5. 法律と現実の隙間を埋めルール 日本の労働に関する法律 ジョブ型 現実の労働社会 しかし… メンバーシップ型 法律を適用しようとすると、現実に合わない 判例法理…ジョブ型雇用契約の原理に基づく法体系の中で、現実社会を 支配しているメンバーシップ型雇用契約の原則を生か すために 信義則や権利濫用法理といった法の一般原則を駆使すること に 「入社」を拒否することは違法ではない 使用者 労働者 誰と雇用契約を締結 するかは原則自由 1947年 労働基準法 第三条 「使用者は労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、 賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱を してはならない」 1947年 職業安定法 第三条 「何人も、人種、国籍、信条、性別、社会的身分、門地、従前の 職業、労働組合の組合員であること等を理由として、 職業紹介、職業指導等について、差別的取扱を受けることがない」 1973年 三菱樹脂事件 最高裁は採用差別を正当化 新規採用から定年退職までの数十年間 同じ会社のメンバーとして過ごす「仲間」 を選抜するという「採用」の位置づけ 内定者は労働者である 労務の提供義務も 報酬の支払義務も なし… 内定=何ヶ月先から就労するという約束 “採用内定はそれ自体が労働契約の締結であり、内定者は労働者であ る” →どうやって生み出されたのか? ・内定から正式の採用(辞令の交付)まで一連の手続き 全体が契約締結過程である ・内定は労働契約締結の予約である 1979年 大日本印刷事件 いったん付与したメンバーシップの 剥奪に対しては大変慎重な姿勢で 臨んでいる 6. 周辺化されたジョブ型「就職」 ハローワークは誰のためのもの? 終戦直後から高度成長期半ば → 中卒就職者が多かった 高度成長以降 → 高卒就職はほとんど学校自身で行われるようになった 「就活」は「職探し」に非ず 学 生 ハローワークすすめられて もなあ… ハローワークって「職探し」 でしょ?? なかなか「就活」うまく いかない…(´・_・`)
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