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リスク解析(Risk Analysis)
リスク解析(Risk Analysis)とは、組織、体制あるいは集団が危害
(hazard)に曝された時にその状況を制御する手順。リスク解析は、リ
スク査定(risk assessment)、リスク管理(Risk management)およ
びリスクの情報交換(risk communication)の3つの要素から構成さ
れる手順である。
危害(Hazard)とは、組織、システムあるいは集団が暴露された時
に悪影響を引起す可能性がある因子または状況をいう。病原因子、物
理的因子、化学的因子、自然災害、交通事故、・・・
リスク(Risk)とは、危害因子に暴露されることによって特定の条件
下で引起される組織、システムあるいは集団における悪影響の発生
確率と起こり得る重大性をいう。
科学に基づく政策決定
家畜は国際獣疫局(OIE)、食品はCodex委員会が、輸出入を介した伝染病等
の拡大を防ぐ検疫措置を決める際に用いている方法である。この方法はHACCPを
汎用化したものであり、種々の事業体も採用できる。たとえば、酪農家が経営改善を
図るために牛の様々な傷病の制御を検討する際にも使える。経営上優先的に対策
を講ずべき傷病を拾い上げて、そのリスクを軽減する方策を科学的に立案できる。
経営上最も問題となっている傷病は何なのかを特定することから始まる。
リスク査定(Risk Assessment)とは、リスク解析手順の最初の要
素であり、危害の特定( Hazard identification )、危害の特性解明
(hazard characterisation)、暴露査定(Exposure assessment)
およびリスクの特性解明(risk characterization)の4つの段階からな
る。付随する不確実性の特定を含み、特定の危害因子への暴露に続
く、当該因子に固有の特性および特定の対象の特性を考慮に入れて、
対象となる特定の組織、体制あるいは集団に対するリスクを計算また
は推定することを意図した手順である。
リスクの特性解明とは、特定の曝露状態の下で、組織、システムま
たは集団における当該因子の既知または可能性がある悪影響の発生
確率と重大性を、付随する不確実性を含めて、定性的(可能ならば定
量的)に判定することをいう。
重大な死廃事故が起きていないが産乳量が標準を下回っている酪農家は、経産
牛の更新、分娩間隔、飼料給餌法、乳房炎など様々な要因を検討し、群全体の産
乳量を抑制している原因を特定する。それには、その地域の優良事例を参考に、PL
テストや乳業会社の受入れ検査データ、ボディーコンディションスコアー、受胎期間、
などのデータを整理して、産乳量との関係を吟味する。潜在性乳房炎の疑いが強い
となった場合、その原因菌とともに、畜舎衛生、作業員による搾乳衛生などのリスク
要因を検討し、改善すべき事項を特定する。
リスク管理(Risk Management)は、法的およびそれ以外の対応
の選択肢の作成、解析および比較を行い、その危害に対する適切な
法的対応を選んで実施するため、危害と関連するリスク査定の情報を
持って、政治的、社会的および技術的な要素の検討を含む意思決定
の手順である。
リスク管理は、リスク評価( risk evaluation )、選択肢の評価
(Option evaluation)、実施(Implementation)およびリスクの定期
調査と見直し(Monitoring and Review)の過程からなる。
リスク評価(Risk Evaluation)とは、当該因子によってもたらされる
便益の重大性とともに、暴露によって懸念または影響を受けるシステ
ムに対する特定された危害および推定されたリスクの重大性を判定す
る複雑な過程を含め、当該因子への暴露のリスクと便益の定性的ま
たは定量的な関係を確立する手順である。リスク評価はリスク・便益
評価と同義である。
畜舎衛生はまずまずだが、黄色ブドウ球菌等が多く、搾乳衛生に問題があると
なった場合、推奨されている搾乳手順から逸脱している点を拾い上げる。これには
従業員を含めた検討によって、改善方法の選択肢を見つけ出すことが必要である。
搾乳前後の消毒や過搾乳が問題であるとしたら、従業員の作業量が重すぎて手が
回らない状況になっていることもあり得るだろう。
リスクの情報交換(Risk communication)とは、リスクの査定者、
管理者、利害関係者、学術界、報道関係者ならびに一般国民との間
における健康や環境のリスクに関する双方向性の情報交換である。
リスクの情報交換の原則
影響を受ける可能性がある利害関係者から危害とリスクに関する
情報と選択肢をリスク解析中に集め、リスク査定の結果と提案された
リスク管理措置を関連の意思決定者および利害関係団体と情報交換
する過程である。それは多次元で反復的な過程であり、理想的には、
リスク解析過程の開始と同時に始め、全ての過程を通して続けなけれ
ばならない。
開かれた、継続的で透明性のある情報交換でなければならない。
利害関係者には、所轄官庁、業界団体、生産者および消費者団体
などを含む。
専門家による相互評価(Peer review)は、科学的批判を受入れて、
データ、情報、方法および仮定が入手可能な最高のものであることを
確保するためのリスクの情報交換の要素である。
乳業会社や従業員を含めたリスクの情報交換は、問題の所在の発見と解決方
法の策定に不可欠であり、酪農家の経営能力を高める要点である。
リスク解析
(Risk Analysis)
危害の特定
Hazard Identification
リスク査定
リスク管理
(Risk assessment)
(Risk management)
散布査定
(Release assessment)
暴露査定
(Exposure assessment)
結果の査定
(Consequence assessment)
リスクの推定
(Risk estimation)
リスクの評価
( Risk evaluation)
選択肢の評価
(Option evaluation)
実施
(Implementation)
定期調査と見直し
(Monitoring and review)
リスクの情報交換
Risk Communication
リスクの情報交換
リスク査定
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質
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リスク制御
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手
順
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リスク吟味
容認不可
リスク管理の手法
典型的な品質のリスク管理過程の概要
WHO GUIDELINE ON QUALITY RISK MANAGEMENT
事
態
の
検
証