ESH DATABANK 環境マネジメントシステム ISO14001:2004要求事項 1 ESH DATABANK 序文 組織の環境パフォーマンスが、法律上及び方針上 の要求事項を満たし続けることを保証する 従来の“レビュー”・“監査”だけでは不十分 体系化されたマネジメントシステムの中で実施、 かつ全経営活動と統合したものにする必要 2 ESH DATABANK 序文 継続的改善 環境方針 ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄﾚﾋﾞｭｰ 点検 計画 実施及び運用 ISO14001の環境マネジメントシステムモデル 3 ESH DATABANK 序文 認証／登録または自己宣言が目的 法規制の遵守、継続的改善に関する要求を規定 パフォーマンスに関する無制限の要求を規定しない 経済的に実行可能な最良利用可能技法の適用を推 奨 他のマネジメントシステムの統合は可 既存のマネジメントシステム要素を含んでも可 4 ESH DATABANK 1 適用範囲 組織が，管理でき、影響力を及ぼすことができ る環境側面に適用する。 次の組織に適用可能 EMSを確立、実施、維持、改善する 環境方針との適合を自ら確信する 適合を他者に示す 外部審査登録を求める 自己宣言する 5 ESH DATABANK 2 引用規格 現時点ではなし 3 定義 （要求事項の中で解説） 6 ESH DATABANK 3 定義 要求事項の中で解説 7 ESH DATABANK 4.1 一般要求事項 組織は，環境マネジメントシステム（EMS）を確 立し，文書化し，実施し，維持し，継続的に改 善し，どのようにしてこれらの要求事項を満た すかを決定すること。 組織は，EMSの適用範囲を定め，文書化する こと。 8 ESH DATABANK 4.2 環境方針 トップは，環境方針を定め，環境方針が次の 事項を満たすことを確実にすること。 活動，製品及びサービスの，性質，規模及び環境 影響に対して適切である。 継続的改善及び汚染の予防に関するコミットメント を含む。 関連する環境の法規制，及び組織が同意するそ の他の要求事項を順守するコミットメントを含む。 環境目的・目標の設定，レビューのための枠組み を与える。 9 ESH DATABANK 4.2 環境方針 (2) 文書化され，実行され，維持される。 組織で働く又は組織のために働くすべての人に周 知される。 一般の人々が入手可能である。 10 ESH DATABANK 4.3.1 環境側面 組織は，次の事項にかかわる手順を確立し，実施 し，維持すること。 EMS適用範囲内の活動，製品及びサービスについて組 織が管理できる及び影響を及ぼすことができる環境側 面を特定する。（計画された若しくは新規の開発，新規 若しくは変更された活動，製品及びサービスも考慮に入 れる） 環境に著しい影響を与える又は与える可能性の側面 （著しい環境側面）を決定する。 この情報を文書化し，常に最新のものしておくこと。 EMSを確立，実施，維持するうえで、著しい環境側 面を確実に考慮に入れること。 11 ESH DATABANK 環境側面・環境影響とは 活動，行為・・・ 洗車 環境側面 ・・・ 洗車排水の排出 環境影響 ・・・ 河川の汚染 側面を洗い出して影響を評価 「著しい環境側面」を選定する 12 ESH DATABANK 4.3.2 法的及びその他の要求事項 組織は，次の事項にかかわる手順を確立し， 実施し，維持すること。 環境側面に適用可能な，法的要求事項及び組織 が同意するその他の要求事項を特定し，参照する。 これらの要求事項を組織の環境側面にどのように 適用するかを決定する。 EMSを確立，実施，維持するうえでこれらの要 求事項を確実に考慮に入れること。 13 ESH DATABANK 4.3.3 目的，目標及び実施計画 組織内の関連する部門及び階層で，文書化され た環境目的及び目標を設定し，実施し，維持する こと。 目的及び目標は測定可能であること。汚染の予防， 法的及びその他の要求事項の順守，継続的改善 に関するコミットメントを含めて，環境方針に整合し ていること。 目的及び目標を設定，レビューするにあたり，法 的及びその他の要求事項，著しい環境側面を考 慮に入れること。技術上の選択肢、財務上，運用 上及び事業上の要求事項，並びに利害関係者の 14 見解も考慮すること。 ESH DATABANK 4.3.3 目的，目標及び実施計画 (2) 目的及び目標を達成するための実施計画を 策定し，実施し，維持すること。 