教員研修用: Excelの利用 2007年度 夏の研修講座 情報工学研修講座 Excelで多忙な校務を効率UP!! 藤沢市教育文化センター 湘南工科大学 共催 2007.8.9(木) 14:30~17:00 10(金) 14:30~17:30 湘南工科大学 1312教室 二見 尚之 1 ■ Excelを用いてデータ処理をする 基本的なスキルを実習します ■次の4項目を取り上げます. 1. 名簿を作る. 2. 〃 のデータを使って,出席簿や連絡網, 個人記録表を作る. 3. 成績処理 4. 会計報告書を作る. ■練習用のファイルは3つ: 2007実習.xlsと2007実習-個人記録.xls 補足.xls ☆ この3つのファイルには,実習で必要となるデータを入 力してあります. 2 宜しくお願い致します。 ☆ Excelのヴァージョンには幾つかありますが, 共通する基本的なことを取り上げます. ・資料 ・・・ Excel2000 ・実習で使用 ・・・ Excel2002 ☆ まわりくどい処理の仕方をする所, 同様の処理をする所 がありますが,ご了承下さい。 ☆ まず,MS-Excelの機能や名称を確認しましょう. 3 MS-Excel について、 確認しておきましょう 表計算ソフトの1つです。 2次元の作業用の表(ワークシート)に、 データを入力し、様々な処理を 行うことができます。 ・ワークシートを複数持てます。 ・ワークシート間,あるいは,Excelファイル間のデータの参照ができます。 4 Excelは表計算ソフトの代表的なものの1つ 主な機能 •データの入力・編集・保存・読込み: 文字,数値,日付,式,など •計算: +,-,*,/,=,関数などを使って,計算.自動計算. •表での表現: 行と列に,文字飾り,色,網掛け,など • 集計: 和,度数,クロス集計,など • グラフ化、並べ換え(ソート)、特定データの抽出・表示: 棒グラフ,昇順・降順,フィルタ,など • 印刷: ヘッダ・フッタや枠線を付ける, 大きな表を1枚に, 行列のタイトルを付ける,など • 他ソフトとの連携: WPや他の表計算ソフトとのやり取り • データ分析など。 5 主な名称 数式バー メニューバー (アクティブセルの内容を表 示) ツールバー アクティブセル (編集対象と なっているセル) ワークシートウィンドウ セル (列番号+行番 号の形式でセル の番地を表す) シート選択タブ 6 Tipsのいくつか • • • • 1行に1件を入力しましょう。 項目名を付けましょう. なるべく項目を分けましょう。 処理を行ったら,幾つかのデータをピックアップして, 検証を必ずしましょう. • コピーなどするときは,番地の参照方法を意識して. (セルの相対参照か,絶対参照かを確認) 分からなくなったら,まず「ヘルプ」を利用しましょう. (メニュー-「ヘルプ」-「MicroSoft Exel ヘルプ」) • * WWWへ検索してみるのも1つの方法です. 7 1.1 実習用の文書 (既存ファイル)を“開く” 1.2 文字の種類,太さ, 大きさ等を変える 1.3 元に戻す/もう一度 1.4 文書の保存/開く 1.5 列幅,行高さの変更 1.6 セル内での配置 1.7 見出し,長い文章を見 易く...セル結合,改行 1.8 枠をつける[罫線] ■ここでは,基本的に数字は順序を, 英字は並列を表すことにします. 1.9 入力 (1)連続データの入力 -オートフィル(2)氏名の入力 (3)フリガナを表示 ・・・PHONETIC関数 (4)郵便番号を使って, 住所を入力。 (5)郵便番号を表示 ・・・PHONETIC関数 全角を半角に ・・・ASC関数 (6)番地の入力 ・・・ セル書式 8 1.10 ウィンドウよりも大きい 表 …ウィンドウ枠の固定 1.11 行や列の コピー/挿入/削除 1.12 2つのExcelのシートや 文書を同時に見る 1.13 印刷 1.14 (1)操作対象について (2)入力中に,英字の先頭 が大文字になって困るな ど。 ・・・オートコレクト機能 (3)セルの行と列を 入れ替える (4)「( 名)」の形式で表示 する ・・表示形式 (5)表を見やすく ・・・オートフォーマット 9 2.1 出席簿作り (1) ワークシートの挿入 (2) 式による参照 (3) 別シートにあるセルの 参照 (4) 枠を付けたり, 列の幅を調節 (5) 「式」について (6) [注意: セルの番地] 2.2 (1) (2) (3) 連絡網作り VLOOKUP関数 セルのコピー&ペースト 「関数」について 2.3 個人記録表 ・・・シートのコピー 3.1 会計の合計 ・・・SUM関数 3.2 収支表の作成 4.1 成績の平均点など 4.2 5段階表示 4.3 ソート(並べ換え) [補足] 様式に沿った 文書作成について 10 文字飾りの例 (1) 使用するボタンを示す (2) 「太字」にする手順を示す (3) 元に戻す手順を示す 11 1.2 文字の種類,太さ,大きさ等を変える ■フォントの種類 ■大きさ ■太字、斜体、下線、色 ■ 方法 (a)簡単には、 ツールバーから (b)細かい設定は, メニューから,「書式-セル」で。 