1.1.C 例ーガス管‘マジックジョイ ント’の開発 土金礼次郎 4402040 馬場晋司 4402063 内容 (1)問題の明確化 (2)概念化 (3)詳細化 (4)分析 (5)評価 (6)改良 (7)実施 例 システムズアプローチのプロセスである(1) ~(7)を理解する為に、『ガス管‘マジックジョ イント’の開発』を例に取る。 ※P6 例1.2 ガス管分岐工事 参照 (1)問題の明確化とは[1] 問題状況の中から問題を取り出し、望ましい状況を整っ た形で定義する。 1)問題解決の目的、問題の解決のされ方の制約を明ら かにする(ここでは、『ガスを止めずに、ガス管分岐工事 を行えるようにする』ということ)。 2)また制約を満たしつつ目的を達成する方法には、複数 の代替案がある。 →その為に安全性、施工の簡易性、経済性など の評価 属性から総合的な評価基準を設け、代替案の優劣の評 価を可能にしておく。 (1)問題の明確化とは[2] 3)さらに、たとえば施工の簡易性といった評 価属性に対して、『作業員一人で、一時間 印以内に施工できる』などの目標が設定 されたりする。それらの目標も制約に加え られる。 (2)概念化とは いきなり代替案は作成できない。 →そこで問題を解決する為の中心的なアイ デアを打ち出し、基本構想をまとめる必要 がある。 具体的には P8 図1.5 ガス管分岐の機能系統-構想 体系図を作成する。 →検討の結果、代替案の一つとして“火 薬の爆発力によって、ガス管カッターで 削る”というアイデアが出された。 (3)詳細化とは 概念化のステップで出された基本構想を、 実施可能なレベルまで詳細精密化する。 必要となるすべての要素(属性)を明確に し、各要素に具体的な値(属性値)を代入 していく。 (4)分析とは[1] 詳細のステップで属性及び属性値の定 まった代替案が、すべての制約を満足し、 かつ目的を達成しうるかを確かめる。 各評価属性の値も求める必要がある。 (4)分析とは[2] 火薬の爆発によってシリンダ部が破損して はならない。 コンピューターによる強度解析 作用する応力が定められた許容値以下と なるかチェックする。 (5)評価とは[1] 制約を満足しない 目標を達成しない 制約を満足し かつ目標を達成する 代替案 代替案 → 棄却、改良 実行可能案 評価 評価・・・複数個の実行可能案を改良するか検討し、もっ とも望ましい案を選定する。 評価属性や評価者が複数個存在する場合、評価は厄介 になる。 (5)評価とは[2] 表1.1 ‘マジックジョイントのプロトタイプ’ 代替案 重量 コスト A 9.0 40000 B 5.0 50000 作業側からすると重量が軽いほうが、 経営側からするとコストの安いほうが望ましい。 これに安全性や信頼性も絡んでくる。 (6)改良とは 非実行可能案 → 実行可能案 実行可能案 → より高い評価 にしたい 属性値(属性)の変更を行う → 改良 例 マジックジョイントの軽量化を図る。 → より高い評価が得られる。 (7)実施とは 改良を重ね、最終的に選定された案を実 施する。 また、分析の中で表面化しなかった問題が 実施後発生することがあるため「再評価」 を行う必要がある。
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