実施計画は次の事項を含むこと。 部門及び階層における，目的及び目標を達成す るための責任の明示 目的及び目標達成のための手段及び日程 15 ESH DATABANK 4.4.1 資源、役割、責任及び権限 トップは，EMSの確立，実施，維持及び改善に 不可欠な資源を確実に利用できるようにする こと。（資源：人的資源，専門的な技能，インフラスト ラクチャー，技術，資金を含む） 効果的なEMS実施のための役割，責任及び 権限を定め，文書化し，かつ周知すること。 16 ESH DATABANK 4.4.1 資源，役割，責任及び権限 (2) トップは，管理責任者（複数可）を任命すること。 管理責任者は、次の事項に関する役割，責任 及び権限を，他の責任にかかわりなくもつこと。 EMSが確立され，実施され，維持されることを確実 にする。 改善のための提案を含め，レビューのために，トッ プにEMSのパフォーマンスを報告する。 17 ESH DATABANK 4.4.2 力量，教育訓練及び自覚 組織は，特定された著しい環境影響の原因と なる可能性をもつ作業を実施するすべての人 が，適切な教育，訓練又は経験に基づく力量 をもつことを確実にしなければならない。これ に伴う記録を保持すること。 組織は，教育訓練のニーズを明確にすること。 ニーズを満たすために，教育訓練又はその他 の処置をとること。これに伴う記録を保持する こと。 18 ESH DATABANK 4.4.2 力量，教育訓練及び自覚 (2) 組織で働く人々に，次の事項を自覚させる手 順を確立し，実施し，維持すること。 環境方針及び手順並びにEMSの要求事項に適合 することの重要性， 顕在又は潜在の環境影響，及び各人の作業改善 による環境上の利点， EMSの要求事項との適合を達成するための役割 及び責任， 規定された手順から逸脱した際に予想される結果。 19 ESH DATABANK 4.4.3 コミュニケーション 環境側面及びEMSに関して次の手順を確立し， 実施し，維持すること。 階層及び部門間の内部コミュニケーション 外部の利害関係者からの関連するコミュニケー ションについて受付け，文書化し，対応する。 著しい環境側面について外部コミュニケーショ ンを行うかどうかを決定し，その決定を文書化 すること。外部コミュニケーションを行うと決定 した場合，外部コミュニケーションの方法を確 立し，実施すること。 20 ESH DATABANK 4.4.4 文書類 EMS文書には次の事項を含めること。 環境方針，目的及び目標 EMS適用範囲の記述 EMSの主要な要素，それらの相互作用の記述，関 係する文書の参照， 規格が要求する記録を含む文書 組織が必要と決定した記録を含む文書 21 ESH DATABANK 4.4.5 文書管理 EMS及び規格で必要とされる文書は管理する こと。 組織は，次の事項にかかわる手順を確立し，実 施し，維持すること。 発行前に文書を承認する 文書をレビューする。必要に応じて更新し，再承認する 文書の変更の識別及び現在の改訂版の識別を確実に する 適切な版が必要に応じて使用可能であることを確実に する 文書が読みやすく、識別可能であることを確実にする 必要な外部文書を明確にし、配付管理する 廃止文書の誤使用を防止する。適切に識別する 22 ESH DATABANK 4.4.6 運用管理 組織は、次に示すことによって、個々の条件の 下で確実に運用が行われるように，その環境 方針，目的及び目標に整合して特定された著 しい環境側面に伴う運用を明確にし，計画する こと。 文書化された手順がないと環境方針並びに目的及び 目標から逸脱するかもしれない状況を管理するために 文書化された手順を確立し，実施し，維持する その手順には運用基準を明記する 用いる物品及びサービスの特定された著しい環境側 面に関する手順を確立し，実施し，維持すること。供給 者に適用可能な手順及び要求事項を伝達する 23 ESH DATABANK 4.4.7 緊急事態への準備及び対応 環境に影響を与える可能性のある潜在的な緊 急事態及び事故を特定し、対応するための手 順を確立し，実施し，維持すること。 顕在した緊急事態や事故に対応し，それらに伴 う有害な環境影響を予防又は緩和すること。 緊急事態への準備及び対応手順を定期的，ま た緊急事態発生後にレビューし，改訂すること。 実施可能な場合には，そのような手順を定期的 にテストすること。 