2013年度 「多国籍企業論」講義予定 April 15, 2013 担当: 林 倬史(HAYASHI,Takabumi) http://homepage.kokushikan.ac.jp/thayashi/ug-ibm/index.html 本日の予定 講義予定 ゲストスピーカー 採点方法 確認事項 私語を慎む 注意2度目で登録抹消 携帯電話:マナーモード 注意2度目で登録抹消 コースの紹介と概要 第1回(4/15) コースの紹介と講義の概要 第2回(4/22) 多国籍企業と国際競争優位 第3回(4/29) 多国籍企業のグローバル戦略-技術開発戦略 第4回(5/13) 第5回(5/20) ARMANIのグローバル戦略 MUはなぜ強い 第 6 回(5/27) 多国籍企業とグローバル競争優位性と 異文化マネジメント 第 7 回(6/3) 中間テスト 第8 回(6/10) 多国籍企業分析:サムソンはなぜ強い 特別講演:石田賢氏(前日本サムソン顧問) 第9 回(6/17) 多国籍企業のダイナミック・ケイパビリティ 第10回(6/24) 第11回(7/1) 第12回(7/8) 休講(海外出張) 日本企業の多国籍化と課題(良品計画) 第13 回(7/15) 多国籍企業のBOP戦略とソーシャル・ビジネス 第14回(7/22) 多国籍企業論まとめ 基本コンセプト 21世紀 知識資本主義時代における 多国籍企業と国際(グローバル)競争優位 (情報・知識を独占できない時代) 競争環境:「加速化」「可変化」「広域化」 新たな競争戦略と競争優位性構築の必要性 グローバリゼーション時代と企業の存続 日本人だけ、特定の民族だけがいくら頑張っても 生き残れない時代 日本自動車メーカーの生産台数内訳(07) 国内生産 海外生産 輸出 国内販売 トヨタ 4,226 4,309 2,666 1,587(24.3%) ホンダ 1,331 2,580 707 622(15.9%) 日産 1,179 2,252 646 721(21.0) スズキ 1,218 1,378 407 676(26.0) 227 三菱自 846 566 572 254 マツダ 996 291 803 627 ダイハツ 787 70 154 226 富士重工 476 109 252 8社計 11059 (48.9%) 4940(- 6.0) 11555 6207(7.4) (51.1%) (21.8%) 日本自動車メーカーの生産台数内訳(2011年度) 国内生産 海外生産 輸出 国内販売 1413 トヨタ 3120 4,410 1671 601 ホンダ 870 2264 253 655 日産 1,199 3636 741 596 スズキ 1020 1782 241 151 三菱自 586 543 419 206 マツダ 847 338 654 606 ダイハツ 690 202 20 178 富士重工 468 171 315 8社計 8800(-20.4%) 13346 (15.5%) (60.3%) (39.7%) 4314 4406 (19.9%) 日本自動車メーカーの生産台数(2012/3)千台 国内生産 海外生産 輸出 国内販売 トヨタ 364 501 180 236 日産 101 370 47 101 ホンダ 120 280 25 101 スズキ 三菱自 マツダ 185 63 37 18 17 45 53 1 87 ダイハツ 97 58 73 76 富士重工 47 18 32 31 8社計 936 1472 399 22 32 88 697 日本自動車メーカーの生産台数(2013/1)千台 日本自動車メーカーの生産台数(2013/1)千台 国内生産 海外生産 輸出 国内販売 トヨタ 279 441 148 112 日産 71 332 37 56 ホンダ 59 283 12 56 スズキ 三菱自 マツダ 83 39 142 24 75 191 61 25 63 50 10 18 ダイハツ 60 18 0.4 46 富士重工 50 17 26 14 8社計 716 1360 (34.5%) (65.5%) 324 362 (17.4%) コマツの地域別売上比率(2011,March) 中南米 1950億円 中国 3200億円 20.8% 12.7% 北米 1650億円 10.7% 中近東・アフリカ 1060億円 6.9% アジア・オセアニア 3750億円 24.3% コマツ 日本 2300億円 14.9% CIS 550億円 3.6% 欧州 950億円 6.2% 日本製造業の海外生産比率 40 35 29.1 30 24.5 25 29.9 31.9 30.4 32.1 24.2 海外進出企業 21.8 20 31.2 18 18.1 15 14.6 10 10.4 11.6 16.1 18.0 18.1 17.0 11.8 7.9 日本製造業 5 2011 0 1994 1996 1998 2000 『わが国企業の海外事業活動報告書』 2002 2004 2006 2008 2010 日本製造業企業は4社に1社が 海外子会社を保有 2012年3月調査(従業員50人以上、資本金3,000万円以上) 13,277社(回答企業)のうち、3,400社が海外子会 社を保有 保有比率は25.6%(2011年調査:24.9%) 海外現地法人数:19,250社: 現地法人従業員数:523万人(中国:168万: 海外子会社保有企業 1企業当たり:7.4社 国内子会社数1企業当たり:5.1社 地域別:アジア(中国以外):29.7%, 中国:27.3% 経済産業省: 2012年12月26日発表 海外現地法人数:19,250社(アジア;12,089社) (中国:5,878社、その他アジア:6,211社) 現地法人従業員数:523万人 (中国:168万、その他アジア:205万人) (1) 技術開発力・研究開発能力 知識生産・知識移転の グローバルな規模での地理的分散化 グローバルに競争優位性を持つ製品を 開発するためには、国際的に分散化した 頭脳(人材)を国境を超えて活用することが 不可避になってきた時代 War for Talent 人材の獲得を巡る熾烈な競争 Speedo Welding by Ultrasonic Technology(超音波溶接技術) sports science Australian Institute of Sports Hydro Dynamics(流体力学) Air Resistance (空気抵抗) NASA(US) ペトラテックス社 (Petratechs??)