計算機群における 「動的なインターネット接続性」の共有に関する研究 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 修士1年 日野哲志 [email protected] 03:00 1 研究背景 移動体計算機が集合する環境(計算機群) 電車・自動車・この会議室・・・ 多様なインターネット接続方法 携帯電話・PHS・無線LAN・・・ 計算機群内の計算機がそれぞれ 個別にインターネットへの接続を行う環境 03:00 2 現状の問題点 A小隊 B小隊 C小隊 SOS SOS D小隊 SOS SOS E小隊 SOS 前線基地 03:00 3 本研究により実現されるネットワーク A小隊 B小隊 C小隊 SOS SOS D小隊 SOS E小隊 SOS Military Base 03:00 SOS SOS 4 本研究の目的 接続性共有モデルの実現 他の計算機が持つ、インターネット 接続性を利用してインターネットと通信を実現 利点 個別にはインターネットへ接続できない計算機も インターネットとの通信が可能となる 複数の接続性を平行して利用可能 03:00 5 DICOS (Dynamic Internet COnnectivity Sharing) 既存技術の応用・統合により実現 特徴 既設の接続性だけではなく、動的に出現する 接続性の利用 複数の接続性利用 用語 エンドノード グローバルなIPv6計算機状態 インターネットに接続し、エンドノードに ゲートウェイ 接続性を提供する状態 03:00 6 複数ゲートウェイに関する考察 IPv6の特徴 Multi Homing, Source Address Selection Source Addressの選択により、Default Gatewayが選択可能 Prefix 取得 Prefix:Xを広告 ゲート ウェイ:X ゲート ウェイ:Y Addr:X 03:00 Prefix:Yを広告 Addr:Y エンド ノード Source Address Selection 7 接続性管理機構 DICOS動作概要図 接続性提供機構 内部 ゲート 計算機A ウェイA 内部 ゲート 計算機B ウェイB 接続性情報広告機構 Y:Addr 内部ネットワーク 構築機構 X:Addr エンド 内部 ノードC 計算機C 03:00 接続性利用機構 8 DICOSノードの状態遷移 (1)初期状態 内部ネットワーク通信確立 (2)内部計算機 インターネット接続確立 ゲートウェイ情報広告 ゲートウェイ情報取得 インターネット接続損失 (4)エンドノード (3)ゲートウェイ 03:00 接続検査 インターネット接続確立 9 DICOS設計図 インターネット接続 I/F I/F ゲートウェイ I/F情報 プレフィックス委譲 接続性 確立/損失 提供機構 管理機構 I/F情報 プレフィックス情報 利用機構 情報広告機構 I/F 接続性情報 内部ネットワーク 利用機構 03:00 利用機構 エンドノード 利用機構 エンドノード 10 エンドノード DICOSの実装(1) 内部ネットワーク構築機構 計算機群内での通信確立 本実装では、Ethernetにより構築 接続性管理機構 定期的にインターネット接続性を監視 sysctlコマンドを用いて,5秒に1回外部インター フェイスの状態を監視 03:00 11 DICOSの実装(2)-接続性情報広告機構 ゲートウェイの情報を計算機群内に広告 Versatile Flooding DataBase System(VFDBS) を利用したフラッディング ゲートウェイ情報メッセージフォーマット メッセージ タイプ 利用可能 帯域 メッセージ 長 外部インターフェイス名 未使用 ゲートウェイアドレス 03:00 12 DICOSの実装(3)-接続性提供機構 動的に計算機群のネットワークアドレスを取 得 NDP機構を拡張して,Prefixの動的委譲を実 現 Router SolicitationにPrefix Request Optionを追加 Unicast Router Advertisementで,Prefixを通知 03:00 13 DICOSの実装(4)-接続性利用機構 複数のゲートウェイを平行して利用 「MobileIPv6を用いた複数インターフェイス支 援機構」を拡張 ユーザのポリシーに基づいたSource Address Selection (プロトコル・宛先アドレス・宛先ポート) Source Address Selectionにより、ゲートウェイを選択 本実装では、インターフェイス名を利用した、スタ ティックなポリシーの設定 03:00 14 動的なゲートウェイ利用の実証実験 通信 相手 設定したポリシー: GW1 → デフォルト GW2 → ICMPデータ Internet UDPデータ GW2 GW1 ICMPデータ ICMPデータ Node 03:00 15 両ゲートウェイでのスループット測定 Gateway2の 登場 Gateway1 Gateway2 03:00 16 結論 接続性共有モデルの実現 接続性共有モデルによるインターネット接続を提案 既存技術の応用および統合により、実現 実験ネットワークを構築し、動作を検証 計算機群において,動的に出現する インターネット接続性を共有すること が可能になった. 03:00 17 課題 ポリシーに関する考察 ゲートウェイ選択に必要なポリシー ポリシー実現に必要なゲートウェイ情報 実用ネットワークの構築 ゲートウェイ利用の認証 ゲートウェイ利用制限機構 03:00 18
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