医療制度改革について 行革に占める位置 2002年11月26日 (株)旭リサーチセンター 鈴木良男 行政改革(規制改革)の系譜 ● ● ● ● ● 臨時行政調査会 1981~1983 臨時行政改革推進審議会 1次=1983~1986 2次=1987~1990 3次=1991~1994 行政改革委員会(規制緩和小委員会) 規制改革(緩和)委員会 綜合規制改革会議 1994~1997 1998~2000 2001~2004 本物となった規制改革 ● 臨調・行革審時代=不要になった規制の整理 ● 行革委員会以降=「大物から」、「規制の山を俯瞰して」 ○先行した「経済的規制の改革」 情報通信、運輸、エネルギー、金融、流通、法務、競争政策など ○「社会的規制」に取り組んだ綜合規制改革会議 初年度=医療、福祉・保育、人材(労働)、教育、環境 本年度=「構造改革特区」、「経済活性化直結」、「官製市場」 「労働市場」、「競争政策」、「官から民へ移管」 医療改革のための7つの視点 ● ● ● ● ● ● ● 徹底した情報公開 IT化推進による医療の効率化・標準化・質の向上 保険者本来の機能の発揮 診療報酬体系の見直し 医療経営の近代化・効率化 医療従事者の質と量の確保 医薬品供給の合理化 医療情報の公開 ● ● ● ● 患者情報の開示 医療提供者に関する情報公開 広告規制の緩和 医療機関に対する評価の充実 IT化推進 ● 基本は、電子カルテからレセプトに直結 ⇒オンラインで医療機関から保険者の審査・支払いへ。 これらをIT技術で包括処理する。 ①レセプトのオンライン請求を中心とする電子的請求の原則化 ②電子レセプトの規格の充実・強化および使用の普及促進 ③レセプトの記載事項の見直し(主傷病名の記載など) ④カルテの電子化および用語・コード・様式の標準化 ⑤複数の医療機関による患者情報の共有 ⑥EBMの推進 保険者本来の機能の発揮 ● ● ● ● 保険者によるレセプトの審査・支払い 保険者と医療機関との協力関係の構築 保険者による非保険者・医療機関に関する情報の収集 保険者の自主運営のための規制緩和などの措置 診療報酬体系の見直し ● ● ● 包括払い・定額払い制度の拡大 公的保険診療と保険外診療の併用による医療サービスの 提供など公的医療保険の対象範囲の見直し 診療報酬、薬価、医療材料価格決定方式の見直し 医療経営の近代化・効率化 ● 医療機関経営に関する規制の見直し 株式会社方式の許容 ● 理事長要件の見直し 医療従事者の質と量の確保 ● 医療従事者の質の確保 ● 医師等の教育改革 ● 医療分野従事者の派遣 医薬品供給の合理化 ● 一般小売店における医薬品販売の部分的解禁
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