Ⅵ高齢者支援展開論

介護支援専門員実務研修受講試験準備講習会
J.Kominato
指定介護老人福祉施設サービス方法論
介護老人保健施設サービス方法論
介護療養型医療施設サービス方法論
J.Kominato
1 指定介護老人福祉施設の意義・目的
①指定介護老人福祉施設の制度上の位置
介護保険法第48条に定める施設サービスを提供
する介護保険施設の一つであり、第86条によって
老人福祉法第20条の5に規定されている特別養護
老人ホームであって特別養護老人ホームの開設者の
申請に基づき都道府県知事が指定したもの
J.Kominato
②介護老人福祉施設の目的・意義・役割
保険事故に該当し、要介護状態にある40歳以上の
要介護者が、心身の著しい障害によって常時の介護を
必要とするために、自宅で介護サービスを受けながら
生活を継続できない場合や本人が施設における生活を
希望する場合に、入所して介護サービスを受け、生活
を安定させることを目的とする。
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②介護老人福祉施設の目的・意義・役割
●
長期にわたる生活支援施設
● 自立を目指す介護サービス提供
●
自宅復帰条件整備による家庭復帰
●
ターミナルケア
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2 指定介護老人福祉施設サービス
利用者の特性
1 利用する要介護者の年齢層の拡大
2 相当の高齢者
3 心身両面での障害の重度化
4 介護保険と措置
J.Kominato
3 指定介護老人福祉施設の内容・特徴
1 指定介護老人福祉施設の利用要件と方法
要介護の認定を受け「身体上又は精神上著しい障害があ
るために常時の介護を必要とし、かつ、居宅においてこれ
を受けることが困難なもの」
★ 認定審査会の意見により市町村が施設サービスの利用
を指定。
★ 本人または家族が希望した。
★ 居宅介護支援事業者による検討の結果。
直接利用申し込み
利 用
契 約
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2 指定介護老人福祉施設サービスの内容
■ 施設サービス計画の作成・説明・同意
■ 可能な限り居宅における生活への復帰
■ 行動の自由を制限する身体抑制・拘束は基本的に禁止!
■ サービスの質と評価
利用者の生活の必要に応じた援助を多様に提供する姿勢
個別性の尊重と利用者本位のサービス提供
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施設サービス計画
介護老人福祉施設、介護老人保健施
設又は介護療養型医療施設に入所して
いる要介護者について、これらの施設
が提供するサービスの内容、これを担
当する者その他厚生省令で定める事項
を定めた計画をいう。
「介護保険法第7条第20項」
J.Kominato
介護老人福祉施設
老人福祉法第20条の5に規定する
特別養護老人ホームであって、当該特
別養護老人ホームに入所する要介護者
に対し、施設サービス計画に基づいて、
入浴、排泄、食事等の介護その他の日
常生活上の世話を行うことを目的とす
る施設をいい、・・・
「介護保険法第7条第21項」
J.Kominato
介護福祉施設サービス
介護老人福祉施設に入所する要介護
者に対し、施設サービス計画に基づい
て行われる入浴、排泄、食事等の介護そ
の他の日常生活上の世話、機能訓練、
健康管理及び療養上の世話をいう。
「介護保険法第7条第21項」
J.Kominato
4 指定介護福祉施設サービスの視点と方法
1 施設サービスの視点
 介護の私的負担からの解放
 基本事項に沿ったサービス提供
 介護サービス計画に基づく目的意識的なサービス提供
 個別介護サービスの提供
 自立支援・残存能力の活用
 自立と家庭復帰をめざす介護・援助
 在宅生活困難者への対応
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2 施設サービスの実際と方法
施設の理念、サービス内容、体制、費用等を文書にしての説明
と同意及び契約
重要事項の掲示
同意を得た施設サービス計画の作成と実施
サービス評価、モニタリング
苦情への早期対応と改善
適切な入院治療のための紹介及び3か月以内の優先的再入所
在宅復帰を前提にしたサービス計画と地域連携
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介護老人保健施設サービス方法論
1 介護老人保健施設の意義・目的
①
介護老人保健施設の創設と意義
単に収容して介護サービスを提供するだけでなく、
病医院など医療施設から家庭へ復帰するための医療、
看護・介護、リハビリテーション、生活指導などに
よって高齢者の家庭復帰を推進し、かつ家庭復帰に
伴う条件整備を支援し、在宅での生活が継続できる
ようにするもの
J.Kominato
老人保健施設の基本指針
 老人の自立を支援し、その家庭への復帰を目指すも
のでなければならない。
 明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結び
つきを重視した運営を行わなければならない。
「老人保健施設の施設及び設備、人員並びに運営に関する基準」
(昭和63年1月4日、厚生省令第1号)
J.Kominato
②
介護老人保健施設の目的
要介護者(その治療の必要の程度につき厚生省令で定
めるものに限る。)に対し、施設サービス計画に基づ
いて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓
練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うこ
とを目的とする施設
「介護保険法第7条第22項」
J.Kominato
②
介護老人保健施設の目的
施設サービス計画に基づいて、看護医学的管理の下
における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日
常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有す
る能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよ
うにするとともに、その者の居宅における生活への復
帰を目指すものでなければならない。
「運営基準、基本指針」
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1
総合的ケアサービス施設として

