STOP!ユーロ離脱! ~持続的なユーロ圏の発展をめざして~ もしギリシャがユーロを離脱したら・・・ ドラクマの導入 しかし、一連の財政難によって信頼の薄いギリシャ通貨は大幅な通貨安に・・・ ギリシャ国民ですらユーロを保持したがり、ギリシャの銀行から預金が引き出され、銀行は破た ん →輸入インフレ ドラクマ暴落 観光業などの競争力UP しかし輸出産業がないギリシャはその恩恵を十分に享受できなく、む しろユーロ建てで積みあがってきた債務高はさらに膨れ上がることに デフォルトを余儀なくされる ギリシャのデフォルトは、これまで危機の拡大を防ぐためにギリシャ国債を買ってきたECBの信 用を低下させ、また、第2のギリシャとしてポルトガルやアイルランドへ飛び火 ユーロ暴落 もしギリシャがユーロに残留したら・・・ 緊縮財政のもと融資獲得 緊縮財政(増税や公務員給与削減など)はギリシャ景気を後退させるため、税収は 思うようには増えないし、大規模のデモも発生 結局市場からは資金を調達できるまでには達しない 問題の先送り・・・ 結局根本的な解決は見込めない そもそもユーロ圏が存在する意味は 何か・・・ ・ユーロ圏の被る利益とは? ①為替リスクとそのコストの削減 ②経済の効率化(競争激化)~より良い財・サービス をより安く~ ③規模の利益 ④安全保障 ・ユーロ圏の被る不利益とは? ①独自の金融政策がとれない(金利の設定) ②貿易収支の調節機能が働かない ユーロ圏に必要なのは 「最適通貨圏」!!! ・最適通貨圏の理論とは? ①経済格差が小さく、非対称なショックが起こり にくい ②為替以外の手段によって経済格差が是正さ れる ③経済の開放性 ④労働の移動性 (⑤財政移転が可能=通貨圏で一つの財政) そもそも欧州金融危機の根本的な原 因は何か? (答)共通通貨による、経済・財政状況に見合 わない為替と金利 本来生産性の差を埋める為替レートが変動せず、産業は衰退 一方、強いユーロは低い金利で調達することができた →ギリシャの放漫財政 金融政策と財政政策がバラバラ! つまり・・・改善すべきは①経済格差の是正 ②金利の複数化 (持続的なユーロ圏の発展に) 残された選択肢は・・・ ①最適国ユーロ ②ユーロ二分化 ③金利複数化? ④ユーロ解体(EUとしては存在) ただし、①と④にはPIIGS諸国の ユーロ離脱リスク ③には、資本移動の加速の問題 したがって・・・②ユーロ二分化!!! ユーロの二分化 ~AユーロとBユーロ~ Aユーロには経済パフォーマンスのよい国 Bユーロには経済パフォーマンスの悪い国 ↓ 経済格差の是正と それに応じた金利の設定(複数化) →金融政策と財政政策の一貫性! ※経済パフォーマンスの指標はどこに置くべきか・・・ 考えられる問題点はどこか・・・ 二分化で済むか・・・ おまけ ~脱緊縮財政~ 緊縮財政→景気後退→税収減 →ギリシャ問題の根本的解決になるのか? 金融緩和政策の可能性 インフレ率UP 効果①税収増 効果②債務負担の実質減 効果③株価上昇
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