1.0)の不明項目に対する検討結果」を別紙にまとめています。 6
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