(PORTUGAL) ? LZR Racer Aero Dynamics(航空力学) University of Nottingham (UK) Testing in the Water University of Otago (NZ) Global Open Innovation System R Clothing Fabrics(生地) メクテックス (MechTechs??) (ITA) Thermal Dynamics(熱力学) Optical Solutions Inc. (US) Zipper(ジッパー) YKK ( JPN) Nikkei Business, 7/7/08 Global R&D Networks by IBM Corp.:2005 In terms of the Number of US patents invented by Overseas Institutions to which Inventors belonged (2) 31 Nationalities TWN AUT AUS 2 CAN 90 BEL SWE (1) (1) SGP 2 ITA 16 (1) (2) (2) KOR 1 FRA 67 (1) (1) (5) CYP (1) JPN 247 DEN 1 (1) (3) (1) (1) BRA 1 (5) (4) (1) (4) (2) (72) (3) (1) (7) (7) (89) (1) (1) (1) (2) ESP 9 (4) (3) (32) USA 5534 (1) (1) (3) (1) (80) (1) (28) (38) (2) (23) (8) (15) (1) DEU 96 (40) (1) (4) (3) (1) (1) NZL 1 CZE (1) (1) (1) EGY IND 40 (1) (4) (1) MLY Hayashi,T and serapio,M(2006) IRE 2 (1) CHN 25 CHE 55 NLD (1) UK 95 ISR 74 (4) (4) (1) (1) POL FIN (1) ICL (2) 本国本社従業員数 VS 海外従業員数 グローバリゼーションの時代に、 グローバル企業が生き残るためには、 本社の従業員(本社の国民)だけがいくら頑 張っても生き残れない時代 アクセンチュアの国別社員数 2006-2007年 FRA 4,700 UK 12,000 IND 37,000 USA 33,000 CHN 3,500 3,500 BRA 6,000 日経ビジネス July 14, 2008 JPN 3,600 アクセンチュアの国別社員数 US:31,000名(16.3%) US 以外:159,000名(83.7%) =190,000(2011) Source:Fortune 2011/8 IND 60,000 FRA 4,700 UK 10,500 2009/Sep USA 31,000 (16.3%) 2011 BRA CHN 6,000 7,000 JPN 4,800 日経ビジネス July 14, 2008、およびHP参考 2012/8 2011/8 組織(内部資源)・戦略・競争要因・競争環境 組織・経営資源・組織文化・組織能力 戦略 C.ダーウィン K.マルクス A.チャンドラー M.ポーター R.Nelson & S.Winter 競争要因 E.ペンローズ H.アンゾフ J.バーニー J.コリンズ R.ルメルト G.ハメル & C.プラハラード D. ティース 競争環境(技術環境・市場環境) 21世紀型企業の競争優位の源泉 2つの能力(Capabilities) グローバルな規模での 知識創造能力・新製品開発能力・事業創造能力 多文化マネジメント能力 競争環境の変化に対応する Dynamic Capability グローバルな競争環境の変化 グロ-バル時代にモノカル チャー企業では生き残れな い! クロスカルチャー企業だけ が生き残るのだ! 『日経ビジネス』No.19,2001 異文化(多元的価値観)シナジーのメリット Cross & Trans Cultural Management の重要性 多様な視点 新しいアイデア 多様な解釈 Cross & Trans Cultural Communication [選択肢の拡大] 創造性の増大 柔軟性の増大 問題解決スキルの増大 Cross & Trans Cultural Communication [多様性と創造性] 広い視野 多くの優れたアイデア 新たなコンセプト Cross & Trans Cultural Communication 的確な問題提起 多くの代替案 効果的な解決策 優れた意思決定 新たな文化と新たな価値観 Surprise(新鮮な驚き) & Empathy(共感) のメカニズム 高い生産性・大きなイノベーション効果 文化的多様性のデメリット 暖味さ 不正確さ 複雑さ 混乱の増大 Cultural Communication Gap Cultural Communication Gap 不信感の生成 ストレスの発生 同一文化圏同士の会話 一体感の欠如 *コミュニケーション・ミス *意見の不一致 *合意形成の困難さ *統一した行動が困難 低い生産性 ・ 低い効率 ・ 小さな効果 BRICs と 多国籍企業 BRICs BRICS VISTA BOP と 多国籍企業 World Income Pyramid 2005:6.47 Billion 1.75億人(2.6%) 2007: 6.70 Billion $ 20,000 - a year $50 per day 14億人(20.9%) $ 3,000 a year $8 per day 1.1 Billion(16%) $2 per day $ 730 a year 1.6 Billion(24%) $1 per day 3.7Billion 2.6 Billion 1.0 Billion(15%) 55% of the W.P $ 365 a year 39% of the W.P Source: World Economic Forum 2009 ゲストスピーカー 「サムソン(三星電子)はなぜ強い」 前日本サムソン顧問:石田賢氏 成績評価と採点方法 期末の定期試験 中間テスト 毎回行うコメント・質問・アンケートの 提出状況と内容 定期試験(60%) 中間テスト(20%) 出席状況・コメント内容(20%) 質問: [email protected] 講義の内容確認: http://homepage.kokushikan.ac.jp/thayashi/ug-ibm/index.html 多国籍企業論質問 (A) BRICs・VISTAとはどこの国か? 多国籍企業論アンケート (A) 扱ってほしい「テーマ」・「産業・企業」 (B) その他、この講義への要望 テキスト:『多国籍企業とグローバルビジネス』 (林・古井編、税務経理協会)
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