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2009年の不動産市況とJ-REIT
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古賀
裕士
2008年以降の負債1000億を超える大型倒産
2009年
2008年
穴吹工務店
不動産賃貸・分譲
ジョイントコーポレーション
不動産分譲
パシフィックホールディングス
不動産投資ファンド
日本綜合地所
マンション分譲
モリモト
不動産開発・分譲
ニューシティレジデンス
J-REIT
アーバンコーポレイション
不動産流動化事業
非常に不安定な状況で、最近でもマンション分譲大手の穴吹工務店が倒産した
しかし、先行きの見通しに対するアンケートではプラス意見も。
理由としては、①J-REIT市場の不安払拭、
②投資資金流入
があげられている。
①J-REIT市場の不安払拭
J-REIT指数はTOPIX同様に低位推
移しており、プラス材料に反応して
指数が上昇したりしてない
では、J-REIT市場の不安払拭とは何を指すのか?
Ⅰ.)REIT支援官民ファンド
目的:資金繰りが厳しいREITが保有物件を投売りし、
市況が悪化するのを防ぐ
資金:銀行からの借入金、政投銀による劣後ローンなどで資金を賄う
融資対象:財務内容が健全
(融資後の債務残高が総資産の65%以下)
であるREITの償還資金
融資実績:いまのところなし
本当に効果があるのだろうか・・・
Ⅱ.)合併の際の税制改正
効果があった
といえる!
改正点:損金算入可能要件が配当可能所得の90%以上の配当から、
配当可能利益の90%以上に変更された
実際、日本リテールファンド投資法人とラサールジャパン、
東京グロースリートとLCPなどの合併案件が生まれてきている。
②投資資金の流入
→一時期、手を引いていた投資資金が市場に
戻ってきている
Ⅰ.)REIT4社による公募増資
オフィスビルやマンションの購入のための資金調達。
REITによる公募増資は1年以上途絶えていた。
Ⅱ.)海外ファンドによる大型物件取得
米系投資ファンドのセキュアード・キャピタル・ジャパンが丸の内の大型ビルを取得。
大型案件はAIGビルを日本生命が購入した5月以来。
以上のような理由から、不動産企業の株価も向上しており、
来年以降は不動産市場へのマネー回帰、市況回復が期待されている!
論点
UP-REITの活用によりREIT市場は活性化するか?