経営戦略論 《第6章 経営戦略と組織》 ~ソニーの経営戦略と組織~ 3班 坂入 正崇 瀬能 友子 高見澤 紗季 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 1 もくじ 第1部 経営戦略と組織 1. 2. 3. 4. 5. 6. 1. 経営戦略と組織の適合 戦略と組織の相互浸透 経営戦略と組織構造 戦略とトップ・リーダーシップ 組織文化 まとめ 2. ①事業本部制以前の戦略 3. 5. 6. 7. 2015/10/1 ②組織 ③導入による業績の変化 カンパニー制 ①カンパニー製以前の戦略 4. 第2部 ソニーの経営戦略と組 織 ソニー会社概要 事業本部制 第6章 経営戦略と組織 ②組織 ③導入による業績の変化 ネットワークカンパニー制 NACS まとめ 参考文献 2 1.経営戦略と経営組織の適合 環境の大きな変化 戦略の重要性↑ 戦略 適合 組織 成果 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 3 2.戦略と組織の相互浸透 戦略と組織の関係とは? 【伝統的理論】分析的アプローチ 2分化 「組織は戦略にしたがう」チャンドラー[1962] 【近年の理論】プロセス論的アプローチ 相互浸透 企業が成長と存続を続けるためには、戦略と組織 は、適切な相互補強関係を持つ必要がある 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 4 3.経営戦略と組織構造‐その1 組織構造とは? • 生産、財務、販売といった役割へと職務を分割し、さらに 機能、製品、地域、市場別に部門とか事業部へと職務を 再配置し、この役割構造全般にパワーの配分を行うもの ガルブレイス=ナサンソン[1978] 様々な組織構造 • 職能別組織 • 事業部制組織 • マトリックス組織 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 5 3.経営戦略と組織構造‐その2 組織は構造を変えて、環境適応を果たす • 例、多国籍企業における組織進化 ストップフォード[1980]の発展モデル 海外売上高が50%以下で,多角化度が10%以下の場 合には海外事業部制が主である 海外売上比率と多角化度が増加するにつれ,組織構 造は別の構造を必要とする a) 地域別事業部制 b)世界市場をカバーする製品別事業部制 さらに企業活動がグローバル化すると組織は未知の 構造を必要とするようになる 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 6 3.経営戦略と組織構造‐その3 単純型 規模の増大 単純機能別型 非関連多角化 持株会社型 関連多角化 非関連多角化 集権的機能別型 関連多角化 複数事業部制型 グローバルな持株会社型 グローバルな機能別型 関連多角化 非関連多角化 グローバルな多国籍型 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 7 4.戦略とトップ・リーダーシップ① 企業 企業家 企業の大規模化・技術の高度化・環境の激化 一人の経営者によって扱えなくなってきた 組織全体の持つ戦略創出能力を引き出す力 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 8 4.戦略とトップ・リーダーシップ② 今日的トップの基本的な4つの遂行機能 a.組織への価値注入とその制度化 ・組織成員に基本的問いに答えられるような理念を提示し、 組織の末端まで浸透させる b.戦略空間の画定 ・組織の自立的戦略行動を引き出すために、戦略空間を作り上げる c.対環境バッファリング ・利害関係者の説得あるいは妥協をする d.組織学習の奨励 ・組織の中のノウハウの蓄積と学習に心を砕く トップは組織の中心で影響力がある 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 9 5.組織文化‐その1 ①組織文化とは何か 組織成員に共有された「価値観」、「信念」、 「行動規範」を言う。 ②組織文化の機能 a.判断と行動の指針 b.コミュニケーションの簡素化 c.モチベーションの基礎 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 10 5.組織文化‐その2 ③組織文化の伝承 a.儀式 b.武勇伝・伝説 c.英雄、英雄の行動(シンボリック行動) d.教育と評価システム ④組織文化の逆機能 a.知識面の弊害 b.心理的エネルギーの弊害 c.スケープゴートの生成 強力な組織文化 2015/10/1 環境の変化への対応 第6章 経営戦略と組織 11 6.まとめ 組織構造と経営戦略との関係は相互浸透的 である 組織は進化するにつれて、特性すべてを変え てゆく 組織文化とは、企業内の人々に共有されて いる見解のことである 組織文化を変えることがもっとも困難である 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 12 第2部 ソニーの経営戦略と組織 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 13 もくじ 1.