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LCへの提案
「Z39.50推奨プロファイル」
と関連する目録標準の検討事項
酒井由紀子
[email protected]
慶應義塾大学医学メディアセンター
Library System Study Group
Meiji University(Tokyo), November 26, 2002
発表の目的
• 本研究会で作成したZ39.50推奨プロファイルを、
日本語をハンドリングする図書館システムの標準
のひとつとして、LCを中心としたグローバルなコ
ミュニティに提案し、フィードバックを求めたい。
• 意義と目的
Why
• 具体的な方法
When, Who, Where, What, How
• 期待する結果と今後の展開
Expectations and next steps
意義と目的 Why
• グローバル標準を視野に入れて、日本標準を作
成した。
• 作成した日本の標準をグローバルに活用したい。
• そのために、実質的に世界標準を作成維持して
いるLCに発信し、
– 存在を認知してもらう
– フィードバックを受けて、実際に使えるものか確認し、
必要な改訂、残された問題解決の材料とする
– 世界および国内に広める一助とする
具体的な方法
• When: 2003年2月目標
• Who: ライブラリシステム研究会から
• What: ライブラリシステム研究会の目的と活動
Z39.50推奨プロファイル
目録標準に関する問題点
フィードバックの要請
何を What
0.ライブラリシステム研究会の目的と活動
• 図書館システムのグローバル化に対応するため、
システムライブラリアン、図書館システムベンダー、
書誌ユーティリティや研究機関などの有志によって
ライブラリシステム研究会を組織した。
• 最初のプロダクトとして、日本におけるZ39.50プロト
コルについて論議し、 推奨プロファイルを作成した。
• 関連する目録標準に関しては継続検討中である。
何を What
1.推奨プロファイル
• グローバルに利用できるインターフェースである
–
–
–
–
文字コードはUTF8とする
レコードフォーマットはMARC21 Type1に準拠
分かち書きインデックスを持つことを前提としている
ローマ字インデックスを持つことを前提としている
• 国内でも普及可能である
– 国内インターフェースはMARC21拡張によって対応可能
– NIIの提供するTargetと調整可能である
→LC/Z39.50部署へ
何を What
2.継続検討事項 –目録標準の問題
・件名
日本の図書館プラクティスでは軽視されてきている。
一方、欧米のプラクティスでは、適当なSHの付与されていな
データの評価は低い。
・ヨミのデータ
一般的にヨミがない“300”などにヨミをつけるか。
・非ローマ字のタグの持ち方
70年代に米国で始まった“880”に疎外する手法を維持するか
*Z39.50とは別の次元で、国内外で議論が必要である
→一定の方向性をLC/MARC窓口へ
何を What
2.継続検討事項 – 日本語の問題
• ローマ字の標準
• 分かち書きの標準
*図書館に限らず、国内に唯一の標準がない。
→一応の指針を示す必要があるが、国内の議論が先決か。
何を What
3.フィードバックの要請
・ 推奨プロファイルはグローバル利用に適当か
・ 目録標準の問題点に、グローバルな観点から
プリフェランスはないか
フィードバックをもらいたい。
* 日本語に特化した問題点(ローマ字、分かち)は国内論議を
優先させる
どこへどのように Where & how
• Z39.50メンテナンス局へ
– Z39.50推奨プロトコルをProfileとしてリストを依頼
• MARC forum(メーリングリスト)へ
– 目録標準についての問題点につき一定の方向性を示した上で、
広くコメントを求める
* Z39.50に関するオプション
- ZIGの推奨
- IRP(Internationally Registered Profile)の承認
- Registry of implementorsへの登録
* MARCに関するオプション
- アドバイザリ委員会(ALA MARBI, National Libraries, OCLC
RLINほか)への提言
- MARC標準オフィス(LC)への提言
期待する結果と今後の展開
Expectations and next steps
• LCを中心に研究会の活動とプロダクトが認知される
• フィードバックを受けて、
– Z39.50標準の整備をすすめると同時に、国内での広報、
実装を進める。
– 目録標準の継続検討事項につき指針をまとめ、国内および
グローバルコミュニティへ提案する。
• 日本語の問題については別途検討する