Ⅱ 産業基盤であるものづくり分野の人材育成・確保① 現 状 ○ 大阪には、グローバル競争にも通用する優れたものづくり技術を有する特色のある中小企業が数多く存在して いる(図28、29)。 ○ 一方、ものづくり企業を支える熟練技能者が、近年、減少傾向にある。 ○ わが国の産業基盤であるものづくり技術に対する若年者の理解が不足している(図30、34)。 ※ 熟練技能:個人の豊富な経験と感性により培われたものであり 、作業方法などのマニュアル化 、数値化など、客観化することが 難しいもの。具体的には切削、溶接、プレス、研磨、金型加工などの機械では実現できない高精度・高品質な 製品を手作業で作り出す能力や、機械の特性・機能を熟知し、機械の性能を最大限に使いこなす能力、仕様変更や 試作品など幅広い製作要求に柔軟に対応できる製造能力など 課 題 ○ 技術革新を担う若年、中堅世代のものづくり技術者の育成やスムーズな技能の継承 ○ 熟練技能者が社会的に認知され、高い評価が得られる仕組みづくり ○ 義務教育の段階から、学校と企業が連携して、ものづくりの社会的価値や重要性に関する理解を深めるなどの 将来のものづくり人材を生み出す土壌づくり 7 Ⅱ 産業基盤であるものづくり分野の人材育成・確保② 実現のための方 策 方 向 性 優 れ た 技術 ・技能の継承 ◇ 熟練技能の円滑な伝承 ◇ 定年延長、継続雇用の普及促進 ◇ OJTの充実による若年、中堅世代への技能伝承の促進 ◇ ものづくり企業、技術・技能者の社会的評価の向上 ◇ 優秀技能者に対する顕彰、技能五輪等技能大会への参加促進 ◇ 技能検定制度の普及 ◇ 若年世代のものづくりに対する関心、理解の醸成 ◇ ものづくり現場での体験学習、インターンシップの充実 ◇ 大学生等の長期インターンシップの拡大 ◇ ものづくりに関心を持たせる授業を地域人材を活用して実施 中小企業に対する人材育成支援 ◇ 若年・中堅従業員の技術・技能の習得支援 ◇ 生産管理等俯瞰人材の育成 ◇ ・ ・ ◇ ◇ 在職者訓練の強化 ものづくり系認定職業訓練の促進 ものづくり系テクノ講座の高度化・充実 「ものづくり指導者育成塾」の実施 地域の経済団体や公的支援機関と連携した取組 8
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