サンテクノ技術セミナー 高周波技術入門 講座テキスト その3 平成18年6月30日 3.電子回路 無線機器での電子回路の使われ方 信号の増幅 信号の発振 周波数の変換 変調、復調 その他(制御、波形生成等) 3.電子回路 トランシーバーの定格例 送信出力 144/430MHz帯5~50W 変調方式 FMリアクタンス変調、SSB平衡変調 スプリアス発射強度 -60dB以下(144/430MHz帯) キャリア抑圧比 40dB以上 不要側波帯抑圧比 40dB以上 受信方式 144MHz帯 SSB/CWシングルスーパーヘテロダイン 144MHz帯 FMダブルスーパーヘテロダイン 受信感度 SSB/CW:-19dBμ以下/FM:-15dBμ以下 選択度 SSB/CW:2.3kHz (-6dB)以上/4.2kHz(-60dB)以下 FM:15kHz(-6dB)以上/30kHz(-60dB)以下 低周波出力 2.0W以上(8Ω、10%歪時) 3.電子回路 増幅回路 ic Ai h fe ib vO ic RL h feib RL h fe RL Av vI hieib hieib hie 3.電子回路 3.電子回路 帰還回路 v1 vi v2 A vf β 帰還回路全体の利得G は G =A/(1-Aβ) |1-Aβ|>1ならばG はA より小さくなる。これを負帰還という。 |1-Aβ|<1ならばG はA より大きくなる。つまりもとの増幅器より 増幅率が高くなる。これを正帰還という。 3.電子回路 発振回路(コルピッツ) Z Z = (1 - ω2LC2) / {jω(C1+C2-ω2LC1C2)} 分圧の法則から、 β = {Z / (R+Z)}・{1/jωC2 / (jωL + 1/jωC2)} = 1 / { jω(C1+C2ω2LC1C2)R + 1 - ω2LC1 } またA = -R2/R1なので、まず周波数 条件から、C1+C2-ω2LC1C2 = 0 →ω = √{(C1+C2) / LC1C2} このとき、電力条件から、 Re(Aβ) = (R2/R1)・(C1/C2) = 1、つまり R1C2=R2C1 3.電子回路 発振回路(ハートレー) 周波数条件から ω=1/√{(L1+L2)C} 電力条件から (R2/R1)・(L1/L2)=1 つまりR1L2= R2 L1 3.電子回路 周波数変換回路(ミキサ) 半導体素子が持つ非線形特性を利用して周波数変換を行う。 ダイオード(受動素子) を用いたパッシブ・ミキサ(Passive Mixer) とトランジスタ,FET (能動素子)を用いたアクティブ・ミキサ(Active Mixer)がある。 3.電子回路 変調回路(AM:振幅変調) 3.電子回路 vm=(Vc +Vs cos st)cosωc t=Vc (1+mcos st)cosωc t ここでm=Vs/V=(A-B)/(A+B)を変調度と言う。 上式を変形すると 3.電子回路 復調回路(AM:振幅変調) 3.電子回路 変調回路(FM:周波数変調) 上段の可変コンデンサは 下段の点線部で実現され 発振周波数が変化するこ とで周波数変調が実現さ れる。C=kvs(t) 3.電子回路 信号波vs、搬送波vcを以下とすると 変調波は 3.電子回路 復調回路(FM:周波数変調) フォスターシーレー周波数 弁別回路 3.電子回路 分布定数回路 3.電子回路
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