ソニー会社概要 2.事業本部制 ①事業本部制以前の戦略 ②組織 ③導入による業績の変化 3.カンパニー制 ①カンパニー製以前の戦略 ②組織 ③導入による業績の変化 2015/10/1 4.ネットワークカンパニー制 5.NACS 6.まとめ 7.参考文献 第6章 経営戦略と組織 14 1.会社概要 会社名:ソニー株式会社(Sony Corporation) 設立:1946年(昭和21年) 代表執行役:会長兼グループCEO 井出伸之 社長:安藤国威 主要営業品目:オーディオ、ビデオ、カメラ、 情報・通信、半導体、コンポーネント 連結従業員数:162,000人(H16.3.3現在) 2003年度連結売上高:7兆4,964億円 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 15 2.事業本部制 ①事業本部制以前の戦略 マーケティングと生産の軽視 小企業病の克服 “ソニー・スピリット”の復活!! 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 16 ②組織 事業本部制とは? 事業分野や製品,地域をもとに複数の 自己充足制組織単位に分ける形態 メリット・デメリット •各事業本部が主体的かつ、積極的に事 業展開をできる! •会社全体としての機動力が欠如する 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 17 ③導入による業績の変化 ソニ ーの 売 上 高 と 営 業 利 益 ① 30,000 3,500 3,000 25,000 2,500 売 上 20,000 高 2,000 1,500 1,000 500 ) 0 10,000 ( ( 億 15,000 円 営 業 利 益 億 円 ) -500 5,000 -1,000 81 82 83 84 85 86 87 年度(年) 売上高(億円) 2015/10/1 88 89 90 営業利益(億円) 第6章 経営戦略と組織 18 3.カンパニー制 ①カンパニー製以前の戦略 問題発生 ビジネスのスピードに十分に対応でき なくなった。 カンパニー制 の導入 市場の変化にいち早く対応し 安定した経営を実現。 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 19 ② 組織 【組織改革】 8つのカンパニーの誕生 プレジデントという役職を設置 組織のフラット化 カンパニー自身による運営 の権限と責任の明確化!! 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 20 ③ 導入による業績の変化 ソニ ーの 売 上 高 と 営 業 利 益 ② 70,000 6,000 65,000 5,000 60,000 売 上 55,000 高 ( 50,000 億 円 45,000 4,000 2,000 ( ) 3,000 営 業 利 益 1,000 億 円 40,000 0 ) 35,000 -1,000 30,000 -2,000 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 年度(年) 売上高(億円) 2015/10/1 営業利益(億円) 第6章 経営戦略と組織 21 4.ネットワークカンパニー エレクトロニクス事業の強化・再編 1999年4月 ネットワークカンパニー ・ホームネットワークカンパニー ・パーソナルITネットワークカンパニー ・SCEI ・コアテクノロジー&ネットワークカンパニー 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 22 2004年4月 5.NACS ネットワークアプリケイション &コンテンツサービスへ (NACS) ユビキタス・バリュー・ネットワーク 構想に貢献 ・・・客それぞれのライフスタイルにあった サービスやコンテンツを提供 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 23 6.まとめ 時代に合わせて意思決定するための組 織作りが重要である 各カンパニーの自主性を最大限に発揮 する仕組みが必要である 経営トップは常にマネジメントの改革を 考えるのが仕事である 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 24 7.参考資料 西村 茂 「カンパニー制と取締役改革-ソニーの組織戦略」 松岡 健夫 「ソニー新世紀戦略」 河合 忠彦 「戦略的組織革新」 藤井 耐、松崎 和久 「日本企業のグループ経営と学習」 ソニー株式会社 URL http://www.sony.co.jp/ 2015/10/1 第6章 経営戦略と組織 25
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