24 ESH DATABANK 4.5.1 監視及び測定 著しい環境影響を与える可能性のある運用の かぎ（鍵）となる特性を定常的に監視及び測定 するための手順を確立し，実施し，維持すること。 この手順には，パフォーマンス，適用可能な運 用管理，並びに環境目的・目標との適合を関し するための情報の文書化を含めること。 校正された又は検証された監視及び測定機器 が使用され，維持されていることを確実にし，こ れに伴う記録を保持すること。 25 ESH DATABANK 4.5.2 順守評価 適用可能な法的要求事項の順守を定期的に 評価するための手順を確立し，実施し，維持 すること。定期的な評価の結果の記録を残す こと。 同意するその他の要求事項の順守を評価す ること。上記の手順に組み込んでもよい。 26 ESH DATABANK 4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置 顕在及び潜在の不適合に対応、並びに是正・ 予防処置を取るための手順を確立し，実施し， 維持すること。手順には次の事項を定める。 不適合を特定し，修正し，環境影響を緩和するための 処置をとる 不適合を調査し，原因を特定し，再発を防ぐための処 置をとる 不適合を予防するための処置の必要性を評価し，発 生を防ぐために立案された適切な処置を実施する とられた是正・予防処置の結果を記録する とられた是正・予防処置の有効性をレビューする 27 ESH DATABANK 4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置 (2) とられた処置は，問題の大きさ，生じた環境影 響に見合ったものであること。 いかなる変更もEMS文書に確実に反映するこ と。 28 ESH DATABANK 4.5.4 記録の管理 EMS及び規格への適合並びに達成結果を実 証するのに必要な記録を作成し，維持すること。 記録の識別，保管，保護，検索，保管期間及 び廃棄のための手順を確立し，実施し，維持す ること。 記録は，読みやすく，識別可能で，追跡可能な 状態を保つこと。 29 ESH DATABANK 4.5.5 内部監査 次の事項を行うために，あらかじめ定められた 間隔でEMSの内部監査を確実に実施すること。 EMSについて次の事項を決定する。 この規格の要求事項を含めて，環境マネジメント のために計画された取決め事項に適合している かどうか 適切に実施され，維持されているかどうか 監査の結果に関する情報をトップに提供する。 30 ESH DATABANK 4.5.5 内部監査 (2) 監査プログラムは，当該運用の環境上の重要 性及び前回までの監査の結果を考慮に入れ て，計画され，策定され，実施され，維持され ること。 次の事項に対処する監査手順を確立し，実施 し，維持すること。 監査の計画及び実施，結果の報告，並びにこれに伴う 記録の保持に関する責任及び要求事項 監査基準，適用範囲，頻度及び方法の決定 監査員の選定及び監査の実施においては， 監査プロセスの客観性及び公平性を確保する こと。 31 ESH DATABANK 4.6 マネジメントレビュー トップは，EMSが，引き続き適切で，妥当で，有 効であることを確実にするために，あらかじめ 定められた間隔でEMSをレビューすること。 レビューは，環境方針，環境目的・目標を含む EMSの改善の機会及び変更の必要性の評価 を含むこと。 レビューの記録は，保持されること。 32 ESH DATABANK 4.6 マネジメントレビュー (2) マネジメントレビューへのインプットは，次の事 項を含むこと。 内部監査結果，法的及びその他の要求事項の順守評 価結果 苦情を含む外部の利害関係者からのコミュニケーション 環境パフォーマンス 目的・目標の達成程度 是正処置及び予防処置の状況 前回までのレビュー結果に対するフォローアップ 環境側面に関係した法的及びその他の要求事項の進 展を含む，変化している周囲の状況 33 ESH DATABANK 4.6 マネジメントレビュー (3) マネジメントレビューからのアウトプットには，継 続的改善へのコミットメントと首尾一貫させて， 環境方針，目的・目標及びその他のEMSの要 素へ加え得る変更に関係する，あらゆる決定及 び処置を含むこと。 34
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