医療と福祉を統合したサービス提供

疾病、負傷等により、寝たきりの状態にあるもの、
またはこれに準ずる状態にある要介護認定基準の要介
護状態区分1~5の者に対し・・・

運営基準第14~21条のサービス
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2
家庭復帰施設(通過施設)として
 入所者の心身の状況、病状、その他置かれている環
境等に照らし、その者が居宅において日常生活を営む
ことができるかどうかについて定期的に検討しなけれ
ばならない
 この検討は、医師、薬剤師、看護・介護職員、支援
相談員、介護支援専門員等の従業者の間で協議しなけ
ればならない。
J.Kominato
3
在宅ケア支援施設として
 入所利用(いつでも利用できる施設)
 短期入所療養介護
 通所リハビリテーション
 退所時指導(訪問指導)
在宅生活支援のためのケ
ア指導
J.Kominato
4
地域に開かれた施設として
P503
図Ⅶ-1
J.Kominato
2 介護老人保健施設サービス利用者の特性
①
利用対象者と心身の状態
 入所利用者
介護保険被保険者で要介護1~5の人
 痴呆性疾患を持つ
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②
入退所についての決定
 利用期間
 要介護者忌避の禁止
 病状による入所不適合の場合
 定員の遵守
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3 指定介護老人保健施設の内容・特徴
①
介護老人保健施設の医療サービス
②
介護老人保健施設の看護・介護サービス
③
介護老人保健施設のリハビリテーション
④
介護老人保健施設の相談調整
⑤
介護老人保健施設はチームケアが基本
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介護療養型医療施設サービス方法論
1 介護療養型医療施設の意義・目的
療養型病床群は、主として長期にわたり療養を
必要とする患者を収容するための一群の一般病床
であり、人的・物的において長期療養患者にふさ
わしい療養環境を有する病床群をいう。
①
在宅復帰を目標にした取り組み
②
医療重視の長期療養者への対応
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2 介護療養型医療施設の利用者の特性
 急性疾患の回復期及び慢性疾患を有する高齢者
急性期対応医療機関での治療が一段落したもの
の、入院による医学的な管理(リハビリを含む)
が必要な場合や、在宅で療養生活を送っていたが、
疾病のコントロール不良や集中的にリハビリテー
ションの必要な場合など。
J.Kominato
3 指定介護療養型医療施設の内容・特徴
健康・予防への取り組み
疾病に対する医学的管理
介護サービス計画と介護支援サービス
リハビリテーション
痴呆患者への対応(P523 表Ⅶ-1)
在宅支援(訪問医療・デイケア・短期入院)
急変時の対応
ターミナルケア
J.Kominato
4 老人性痴呆疾患療養病棟の意義・目的
老人性痴呆疾患に対する精神科医療を行うための
専門病棟
5 老人性痴呆疾患療養病棟利用者の特性
痴呆疾患に伴う精神症状、問題行動を持つもの
6 老人性痴呆疾患療養病棟の内容・特徴




痴呆の診断
痴呆の治療
受容的態度と人格の尊重
痴呆高齢者の生活の質を高める
J.Kominato
おしまい。
J.Kominato