12 (1) やってみましょう ~ 太字 (a) 「安久津 義則」を太字にしましょう. ①セルB3をクリック ・・・ 操作対象を指定 ② をクリック 13 (1) やってみましょう ~ 戻す(直前の操作を取り消す) (b) もう一度 をクリックしてみて下さい. ~元にもどりましたね. 他に,戻す方法には, a) 「編集」ー「元に戻す~」 ① ② b) Ctrl + Z 14 (2) やってみましょう ~ フォント (a) 「安久津 義則」を「MS Pゴシック」にしましょう. ①セルB3をクリック ・・・ 操作対象を指定 ② をクリック ③ ここをクリック [「P」付きは文字幅が可変, 付いて無いのは等幅] (b) 戻す方法は, a) 「編集」-「元に戻す~」 b) Ctrl + Z フォントは,パソコンやプリンタによって異なる場合があります 15 操作対象の指定方法 ~ セルの場合 ■ 1つのセル … 当該のセルをクリック ■ 複数のセル ■隣り合った(連続した)セル … ドラッグする ■とびとびのセル … Ctrlキーを押しながら,当該セルをクリック ■ 行 ■ 列 … 行番号をクリック … 列番号を 〃 16 • 操作には,幾つかの方法がある. – 使い易い方法 – 覚えやすい方法 – 便利な方法 – など を示せたら... 17 1.3 元に戻す/もう一度 (a) 戻すには, a) 「編集」ー「元に戻す~」 ① ② b) Ctrl + Z (b) もう一度同じことをするには a) 「編集」ー「繰り返し~」 b) Ctrl + Y 18 • Excelでの規定値の例 – ここでは,文字の配置 • 変更方法 – 簡易的な方法 – 細かく指定する方法 19 1.6 セル内での配置 • セルに入力されているデータの横の表示位置 [左寄せ、中央揃え、右寄せ]を設定します。 ☆Excelでは、入力すると、自動的に 文字は左寄せ、 数値は右寄せ、 に配置されます。 ■ 数字を文字として扱うには、 「‘」を入力してから数字を入力します。 (注)数値ではないので,算術演算はできません. 20 (a) 横の配置は のいずれかのボタンを クリックする 左寄せ 中央揃え 右寄せ (b)「書式-セル-配置」の「横位置」で指定します. ☆ 縦位置は、(b)で、「縦位置」で指定します。 21 やってみましょう: セルの中で、改行<1> (1) 結合するセルの範囲を指定します ここでは、 A44:D44 をドラッグして指定します。 (2)「結合」「中央配置」 を指定します。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 22 • 関数があること – 関数を使うと,多少柔軟な処理ができること – 関数の使い方 – 関数のネスト • 自動計算機能があること • 練習 – あらかじめ,練習用のデータを用意して, – 手順をし, – 練習してもらう. 23 1.9(3) フリガナを表示 ・・・ PHONETIC関数 C11,C12には,次の関数を入力してあります. それで,B11,B12に氏名が入力されたと同時に, かなが表示されました (Excelの自動計算機能) ■ PHONETIC関数 「= PHONETIC(セル番地)」 指定のセルに入力した文字の日本語変換前の「かな」 を表示します。 練習: ①セルC13に, 「=PHONETIC(B13)」を入力しましょう。 ②オートフィルで, 24 C42まで,この式をコピーしましょう。 1.9(5b) 郵便番号を表示,全角を半角に. ・・・ PHONETIC, ASC関数 ■ 1.9(5b) で,全角になってしまった場合. ASC関数で,全角文字を半角文字に変換することができ ます. 形式は,「ASC(変換対象)」です. 変換対象には, 文字でも,セル番地,関数などを記述できます. 練習 ・ セルD3に,「=ASC(PHONETIC(E3)」 を入力して下さい。 25 操作上の注意 26 注 意 ! (a) 記憶させたのを、貼り付けるときに、 ④「②で記憶させたものを挿入」でなく、 「編集-貼り付け」 や、 右ボタンで、「貼り付け」、 をすると、 貼り付け先の列やセルを 上書きしてしまいます。 (既入力のデータが消えます) (b) 記憶させたものは、1回操作すると、無効 になります。 ・・・ メニューには、「コピーしたセル」などは表示されません。 27 • ちょっと複雑な関数を使う前の練習 – ワークシート形式で, 関数を完成させる. 28 VLOOKUPを使う前に,下線部を埋めましょう (検索値と一致するデータを見つける場合) 1)検索値のセル番地 → ① 2)検索先の範囲 → : [形式]範囲の左上端のセル番地:右下端のセル番地 絶対番地では→② $ $ :$ $ 3)返す値が入力されている列は左から③ 番目. 4)この①~③の値を,下の式にあてはめましょう =VLOOKUP(①,②,③,FALSE) =VLOOKUP( , : , ,FALSE) *検索先は,なるべく,唯一の値で,昇順に並べ換えておく. 29 練習 =VLOOKUP( , : , ,FALSE) 30
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