ESH DATABANK ISO14001の構築の手引き 経営に役に立つ環境マネジメントシステム を構築するために 1 ESH DATABANK はじめに ISO14001は大流行 皆さんの疑問 認証取得にはお金が掛かるの? 書類ばかり増えるの? 環境影響評価って難しいの? 経営的なメリットはないのでは? 経営に役に立つシステム構築のポイントとは 2 ESH DATABANK 考えるべきこと ISO14001の3つの柱 絶対にしてはいけないこと システム構築のポイント ISO要求事項の解釈 14001 18000 900 0 OHS Q E 環境 経営 システ ム 3 ESH DATABANK ISO14001の3つの柱 4 ESH DATABANK ISO14001の3つのポイント 継続的改善 経営のツール 法令の遵守 リスクマネジメント 5 ESH DATABANK ISOは経営のツール 経営者が方針を出せば 報告される 計画し 実施及び運用し 内部監査して 点検及び是正処置を講じ 経営者は居ながらにしてマネジメントできる 6 ESH DATABANK 紙・ごみ・電気から脱却しよう 紙・ごみ・電気では経営の役に立たない 信じられますか? 産業廃棄物最終処分会社の事例 環境目的 「資源の節約」 環境目標 「トイレの手拭ペーパーの削減」 認証は取得できても効果は低い 7 ESH DATABANK 好事例 大手スーパー 一番の環境影響は食品の売れ残り ⇒ どうすれば売れ残りを減らせるかに注力 発注方法の改善(売り上げ予想の精度アップ) 適正な在庫管理への改善 売れ残りの有効利用 売り上げに直結 8 ESH DATABANK 好事例 県立工業高校 工業高校の役割とは?を熟慮 ⇒ 環境に配慮できる生徒を世の中に送り出すこと 環境目的:グリーンエンジニア(教頭先生の造語)を 育てよう 諸先生が授業に環境問題を織り込む。 組織の存在意義と一致 9 ESH DATABANK ISOはリスクマネジメントのツール もし、紙・ごみ・電気の削減でよいなら 4.4.3 コミュニケーション 4.4.7 緊急事態への準備及び対応 は、必要ではない 10 ESH DATABANK リスクマネジメントの重要性 たとえば 環境マネジメントプログラムによる改善 産業廃棄物の削減 ○百万円 VS リスクの管理不良 化学物質による土壌汚染対策費 ○億円 大切なのはどっち? 11 ESH DATABANK 絶対にしてはいけないこと 他社のシステム・マニュアルを真似すること コンサルタントに丸投げすること 既存のシステム(ISO9000を含む)を無視す ること システムを業務から乖離させること 一部の担当者だけで構築すること 駄目な審査登録機関(審査員)を使うこと 12 ESH DATABANK こんなコンサルタントはNG 規格の解釈があいまい 経営感覚が不足 コミュニケーション能力が不足 過大文書を要求 高圧的で人の話を聞かない 契約があいまい 不当に高いコンサルフィーを要求 名プレーヤー ≠ 名コーチ コンサル会社だけではなく担当個人の評価も必要 13 ESH DATABANK こんな審査員はNG ISO規格の不理解 高圧的で人の話を聞かない ささいなことにこだわる(木を見て森を見ず) 冷静さがなく、すぐに感情的になる コミュニケーション能力が不足 時間にルーズ 文章力が欠如 14 ESH DATABANK こんな審査員に審査されたい ISO要求事項の完璧な理解 被審査側の意見を十分に聞く態度 文書表現能力および説得力 被審査側の業務の十分な理解 時間管理の徹底 審査員の役目は規格への適合を確認すること 15 ESH DATABANK システム構築のポイント 16 ESH DATABANK 経営者の明確な意思表明 何のために取得するのかを明確に 経営体質の強化 他社との差別化 顧客の要求 全従業員に周知徹底を キーパーソンの選定 目標期限の明確化 ISOはトップダウン 17 ESH DATABANK 構築及び認証取得体制の整備 環境管理責任者の指名 プロジェクト事務局の選任 ISO9000関係者の関与 コンサルタントの要否判断・選定 人材・ノウハウは足りている? 範囲は? 誰に? 