Q&A 金融の基本50 Q.4~Q.6 - ホーム

2011/5/6
棚倉 彩香
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金利は物価の上下に連動する
物価上昇
金利上昇
同じ金額で
買うことのできるモノの
量が少なくなる

物価、債権価格、債券利回りの関係
◦ 債権:借りたお金を一定期間の後に返すこと、その一定期間
を通して利息を払い続けることを約束した証書。国債など。
例)10年後100万円返却され、返却までの10年間に利息が
毎年1万円ずつ支払われる国債があったとする。
・物価が変化しないと
見込まれる時
購入金額100万円
+毎年の利息1万円
・物価が上昇すると
見込まれる時
購入金額90万円
+毎年の利息1万円
+10万円

重要なのは期待インフレ率
◦ 期待インフレ率:将来の物価動向に対する予想
2008 資源価格高騰
1997 消費税引き上げ
物価上昇は一時的だとの予想で長期の物価予想に
影響を受ける10年金利はあまり影響を受けなかった

景気回復で企業業績改善、株価も上昇
•政府や中央銀行による財政支出や金融緩和
•企業の設備投資増加
基本的に株価の上昇(下落)は金利の下落(上
•消費者の住宅投資の活発化
昇)によってもたらされる
•企業の売上増加、業績改善に
•期待感から株価が上昇しやすくなる
•株保有者の資産増加により、消費や投資が刺激される

金利低下で株式への資金流入も
金利低下
これ以上の株価
の値下がり懸念
が薄まる
企業からの配当
に期待
業績が回復方向
に向かう期待
債権よりも株式
に投資
株式市場に資金
流入、株価上昇
につながる

株価=業績×期待感
◦ 個別企業の株価=
企業の1株当たり利益(EPS)×株価収益率(PER)
企業の売上
増加
業績の成長に対
する期待が高まる
EPS増加
PER増加
株価上昇
株価上昇

金融環境の善し悪しも株価の上昇期待に影響
◦ 債権より株式の価格変動の幅は大きくなりやすい
→株の期待収益率>債券利回り となる必要がある。
●金利水準が低いとき
株の期待収益率>債権利回り となりやすい
↓
投資資金は株式へ向かいやすくなる
さらに・・
投資資金がある中で投資対象が見つけにくい、
「カネ余り」の状態に
↓
投資収益があげられそうな金融商品に資金が
集中、株価が上昇しやすくなる
株価は経済の「体温計」といわれる
株価は企業の業績とそれに対する将来の
期待感、投資家を取り巻く金融環境など
様々な要因を反映して上下している