国際比較法制論A 第1回授業 2006年4月13日 阿川尚之

国際比較法制論A
第2回授業
2006年4月20日の続き
阿川尚之
8:制憲会議での議論(3)
異論と対立の続出
制憲会議での議論(3) (1/4)
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議会の権限
限定的権限を与えるか
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議員定数
大きな州と小さな州の対立
(人口に応じて定数を決めるか)
北部と南部の対立
(奴隷を計算に入れるか)
(州の数か、人口か)
制憲会議での議論(3) (2/4)
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上院議員選出方法
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下院による選出か(州の影響力排除)
州議会による選出
(修正第17条)
制憲会議での議論(3) (3/4)
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大統領選出方法
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連邦議会による選出か
人民の直接投票か
選挙人による選出
(選挙人の選出方法と選挙人の人数)
制定会議での議論(3) (4/4)
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参考文献
ジーン・フリッツ「合衆国憲法のできるまで」
 あすなろ書房
 訳:富永 星
 監修:阿川尚之
 「大学生に、
この本を読ませたい!!」
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9:憲法草案の完成
憲法草案の完成!! (1/1)
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前文
I条(立法権)
II条(執行権)
III条(司法権)
IV条(州相互の関係その他)
V条(改正手続き)
VI条(最高法規条項その他)
VII条(批准手続き)
各州代表署名
修正I条-XXVII条
10:憲法の批准をめぐる論争
憲法の批准をめぐる論争(1/4)
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憲法起草案の完成と承認(1787年9月)
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各州での批准手続き開始
批准反対派の運動
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遠い中央政府による圧制の恐れ
ナショナリストとリパブリカンの対立
フェデラリストとアンチ・フェデラリストの対立
憲法の批准をめぐる論争(2/4)
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ニューヨーク新聞紙上での論争
アレクサンダー=ハミルトン・ジョン=ジェ
イ・ジェームス=マディソンの反論
「フェデラリスト・ペーパーズ」
憲法の批准をめぐる論争(3/4)
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論争結果!!
連邦政府の創設は危険ではない
 連邦政府の創設は民主主義をむしろ強
化する
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憲法の批准をめぐる論争 (4/4)
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フェデラリスト
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大きな共和国の思想(フェデラリスト10)
権力の抑制と均衡(フェデラリスト51)
連邦制と主権の分離(フェデラリスト39)
(フェデラリストとは、合衆国憲法の下で、
邦政府を組織した連邦主義者党派。
連邦派は富裕層が多く、保守的・親英的、中央政
府の権限を強化するために憲法を広義に解釈し
た。)
11:憲法の批准と連邦政府の
発足
連邦政府発足の流れ
憲法の批准と連邦政府の発足
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9州の批准・11州の批准(1788年)
連邦政府の発足(1789年3月4日)
ジョージワシントンの初代大統領就任
(1789年4月30日)
第1回連邦議会の召集(4月)
最高裁判所の開廷(1790年2月)
権利章典の成立(1790年)
12:合衆国憲法制定と今日の
憲法問題
CONSTITUTION
憲法について考える (1/1)
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憲法とは何か
成文憲法の意味は何か
不文憲法・自然法はあるのか
憲法の正統性は何か
憲法は今日でもアメリカ国民を拘束するか
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憲法起草者の意図は尊重されるべきか
憲法の意味は変わるのか
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(修正第27条の正統性)
(残酷な刑罰の意味)
憲法の解釈はだれがするのか