最も大切なのは経営層の関与 18 ESH DATABANK 審査登録機関の選定 同業種の審査経験の有無 規格の解釈の確認 審査員の質 ブランド力 審査費用 審査員(審査機関)はイコールパートナー 19 ESH DATABANK 認証取得範囲の決定 「何のために取得するのか」と関連 著しい環境側面を落とさない 組織 製品 取りやすさではなく経営への寄与で判断する 20 ESH DATABANK 規格の完全理解と現状分析 ISO要求事項の理解 規格の解釈 自社への適用 顧客の要求 現状の把握 業務内容 環境影響 適用法令 過去の事故例 21 ESH DATABANK ギャップアナリシス ISO要求事項の理解 現状の把握 取り組むべき課題が明確に 22 ESH DATABANK ISO要求事項と構築のポイント 23 ESH DATABANK 環境方針の決定 ISOを経営の中でどう位置づけるかを決定 する最も重要なプロセス (自社は環境とどうかかわるのか) 経営方針のひとつと考える 他社の真似は絶対にしない キーパーソンの意見を結集する 道標ができればあとは進むだけ 24 ESH DATABANK 環境影響評価の実施 点数法にこだわる必要なし インプット、アウトプットの大きさを点数化する評価手 法を導入している事例が多いが、経営的に意味が あるとは言えないケースが多い 点数法は欧米ではむしろ特殊 リーズナブルで管理しやすい評価を採用する 認証機関への確認が必要な場合も 法的その他の要求事項も同時に調査 25 ESH DATABANK 環境影響評価の事例 法規制の適用はあるか YES 環境方針に関連が深いか YES 過去に事故・クレームがあるか YES 有害?資源の無駄? YES 著 し い 環 境 側 面 点数法にこだわらない 26 ESH DATABANK 環境影響評価の実施 大切なのは、組織または個人の仕事が環 境とどうかかわっているのかを認識するこ と リスクを評価しなければ意味がない ここが理解できないと全部ダメになる 27 ESH DATABANK 法的・その他の要求事項の特定 特定の対象 環境関連法令(大気・水質・廃棄物等) 自治体の条例・要綱等 住民や漁業組合等との協定 業界の規範等 特定の方法 インターネット(官庁ホームページ等) 差し替え式法令集 自治体の説明会参加、発行資料入手 関係官庁に確認することが早道 28 ESH DATABANK 目的・目標・プログラム 環境方針の実現計画 経営への寄与を考慮 出来る限り数値で 5W1Hを明確に 全員が参画できるよう配慮 できるだけ多くの人を参加させることがポイント 29 ESH DATABANK 著しい環境側面の扱い 著しい(重要な)環境側面 目的・目標・プログラム 運用管理/緊急時対応 目的目標達成状況監視 管理値設定と監視測定 内部監査・経営者の見直し 全ての管理が必要、しかし全て目標に加える必要なし 30 ESH DATABANK 訓練,自覚及び能力 全員の自覚 自分の仕事は環境とどうかかわるのか 重要業務の手順トレーニング 専門業務の教育・訓練・経験 教育はここだけ、あとは訓練 最も大きな財産になる 31 ESH DATABANK コミュニケーション 上層部 外部 従業員 記録はここだけ 記録が必要なのは外部関連のみ 32 ESH DATABANK 運用管理 著しい(重要な)環境側面 目的・目標・プログラム 運用管理/緊急時対応 目的目標達成状況監視 管理値設定と監視測定 手順書 ただし、ないと 内部監査・経営者の見直し 問題が生じるもの 全てに手順書が必要ではないことに注意 33 ESH DATABANK 緊急時への準備及び対応 緊急時に著しい環境側面 予防・緩和するための手順 維持・テスト 事故・緊急事態 レ ビ ュ ー ・ 改 訂 何が経営にとってリスクかを考える 34 ESH DATABANK 監視及び測定 著しい環境影響を出す諸活動を監視、測定し、 次を記録する パフォーマンス 運用管理 目的目標への適合性 監視機器の校正 法令等の遵守を監視する手段の確保 排水や排ガスの分析、測定だけではない 35 ESH DATABANK 是正及び予防処置 監視・測定 マネジメントレビュー 応 急 処 置 原 因 分 析 内部監査 不適合 是 正 処 置 コミュニケーション 予 防 処 置 手 順 変 更 記録 潜在的な不適合も予防を 36 ESH DATABANK 文書・記録 マニュアルは必要? Documented : 8箇所 Record : 5箇所 フローチャートや写真を活用すると良い 文書は最小限に、他社の真似はしない 37 ESH DATABANK 内部監査 内部監査の質は システムの質 方針 計画 実施及び運用 内部監査:経営者の代行 点検及び是正処置 内部監査員は経営者の右腕 38 ESH DATABANK マネジメントレビュー 方針 自分の出した方針が 達成? 計画 実施及び運用 点検及び是正処置 ハンドルを切り直す必要はあるか?を経営層が判断 39 ESH DATABANK まとめ マネジメントシステムの構築は、“経営”を再見 直しすることに他なりません。組織をどの方向 に導くのかを考え、その上で環境面において、 悪い影響を減らし、良い影響を増やすよう管理 するためのツールがISO14001です。 40
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